〈追記 肌断食8ヶ月経過〉
実際に8ヶ月、ぬるま水洗顔(必要に応じて純石鹸洗顔)とワセリンのみのスキンケアをしてみて。本書「はじめに」の記載通り、基礎化粧品でスキンケアしていた何十年の間には一度もならなかった最高にキレイな肌になった。これが私の肌本来のあるべき状態、歳相応の状態なら大満足だ。
それまでのお手入れ歴によって肌の壊れ具合は個々人で異なる。皮膚常在菌のバランスも異なる。故に肌断食を開始後、どのくらいで乾燥が和らぐのか、効果が出るのか、どのようなトラブルが出るのかはやってみないと分からない。ほとんどの女性の肌は基礎化粧品依存症状態なので、簡単にはいかないと思っていたほうが良い。
洗顔直後のスッピンもキレイな肌になりたい人、肌トラブルを根本から治したい人、年齢以上に老けて弛んだ肌を健康で年相応な肌にしたい人向けの方法。肌断食中のトラブルに対する対処方法も載っているが、原因症状は人それぞれ。自分の肌をよく観察し、守りにする(様子見)か攻めにする(石鹸洗顔を増やす等)か、病院に行くか、本書の基本形にアレンジ加えるか、自身で考える必要あり。
流行感覚、新しい化粧品を試す感覚で始めると「思っていたのと違う」と早々に挫折する可能性が高い。最初の数ヶ月はキレイになるどころか、悪化したように「見える」。残念ながら、それが自分の真の素肌の姿なのだが、その現実に耐え凌ぐ期間が出てくる。そんなボロボロ状態の肌のバリア機能やターンオーバーを自身の肌力だけで回復正常化していくのが肌断食。
当たり前だが、再び基礎化粧品を使い始めたら、肌ダメージも老化促進も再開する。故にキレイを維持したいなら肌断食はずっと続けなくてはならない。
土台の肌がキレイになると、そこに基礎化粧品を乗せるとめちゃくちゃキレイに見えるようになるらしい。が、この魔力に取り憑かれて再び基礎化粧品を常用するようになると、元の木阿弥。苦労も水の泡。まるで麻薬のようである。注意が必要。
ファンデ(コンシーラーも含む)もやめてチャレンジしたほうが、トラブルのリスクは下がる。ファンデを継続する場合は、メイク用品の衛生状態も含めて細心の注意を。
速攻で見た目ツヤツヤ、ツルツル、若々しい肌風にしたいなら、基礎化粧品を上から塗って表面を覆うしかない。そうすれば、基礎化粧品を塗っている限り何歳になっても「お手入れの行き届いたキレイな肌」風に見せ続けられる。ただし、素肌のトラブルや老化促進という代償は覚悟の上で。
一度しっかりと皮膚構造や仕組み、皮膚常在菌の働きについて知る価値は大いにある。消費者が無知なのをいいことに、化粧品メーカーもテレビ通販も本当にいい加減な謳い文句や説明を並べていることが分かるようになる。無知なまま一生メーカーの鴨ネギになるのは癪である。大きな字や大きな声で宣伝している部分は無視して※印付き小さな文字、一瞬映る文章に注目。知識があると、その文章の意味が分かるようになる。
以上、追記。
〜〜以下、最初のレビュー〜〜
長年、毎日欠かすことなく一生懸命スキンケアしているのに、すっぴんを晒せない肌なのは何故だろう。新製品にまた高いお金を払う前に立ち止まって考えてみるのに良い本だ。スッピンが一向にキレイになれない理由がこの本に書いてある。
文章だけの一番最初に出された本よりも、イラスト解説も入ったので読みやすく、挑戦しやすい内容になっていると感じた。この本で興味が湧いたら、宇津木氏の1冊目、3冊目、そして平野卿子氏の書いた実体験本も読むとより理解が深まると思う。
肌断食は、人間も動物であり奇跡的な構造を持った生命体なんだと思い出させてくれた。人間が研究して創り出すどんな有効成分や美容成分も足元にも及ばない自前の美肌成分とバリア機能を持っている。それも、タダ!それなのに、それをわざわざ洗い流し破壊し、高いお金を出して買った性能の劣る物質(おまけに有害!)を塗りたくるのって、考えてみれば愚かな行為だよね、と腑に落ちた。
肌トラブルに悩み、雑誌や化粧品メーカーやネットの情報を信じて色々な化粧品を試せば試すほど、実は肌の深部は重度のヤケド患者のような悲惨な状態になっていくなんて、本当に理不尽だ。この状態まできていると、肌断食もすんなりとは進まず、困難を極めるのであろう。最長で11年かかった患者さんもいたという。キレイになりたいというオンナ心を利用し、ボロ儲けしている企業があるとしたら本当に腹が立つ。
幸い、私は今のところトラブルもなく順調にできているので、肌断食の効果は確信しているし、理論にも納得している。基礎化粧をするようになって約30年だが(アラフィフです)、自分史上最高の肌状態になれた。肌のトーンは明るくなり、頬の毛穴はどんどん消失、ほうれい線は薄くなり、フェイスラインはシャープに。最近は目元までキリっと上がってきた。鼻と上唇の間(左右ほうれい線の間)はハリを取り戻して膨らんできた!
化粧品を段階的に減らしながら肌断食を進めてきたのだが、夜を完全断食にしてからの変化が特に驚異的だった。朝も完全断食するようになったら、さらに加速した。わずか2カ月弱で数年分、見た目は若返ったと思う。
肌断食が効いたのは、元々メイク、特にファンデーションが嫌いでフェイスパウダーを使用していたこと、乳液とクリームも嫌いでジェルタイプを使ったりしていたこと、チークや口紅も滅多に使っていなかったことが功を奏したのだと思う。
それでも肌のタルミやシミ、肝斑はどんどん酷くなるばかりだったのだから、基礎化粧品(およびフェイスマッサージ!)恐るべし。
実行する人は、自分の肌のお手入れ歴も振り返ってどのように進めるかのステップを考えたほうが良いと思う。
大手化粧品メーカーがスポンサーなので、マスコミは肌断食をなかなか真剣に取り扱ってくれない。一過性のブームかキワモノ扱いだ。ネットにも肌断食といいつつ、全く異なる間違った情報が幅をきかせている(だいたいが化粧品広告やリンクになっている)。本書で肌断食の正しい知識を得ておかないと、容易に惑わされて失敗してしまう。かくゆう私も最初はネット情報頼りに自己流に走り、挫折しかけた。
レーザー他美容治療については、私は基礎化粧品よりは肯定的な気持ちになった。効かないだけでなく、汚肌を製造していく化粧品に一生お金を払うなんてバカらしい。どうせならちゃんと効果のあることにお金をかけたい。安全性?安全じゃない化粧品は全然平気で毎日顔に塗るのに、そっちは気にするの?と感じる。カネボウの白斑事件や茶のしずく石鹸の事件を見れば、化粧品が安全安心ではないことが一目瞭然だ。あれは「あの製品、あの成分がたまたま」なのではない。どの化粧品にも起こりうることだ。カネボウ事件の後に厚生省が調査したところ、他の美白成分(ビタミンC誘導体、アルブチンやトラネキサム酸など)でも白斑の被害報告があることが判明している。
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