三巻まで読破したところで、一巻めのレビューです。
塩野さんの著作は主だったものは読んでいるのですが、
この著作も塩野節が心地よかったのでした。
何より、宗教に左右されない氏の立場と、
公平な視点から描き出される「人々の行為(ジェスト)」と、
その結果として紡がれる「歴史」の魅力。
どの時代でも人々はそれなりに必死で生きている。
それにしても、氏の著作である「ローマ人の物語」の読後で、
この著作を読むと、
ローマ時代に繰り広げられた現代にも通じる
戦略戦術の息をのむようなぶつかり合いと、
十字軍の「戦争というよりグダグダの喧嘩」の差に愕然としました。
「西洋も中近東もむしろ『劣化』してないか?」
と思い至らざるを得ず、
だからこそのルネサンスになっていったのかなぁと感じた次第。
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