本書は決して網羅的な東京の神社案内ではない。あくまで「古道」の研究家である著者による「選抜東京の神社案内」である。それでも、良く出来ていると思う。本書を読むと、本当に我ながら東京の神社をあちこちお参りしてきたなと思う。
神社には様々な系統、系列がある。伊勢神宮系列、出雲大社系列、氷川神社系列、熊野神社系列、八幡神社系列、稲荷神社系列などなど。本書を読むと、なぜこうした様々な系列の神社がそこにあるのかが良く分かる。例えば熊野神社。熊野神社は和歌山の熊野神社がその頂点だが、武蔵の国の豪族豊島氏が熊野信仰にはまってあちらこちらに熊野神社を勧進したとか、大宮に総本社がある氷川神社が出雲大社系列で、氷川は出雲に流れる簸川にちなみ、北区、足立区、荒川区など大宮に近いところに多くあるとか。
神社を訪れるには、お正月に七福神巡りをするのが近道。東京の東海七福神時には品川神社も荏原神社も含まれているし、深川七福神には尾富岡八幡宮も含まれています。東京の歴史は、想像していたよりずっと長く深いです。
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古地図と地形図で楽しむ 東京の神社 (知恵の森文庫) 文庫 – 2017/6/13
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神田明神、湯島天神、赤城神社、山王日枝神社……。
これら、東京に古くから存在する神社を、その歴史だけでなく、
立地、そして周囲の地形の点からも見つめ直せば、全く新しい発見がある。
東京の古社めぐり・古道歩きの第一人者が、
エリア別に、歩いて楽しい、知って楽しい、
神社散歩のルートをオールカラーで紹介。
これら、東京に古くから存在する神社を、その歴史だけでなく、
立地、そして周囲の地形の点からも見つめ直せば、全く新しい発見がある。
東京の古社めぐり・古道歩きの第一人者が、
エリア別に、歩いて楽しい、知って楽しい、
神社散歩のルートをオールカラーで紹介。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2017/6/13
- ISBN-104334787231
- ISBN-13978-4334787233
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
神田明神、赤城神社、王子稲荷…。これら、東京に古くから存在する神社を、その歴史だけでなく、立地、そして周囲の地形の点からも見つめ直せば、全く新しい発見がある。東京の古社めぐり・古道歩きの第一人者が、エリア別に、歩いて楽しい、知って楽しい、神社散歩のルートをオールカラーで紹介。
著者について
荻窪 圭(おぎくぼ けい)
1963年生。老舗のIT系ライター兼デジカメ評論家にして古道愛好家。
趣味が高じて刊行した『東京古道散歩』(中経の文庫)をきっかけに、
「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に古道研究家として出演。
新潮講座「東京古道散歩」講師。古い道筋を追いがてら、
様々な神社に出合ったことが神社めぐりのきっかけ。
古い神社は古い道沿いにあるから。古地図を見ながら都内を散歩するのが趣味。
近著に『東京古道探訪』(青幻舎)、『古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド』(玄光社)ほか。
1963年生。老舗のIT系ライター兼デジカメ評論家にして古道愛好家。
趣味が高じて刊行した『東京古道散歩』(中経の文庫)をきっかけに、
「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に古道研究家として出演。
新潮講座「東京古道散歩」講師。古い道筋を追いがてら、
様々な神社に出合ったことが神社めぐりのきっかけ。
古い神社は古い道沿いにあるから。古地図を見ながら都内を散歩するのが趣味。
近著に『東京古道探訪』(青幻舎)、『古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド』(玄光社)ほか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
荻窪/圭
1963年生まれ。老舗のIT系ライター兼デジカメ評論家にして古道愛好家。新潮講座「東京古道散歩」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1963年生まれ。老舗のIT系ライター兼デジカメ評論家にして古道愛好家。新潮講座「東京古道散歩」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2017/6/13)
- 発売日 : 2017/6/13
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 312ページ
- ISBN-10 : 4334787231
- ISBN-13 : 978-4334787233
- Amazon 売れ筋ランキング: - 435,173位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 276位知恵の森文庫
- - 3,460位国内旅行ガイド (本)
- - 44,774位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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2021年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地域ごとに紹介されているので、散歩(訪問)前に読むとルートの選定に役に立つし、後からの”ここも行っときゃ良かった”も無くなる。
内容の評価は好みとニーズに依存するので割愛。
内容の評価は好みとニーズに依存するので割愛。
2017年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、川だった所にフタをして、あたかも道のように
見える所を暗渠といい、街歩きブームの中で注目を
浴びているのだが、その道を極めた人達に言わ
せると、昔は川だった事を匂わす暗渠サインと
いうものがあるらしい。
水を使う商売、風呂屋、クリーニング店、豆腐屋
などが怪しいらしいのだが、これを古道に当て
はめると、石の道標、稲荷、寺社になるだろう。
であるから、古道研究家である荻窪圭さんが、
神社に興味を持つのは自然の流れなのだ。
本書は、神社が特に多い武蔵野台地の東の縁、
一般の方に分かりやすく言うと、地下鉄が地上
では無く、地下を走っているエリア。または、
突然、地上に顔を出すエリア、昔の江戸の
区分だと朱引内に絞って、主として江戸以前
又は江戸初期に起源のありそうな神社を
解説した本である
台地の縁であるからして、崖地や自然堤防上の
微高地が多いので、微妙な高低差を示す地形図が
入り、由緒を示す、切り絵図や江戸名所図会なども
適宜提示されているが、プロカメラマンにして
IT系のライターが本業の筆者であるからして、
寺社の写真が綺麗なものが掲載されているのが
良い所。あ!この写真、○☓カメラのレビューで
見たことがあるなどと言わないこと(笑)
欲を言えば、もう少し広い範囲を扱って
ほしかった。古道の本よりかなり東寄りに
偏っている。
あと、神社に詳しい人は少ないので、延喜式名社
とは?鳥居の形とは?八幡神社と氷川神社って
何が違うの?とか基礎知識をもう少し易しく
見える所を暗渠といい、街歩きブームの中で注目を
浴びているのだが、その道を極めた人達に言わ
せると、昔は川だった事を匂わす暗渠サインと
いうものがあるらしい。
水を使う商売、風呂屋、クリーニング店、豆腐屋
などが怪しいらしいのだが、これを古道に当て
はめると、石の道標、稲荷、寺社になるだろう。
であるから、古道研究家である荻窪圭さんが、
神社に興味を持つのは自然の流れなのだ。
本書は、神社が特に多い武蔵野台地の東の縁、
一般の方に分かりやすく言うと、地下鉄が地上
では無く、地下を走っているエリア。または、
突然、地上に顔を出すエリア、昔の江戸の
区分だと朱引内に絞って、主として江戸以前
又は江戸初期に起源のありそうな神社を
解説した本である
台地の縁であるからして、崖地や自然堤防上の
微高地が多いので、微妙な高低差を示す地形図が
入り、由緒を示す、切り絵図や江戸名所図会なども
適宜提示されているが、プロカメラマンにして
IT系のライターが本業の筆者であるからして、
寺社の写真が綺麗なものが掲載されているのが
良い所。あ!この写真、○☓カメラのレビューで
見たことがあるなどと言わないこと(笑)
欲を言えば、もう少し広い範囲を扱って
ほしかった。古道の本よりかなり東寄りに
偏っている。
あと、神社に詳しい人は少ないので、延喜式名社
とは?鳥居の形とは?八幡神社と氷川神社って
何が違うの?とか基礎知識をもう少し易しく
2019年7月26日に日本でレビュー済み
文庫本サイズであるがカラー印刷の大縮尺の見やすい、
江戸・明治時代の古地図や、現代の高低図が掲載されてい
る。高低地形愛好家にはうれしいだろう。
古道研究家らしく、江戸時代以前の歴史も考察している。
神社愛好が、どの神社にお参りしようか迷ったときに、
有益である。すでに訪れている神社について、読み返せば
歴史認識の範囲が広がる。
御利益や御朱印はなどの信仰事項は捨象され、歴史が重
視されている。
作者の歴史の考察の視点は、次の引用文で理解できる。
170頁「この本には『源ナニガシ』がよく出てくる。源
頼義や義家や頼朝が勧請した、立ち寄った、何かを奉納し
たという伝承を持つ神社がとても多いからだ」
138頁「ただ正直なところ、関東各地に源頼義・義家が
通過した伝説があり、信憑性があるかというと微妙である。
そういう伝説があるくらい古い神社だと思えばいい。」
39頁(湯島天神について)「神社によると、創建はなん
と5世紀の458年。天皇の勅命により天之手力雄命を奉斎
したのがはじまりという。/現実的なところでは、1355年
地元民が天満宮を勧請し、1478年に江戸城を作った太田道
灌が再建したというところか。」
73頁(牛天神の)「境内に入って『ああ鎌倉時代からずっ
とここに神社があったのだなあ』と思うと感慨深いものが
ある。」
102頁(各地にある氷川神社は、)「江戸時代よりずっと
前からある古い神社なのだと思いつつ参拝したい。」
110頁(虎ノ門金刀比羅宮では)「官庁街のど真ん中の26
階建てのビルと昔ながらの、しかも香川県の神社というギャッ
プを楽しみつつ往古に思いを馳せたい。」
128~129頁(鳥越)「神社の由緒書きには、『鳥に教えられ
て隅田川を渡った』とあるが、それはいささか疑問である。/
・・・・・んじゃないかと。それならつじつまはあうかな。/
まあそんなことを想像しながら歩くのも楽しいではないか。」
なお、137頁「山谷堀を船で上っていくと、吉原の前に出ら
れる。お金持ちは船で吉原通いをしたらしい。」とあるが。通
説では、船で行ったのは隅田川に流れ込む山谷堀の今戸橋まで
で、その後は、山谷堀の土手である日本堤を徒歩か駕籠で、吉
原の前まで行ったのではないか。
216頁花園神社の「当時の社地は今より約250メートル南で、
伊勢丹のあたりにあったという。ということは青梅街道沿い、
追分の近くにあったということだ。」とあるが、青梅街道沿い
ではなく、新宿通り沿いではなのか。
江戸・明治時代の古地図や、現代の高低図が掲載されてい
る。高低地形愛好家にはうれしいだろう。
古道研究家らしく、江戸時代以前の歴史も考察している。
神社愛好が、どの神社にお参りしようか迷ったときに、
有益である。すでに訪れている神社について、読み返せば
歴史認識の範囲が広がる。
御利益や御朱印はなどの信仰事項は捨象され、歴史が重
視されている。
作者の歴史の考察の視点は、次の引用文で理解できる。
170頁「この本には『源ナニガシ』がよく出てくる。源
頼義や義家や頼朝が勧請した、立ち寄った、何かを奉納し
たという伝承を持つ神社がとても多いからだ」
138頁「ただ正直なところ、関東各地に源頼義・義家が
通過した伝説があり、信憑性があるかというと微妙である。
そういう伝説があるくらい古い神社だと思えばいい。」
39頁(湯島天神について)「神社によると、創建はなん
と5世紀の458年。天皇の勅命により天之手力雄命を奉斎
したのがはじまりという。/現実的なところでは、1355年
地元民が天満宮を勧請し、1478年に江戸城を作った太田道
灌が再建したというところか。」
73頁(牛天神の)「境内に入って『ああ鎌倉時代からずっ
とここに神社があったのだなあ』と思うと感慨深いものが
ある。」
102頁(各地にある氷川神社は、)「江戸時代よりずっと
前からある古い神社なのだと思いつつ参拝したい。」
110頁(虎ノ門金刀比羅宮では)「官庁街のど真ん中の26
階建てのビルと昔ながらの、しかも香川県の神社というギャッ
プを楽しみつつ往古に思いを馳せたい。」
128~129頁(鳥越)「神社の由緒書きには、『鳥に教えられ
て隅田川を渡った』とあるが、それはいささか疑問である。/
・・・・・んじゃないかと。それならつじつまはあうかな。/
まあそんなことを想像しながら歩くのも楽しいではないか。」
なお、137頁「山谷堀を船で上っていくと、吉原の前に出ら
れる。お金持ちは船で吉原通いをしたらしい。」とあるが。通
説では、船で行ったのは隅田川に流れ込む山谷堀の今戸橋まで
で、その後は、山谷堀の土手である日本堤を徒歩か駕籠で、吉
原の前まで行ったのではないか。
216頁花園神社の「当時の社地は今より約250メートル南で、
伊勢丹のあたりにあったという。ということは青梅街道沿い、
追分の近くにあったということだ。」とあるが、青梅街道沿い
ではなく、新宿通り沿いではなのか。