目から鱗の所もあればちょっと強引な展開の所もあるが、まあ読んで損はないだろう。但し、完全に間違った記述が二箇所ある。
①(p214) アメリカが本気になって小泉内閣を作った時はいいけれども、ブッシュが選挙で負けてレームダックになると第一次安倍内閣崩壊 ⇒ 第一次安倍内閣は2006年9月26日〜2007年9月26日 、一方ジョージ・W・ブッシュ政権 2001年1月20日〜2009年1月20日。ブッシュは二期連続大統領を務めており選挙で負けていない。そして彼の一期目の終了後一年半以上経ってから第一次安倍内閣が誕生。安倍内閣崩壊の時期との関連性は全くゼロ。
②(p218) 小泉首相がこの時すごかったのは、「郵政民営化は内閣不信任案と同じだ」と言い切ったことです。⇒ 「郵政民営化への反対は内閣不信任案と同じだ」でないと意味が通じない。つまり全くの逆。
②はうっかりミスかも知れないが、①はいい加減な史実把握による思い込みという点では非常に恐ろしい。この辺のことを知らない日本人は皆この倉山節に見事に騙されてしまう。このことがあって以降彼の記述に対する絶対的な信頼性は見事に失われ、今は非常に注意しながら読むようにしている。
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