原爆投下: 黙殺された極秘情報 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2015/7/29
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本の長さ319ページ
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言語日本語
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出版社新潮社
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発売日2015/7/29
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ISBN-10410128377X
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ISBN-13978-4101283777
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
原爆投下はアメリカによる奇襲攻撃であり、そのために空襲警報さえ出せなかったという定説。果たして、これは真実なのか―。NHKスペシャル取材班は、元通信隊員ら当時を知る人々をたずね、日米の資料を紐解く。陸海軍の諜報部隊がB29の謎のコールサインを傍受していたという驚愕の事実が、しだいに見えてくるが…。“唯一の被爆国”の出発点を解き明かす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松木/秀文
1972(昭和47)年生れ。’98(平成10)年NHK入局。静岡放送局、広島放送局などを経て、現在報道局社会番組部チーフ・プロデューサー
夜久/恭裕
1977(昭和52)年生れ。2000(平成12)年NHK入局。仙台放送局、広島放送局などを経て、現在大型企画開発センターディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1972(昭和47)年生れ。’98(平成10)年NHK入局。静岡放送局、広島放送局などを経て、現在報道局社会番組部チーフ・プロデューサー
夜久/恭裕
1977(昭和52)年生れ。2000(平成12)年NHK入局。仙台放送局、広島放送局などを経て、現在大型企画開発センターディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
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トップレビュー
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2019年1月27日に日本でレビュー済み
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米軍の詳しい出撃情報はわからないまでも、機体番号のコールサインで少なくとも可能性があることを事前に把握していながら「なぜ」警告を発しなかったのか? たとえ空振りに終わったかもしれないけれど、念のためにも出来る限りの警告や注意勧告を当然するべきだったはず、それをしないのが、当時の日本の軍部の姿なのであり、やはり負けるべくして負けた戦争です・・・。 ただただ、原爆の犠牲になられた多くの人々があまりにも気の毒で、とてもとても残念です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌
真面目に広島、長崎の原爆を防ぎ切れなかった
原因を追求している。暗号の解読にも大変な努力
があったことが良くわかる。
日本国民必読の書。
⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌⭕️❌
真面目に広島、長崎の原爆を防ぎ切れなかった
原因を追求している。暗号の解読にも大変な努力
があったことが良くわかる。
日本国民必読の書。
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2015年10月22日に日本でレビュー済み
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文庫本はお手軽に読めます。一気読み。短いところで、東京大空襲の前夜のくだりと、長崎に原爆投下前のところ、怒りを感じました。国民を尊んでいたなら、救える命がたくさんあった。それに対していささかでも救いになったのは、新潟県の行動です。戦後七十年たっても、国家権力者(すべての人とはいえないだろうが)の証拠隠滅を含む秘密体制も、変心、変身の早さも変わらないですね。比べて被災者などのひとりひとりが背負わられた荷の重さには言葉をなくします。
2016年6月20日に日本でレビュー済み
2012年に発行されているこの本は、政権の意向を忖度することを恥ずかしげもなく明言し、私用で使ったハイヤーの料金を勤め先に請求するようなケチがトップとなって以降、無くなってしまった“公共放送”NHKに、まだ、意気が存在していた頃に残された、貴重なものであろう。
2016年5月27日、オバマ大統領が、広島を訪れた。
訪れることの是非から、謝罪はもうよい、いや、謝罪すべき、スピーチの内容について等々、喧々諤々であったが、ひと月も経たぬうちに、人々の関心はマスゾエ叩き等々別の祭りへと、すっかりメディアに誘導されている。いつものように。
折鶴で知られる佐々木禎子さんは言うまでもなく、広島原爆では、軍の強引な要求による学徒動員によって、大変多くの子供達が、血みどろの犠牲になったことは、よく知られている。
ABCCの、その実態も、まだ、知られていることだろう。
しかし、
このp.260からp.265にわたって記してあるような、犠牲者である膨大な数の子供達を、“最適なデータ”として利用・活用して、“徹底的に調査”をし、
ご丁寧にも、“報告書番号「14」”なるものを作成し、アメリカに提供していた、ことを知る人は、ぐっと少なくなるだろう。
念のため記すが、その主語は、“日本人が”である。
アメリカは、その“最適なデータ”を基に原爆の殺傷能力を定量的に確認することが出来て、その後の核戦略の礎ともなる“死亡曲線”なるものを作成することができた、のだそうだ。
我々日本人は、同p.244からの、731部隊の扱いに関する目的があったことも記されている通り、自らの保身のため、そして、アメリカの心証をよくするため、子供達の命をも利用するという、まさに鬼畜の所業といえることをやっている。
そして更に重要なことは、別の方の書評にもある通り、2011年3月、福島第一原子力発電所爆発事故発生以降の一連の対応に見られ続けているように然り、同じようなことを、直視も、反省もしないまま、今も、繰り返し続けていること。
先述の、謝罪云々とともに、昨今、集団的自衛権がどうの、憲法改正がこうの、やれ南京大虐殺は無かっただの、アジアの人々の解放のためにやった戦争だの、と、喧しい。
しかし、その前にまず、少なくともドイツのように、我々のその足元を、足跡を、しっかり直視する必要があるだろう、と考えさせられる、今、大事な本であると考える。
2016年5月27日、オバマ大統領が、広島を訪れた。
訪れることの是非から、謝罪はもうよい、いや、謝罪すべき、スピーチの内容について等々、喧々諤々であったが、ひと月も経たぬうちに、人々の関心はマスゾエ叩き等々別の祭りへと、すっかりメディアに誘導されている。いつものように。
折鶴で知られる佐々木禎子さんは言うまでもなく、広島原爆では、軍の強引な要求による学徒動員によって、大変多くの子供達が、血みどろの犠牲になったことは、よく知られている。
ABCCの、その実態も、まだ、知られていることだろう。
しかし、
このp.260からp.265にわたって記してあるような、犠牲者である膨大な数の子供達を、“最適なデータ”として利用・活用して、“徹底的に調査”をし、
ご丁寧にも、“報告書番号「14」”なるものを作成し、アメリカに提供していた、ことを知る人は、ぐっと少なくなるだろう。
念のため記すが、その主語は、“日本人が”である。
アメリカは、その“最適なデータ”を基に原爆の殺傷能力を定量的に確認することが出来て、その後の核戦略の礎ともなる“死亡曲線”なるものを作成することができた、のだそうだ。
我々日本人は、同p.244からの、731部隊の扱いに関する目的があったことも記されている通り、自らの保身のため、そして、アメリカの心証をよくするため、子供達の命をも利用するという、まさに鬼畜の所業といえることをやっている。
そして更に重要なことは、別の方の書評にもある通り、2011年3月、福島第一原子力発電所爆発事故発生以降の一連の対応に見られ続けているように然り、同じようなことを、直視も、反省もしないまま、今も、繰り返し続けていること。
先述の、謝罪云々とともに、昨今、集団的自衛権がどうの、憲法改正がこうの、やれ南京大虐殺は無かっただの、アジアの人々の解放のためにやった戦争だの、と、喧しい。
しかし、その前にまず、少なくともドイツのように、我々のその足元を、足跡を、しっかり直視する必要があるだろう、と考えさせられる、今、大事な本であると考える。
2012年4月4日に日本でレビュー済み
驚愕した。
事実は私の想像を遥かに超えていた。
日本にとっては、予期できず、防ぎようがなかった米軍の奇襲……。
これが、私を含めたほとんどの日本人に通底する原爆投下に対する意識ではないだろうか。
しかし、そうではなかったのだ。日本の諜報部は米軍の原爆投下に至る動きを事前に察知していた、というのだ。
驚愕したのには、二重の意味がある。
その第1は、事実そのものだ。
原爆投下の前に、日本軍の諜報部は、テニアン島に配備された米航空特殊部隊の不審なコールサインを傍受していた。しかしその情報は、まったく活かされずに黙殺された。原爆投下のその日には、空襲警報さえ出されず、無防備な多数の市民が犠牲になった。しかも、その不都合な真実を隠すために、証拠書類は上からの命令によって焼却処分されたという。
本書のキイ・マンともいえる"海軍のエース・パイロット"本田稔さん(88歳)の自責と無念に、目頭が熱くなった。
第2は、現在との酷似性だ。
事実を隠ぺいし、判断を誤る権力の有り様は今に通じるものがある。
この軍部の対応は、福島第一原発事故をめぐり日本政府が何をしでかしたか、ということを想起させる。放射性物質の拡散に関するSPEEDIの情報は、在日米軍には知らされたが、国民に伝えられず、多くの人が被爆した。日本政府は当初、表向きは原爆と認めず「特殊爆弾」と言ってのけた。これは「メルトダウンはしていない。チェルノブイリのような深刻な事故ではない」といいながら、後になってレベル7に修正しメルトダウンを認めた、という流れと似ている。(※他にも、いくつかの類似点がある。ご自身でぜひ読みとっていただきたい)。
たまたま地下壕にいて生き残ったという、当時14歳の岡ヨシエさんの言葉が胸に突き刺さる。
「私だけが生き残ってしまったという思いで……、本当に申し訳ないような情けないような気持ちでした」
「警報が早めに出て、、防空壕に避難していたら、たくさんの人が亡くならず済んだんじゃないか、たくさん助かった人があったんじゃないか」
広島に原爆が落とされたその日、朝礼に出ていた同級生60名全員が亡くなったという。
そして後日、この子どもたちの死は、「原爆調査」によってデータ化され、米軍に提供された。
※本書は、昨年と一昨年に、NHKスペシャルで放映された内容に、いくつかの補足をして書籍化されたもの(私はこのテレビ番組を見逃している)。執筆した記者たちは、今回、膨大な資料の読み込みと関係者への面会取材を行なったという。証言者の何人かは、写真入りで登場している。
**
ネットで調べたところ、NHKは、2010年に「原爆意識調査」を行なっている。
その調査では、「原爆の日」の日付を正確に言えるかどうか、原爆投下をどう受け止めているか、について質問している。
「広島原爆の日」を正しく答えた人は、広島県では70%。全国では23%。
「長崎原爆の日」を正しく答えた人は、長崎県では64%。全国では23%。
広島と長崎の20〜30代の正答率に注目してみると、広島県52%、長崎県54%となっている。
若い年代の2人に1人は、自分が住む街にいつ原爆が落とされたのか、正しく認識していないということが伺える。
原爆が投下されたことについて、「いまでも許せない」と考える人は、広島県、長崎県、全国、いずれも半数程度。
「やむを得なかった」という人は、広島、長崎、全国、いずれも4割程度だった、と報告されている。
**
「権力とはウソをつくものだ」。これはハワード・ジンの言葉だが、先頃、『 政府は必ず嘘をつく 』(堤未果、角川SSC新書)という本が出版された。マスコミが報道しないアメリカの現況などをレポートしたものだが、政府のいうことを鵜呑みにせず、いかにして情報リテラシーを磨くか、という点でも参考になる、と思う。
一読されてみてはいかがだろうか。
事実は私の想像を遥かに超えていた。
日本にとっては、予期できず、防ぎようがなかった米軍の奇襲……。
これが、私を含めたほとんどの日本人に通底する原爆投下に対する意識ではないだろうか。
しかし、そうではなかったのだ。日本の諜報部は米軍の原爆投下に至る動きを事前に察知していた、というのだ。
驚愕したのには、二重の意味がある。
その第1は、事実そのものだ。
原爆投下の前に、日本軍の諜報部は、テニアン島に配備された米航空特殊部隊の不審なコールサインを傍受していた。しかしその情報は、まったく活かされずに黙殺された。原爆投下のその日には、空襲警報さえ出されず、無防備な多数の市民が犠牲になった。しかも、その不都合な真実を隠すために、証拠書類は上からの命令によって焼却処分されたという。
本書のキイ・マンともいえる"海軍のエース・パイロット"本田稔さん(88歳)の自責と無念に、目頭が熱くなった。
第2は、現在との酷似性だ。
事実を隠ぺいし、判断を誤る権力の有り様は今に通じるものがある。
この軍部の対応は、福島第一原発事故をめぐり日本政府が何をしでかしたか、ということを想起させる。放射性物質の拡散に関するSPEEDIの情報は、在日米軍には知らされたが、国民に伝えられず、多くの人が被爆した。日本政府は当初、表向きは原爆と認めず「特殊爆弾」と言ってのけた。これは「メルトダウンはしていない。チェルノブイリのような深刻な事故ではない」といいながら、後になってレベル7に修正しメルトダウンを認めた、という流れと似ている。(※他にも、いくつかの類似点がある。ご自身でぜひ読みとっていただきたい)。
たまたま地下壕にいて生き残ったという、当時14歳の岡ヨシエさんの言葉が胸に突き刺さる。
「私だけが生き残ってしまったという思いで……、本当に申し訳ないような情けないような気持ちでした」
「警報が早めに出て、、防空壕に避難していたら、たくさんの人が亡くならず済んだんじゃないか、たくさん助かった人があったんじゃないか」
広島に原爆が落とされたその日、朝礼に出ていた同級生60名全員が亡くなったという。
そして後日、この子どもたちの死は、「原爆調査」によってデータ化され、米軍に提供された。
※本書は、昨年と一昨年に、NHKスペシャルで放映された内容に、いくつかの補足をして書籍化されたもの(私はこのテレビ番組を見逃している)。執筆した記者たちは、今回、膨大な資料の読み込みと関係者への面会取材を行なったという。証言者の何人かは、写真入りで登場している。
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ネットで調べたところ、NHKは、2010年に「原爆意識調査」を行なっている。
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「広島原爆の日」を正しく答えた人は、広島県では70%。全国では23%。
「長崎原爆の日」を正しく答えた人は、長崎県では64%。全国では23%。
広島と長崎の20〜30代の正答率に注目してみると、広島県52%、長崎県54%となっている。
若い年代の2人に1人は、自分が住む街にいつ原爆が落とされたのか、正しく認識していないということが伺える。
原爆が投下されたことについて、「いまでも許せない」と考える人は、広島県、長崎県、全国、いずれも半数程度。
「やむを得なかった」という人は、広島、長崎、全国、いずれも4割程度だった、と報告されている。
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「権力とはウソをつくものだ」。これはハワード・ジンの言葉だが、先頃、『 政府は必ず嘘をつく 』(堤未果、角川SSC新書)という本が出版された。マスコミが報道しないアメリカの現況などをレポートしたものだが、政府のいうことを鵜呑みにせず、いかにして情報リテラシーを磨くか、という点でも参考になる、と思う。
一読されてみてはいかがだろうか。