子どもがテレビの前でじっとしているのは、集中力でも落ち着きでもない。ブラウン管から流れ出る情報は、どんな内容のものであっても一方通行の情報であり、脳の発育を阻害する。テレビづけの生活を送っていると、他人とコミュニケーションが取れない子どもになってしまうのだ。
乳幼児期の言葉遅れ、学齢期のADHD・LD、少年・青年期のキレる子どもたち…。それらに共通することは、テレビに子守をされてきたこと。小児科医と心理カウンセラーがこれからの子育てについて警鐘を鳴らす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片岡/直樹
1942年生まれ。愛媛県出身。岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部小児科助手、川崎医科大学小児科講師を経て、現在、川崎医科大学小児科教授。一般小児科医。30年以上の臨床経験を通じて「子育て環境の悪化」を痛感し、子どもがよりよく育つ本来の家庭環境を取り戻す活動に熱意を注ぎ続けている。日本小児科学会評議員、日本小児保健学会評議員、日本未熟新生児学会評議員、日本小児心身医学会評議員、こどもの生活環境改善委員会委員
山崎/雅保
1949年生まれ。東京都出身。心のクリニック「ハートピット」所長。心理カウンセラー。心理健康ジャーナリスト。「崩壊しかけている日本の子育て文化を立て直そう」と訴えながら、講演活動および複数の定期座談会活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)