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1965年(昭和40年)、NHK朝の連続テレビ小説に向けて川端康成としての初のテレビ書き下ろしの作品が、小説として刊行されたものである。主演の笠智衆はテレビ初出演であった。
会社役員を退任した主人公と、妻、三人娘の家族のそれぞれの人生を温かく描いている。場面設定も、主人公の旅行先や長女の嫁ぎ先に合わせて、居住する鎌倉のほかに宮崎・京都などが風光明媚に川端一流の審美眼を通して描かれており、読者を楽しませてくれる。
残念ながらドラマの放映は拝見する機会がないのだが、笠智衆の主演はまさに主人公にピタリと嵌まっていたものと想像される。
穏やかな、そして川端の清楚で上品な、それでいて鋭い審美眼がこの小説をなんとも心地よい作品に仕上げている。
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