日経ビジネスオンラインで足かけ10年続く、小田嶋隆氏との対談連載「人生の諸問題」を最近読み、面白くてこの本も買ってみました。
スゴい人、見た目も良くて、さぞかし順風満帆と思いきや、大学時代に父が失踪して盛大に貧乏されたそうで。
10代の頃からこういう思想や経験があったから、岡さんが作るCMは面白いのかも。
自分達の価値と個性を損ないたくないからこその、勝率2割。
今年もう61歳だそうですが、もっと、もっと、これからも世間を騒がせるCMを作ってほしいです。
文体はわりと感傷的。
インタビューをライターさんが書き起こしているので、次は岡さんがご自身で書かれた本を読んでみようと思います。
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![[岡 康道]の勝率2割の仕事論~ヒットは「臆病」から生まれる~ (光文社新書)](https://m.media-amazon.com/images/I/51UgMJTuLHL._SY346_.jpg)
勝率2割の仕事論~ヒットは「臆病」から生まれる~ (光文社新書) Kindle版
大手広告代理店をやめた4人が立ち上げたクリエイティブチーム「タグボート」。「5年もてば」と思って始めたが、気づけば17年も業界のトップを走り続けてきた。しかもモットーは「2勝8敗で構わない」。すなわち企画が他社と競合する場合、勝率はたった2割ということだ。これで儲かるか? やりがいはあるか? 「人の心に残る」ことにこだわり続けるアイデアマンが、現代のビジネスで生き残るために必要な勝負哲学を披露する。
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2016/6/20
- ファイルサイズ1305 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「5年もてば」と思って始めて17年。たった4人で業界をリードし続けるクリエイティブチームの代表が、“異端”の勝負哲学を大胆披露! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡/康道
クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、「TUGBOAT」代表。1956年、佐賀県生まれ。’80年、早稲田大学法学部卒。同年(株)電通に「営業」として入社。’85年にクリエイティブ局へ異動。’99年、クリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」を設立。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、アジア太平洋広告祭金賞・銀賞、ADC賞、TCC最高賞、ACCグランプリほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、「TUGBOAT」代表。1956年、佐賀県生まれ。’80年、早稲田大学法学部卒。同年(株)電通に「営業」として入社。’85年にクリエイティブ局へ異動。’99年、クリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」を設立。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、アジア太平洋広告祭金賞・銀賞、ADC賞、TCC最高賞、ACCグランプリほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B01I2W9M42
- 出版社 : 光文社 (2016/6/20)
- 発売日 : 2016/6/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1305 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 222ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 199,562位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,424位光文社新書
- - 2,013位マーケティング・セールス (Kindleストア)
- - 7,201位産業研究 (Kindleストア)
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カスタマーレビュー
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2016年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一昔前、広告業界の最先端で輝いていたタグボード。ひさびさにこの本でその後の活動や状況がよくわかりとても興味深かった。岡さんはもっと強気の人だと思っていたが、だいぶ印象が変わった。とはいえ勝率2割は謙遜し過ぎだろう。ただ、日本の広告がテレビCM中心だった時代とは今はだいぶ変化してきている。そんななかクリエイティブエージェンシーといえども、テレビCM中心のタグボードは今後どうなっていくのか、そこがとても気になった。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
現在(2016年)の広告業界はかなり怪しい状況にある。
世界規模での広告扱いランキングではアクセンチュアやIBMが上位に
入り、投網漁業方式で稼いできた広告媒体よりもWebの運用広告が
重宝される時代。
狭い広告業界の内輪で「マス」だ「SP」だと言っている間に、世界観は
すっかり様変わりしてしまった。
そんな中でもクリエイティブエージェンシーとして輝き続ける企業として
タグボートと佐藤可士和氏率いる「サムライ」が良く知られている。
本書を読んでも分かる通りタグボートは「挑発」、サムライは「洗練」の
イメージがある。その両社が組んだSMAPのプロモーションはそりゃ凄い
ものだったが、基本的には見事に方向性が違うと言っていいだろう。
広告に関わる者ならば、一度はタグボートと仕事がしてみたいと思う。
でも平均の戦績は2勝8敗。コンペで組むパートナーとしては「歩」が悪すぎる。
そこを超える理解がある広告主を担当していないと、この挑発誘導会社と
組むのは難しいだろう。
ゆえに本書は「広告業界を目指す人」や「広告の仕組みを知りたい人」が読む
本ではない。岡康道氏の人生観から導かれるブランドの語り口や、主要メンバー
3人の思考は通常の代理店の「それ」とは明快に違うからだ。
獲得した広告賞の数は凄いが、果たしてその商品&サービスは売れたのか?
ペプシの桃太郎は本書にあるように「羨ましい」大予算だし、保険会社のキャンペーン
も斬新だ。でも詳細はWebやパンフなど紙媒体を見てね、という販売促進の点に
ついては見えないことも多い。実はものすごく細かなWebページも作っているのだが、
本書では一切語らなかったりする。色々な意味でカッコ良いのだ。
今後TVCMも新聞広告も、それに乗っかる折込広告もかなり減っていくことが予想
される。その分Webが席捲するのか?と思いきやGoogleの厳しいレギュレーションも
あって「壮大なる宣伝媒体」には成りえない環境にある。
勝率20%の中身はイコール広告業界生き残りのパーセンテージかも知れない。
現在「危機」を実感している関連業界の方が読むのが一番良いと思う。
星は5つです。
世界規模での広告扱いランキングではアクセンチュアやIBMが上位に
入り、投網漁業方式で稼いできた広告媒体よりもWebの運用広告が
重宝される時代。
狭い広告業界の内輪で「マス」だ「SP」だと言っている間に、世界観は
すっかり様変わりしてしまった。
そんな中でもクリエイティブエージェンシーとして輝き続ける企業として
タグボートと佐藤可士和氏率いる「サムライ」が良く知られている。
本書を読んでも分かる通りタグボートは「挑発」、サムライは「洗練」の
イメージがある。その両社が組んだSMAPのプロモーションはそりゃ凄い
ものだったが、基本的には見事に方向性が違うと言っていいだろう。
広告に関わる者ならば、一度はタグボートと仕事がしてみたいと思う。
でも平均の戦績は2勝8敗。コンペで組むパートナーとしては「歩」が悪すぎる。
そこを超える理解がある広告主を担当していないと、この挑発誘導会社と
組むのは難しいだろう。
ゆえに本書は「広告業界を目指す人」や「広告の仕組みを知りたい人」が読む
本ではない。岡康道氏の人生観から導かれるブランドの語り口や、主要メンバー
3人の思考は通常の代理店の「それ」とは明快に違うからだ。
獲得した広告賞の数は凄いが、果たしてその商品&サービスは売れたのか?
ペプシの桃太郎は本書にあるように「羨ましい」大予算だし、保険会社のキャンペーン
も斬新だ。でも詳細はWebやパンフなど紙媒体を見てね、という販売促進の点に
ついては見えないことも多い。実はものすごく細かなWebページも作っているのだが、
本書では一切語らなかったりする。色々な意味でカッコ良いのだ。
今後TVCMも新聞広告も、それに乗っかる折込広告もかなり減っていくことが予想
される。その分Webが席捲するのか?と思いきやGoogleの厳しいレギュレーションも
あって「壮大なる宣伝媒体」には成りえない環境にある。
勝率20%の中身はイコール広告業界生き残りのパーセンテージかも知れない。
現在「危機」を実感している関連業界の方が読むのが一番良いと思う。
星は5つです。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
この本の著者は、1999年に大手広告代理店(電通)を仲間たちとともに辞めて4人で独立して、少数精鋭のCM製作会社「TUGBOAT」を立ち上げた人であり、同社の代表を務めつつ、クリエイティブディレクター(CD)、CMプランナーとして現場で活動してきまた人物です。
同社が、現在までの17年間で手掛けてきたクライアントはサントリー、ドコモ、ダイワハウス、JR東日本、富士ゼロックス、富士フイルムなど多数あるとのことです。
私は、当初、「仕事論」というタイトルから、仕事のノウハウやスキルに関することが体系的に書かれた本かと思いながら本書を手にとりましたが、読んでみるとそのような本ではなく、著者の考えを綴ったエッセイのような本であり、少なからずとまどいを感じました。
しかし、読み進めるうちに、著者の生きざまや仕事に向き合う姿勢に、だんだん惹きこまれていきました。 「勝率2割」というように、クライアントや周りにいたずらに迎合せず、自分の個性・スタイルを持って良いものを作り続けるという姿勢は「見習わなくては・・・」と思います。この本には、プロとしての矜持を感じさせる、著者ならではの考えが随所に書かれています。
また、この業界に縁のない私にとっては、CM制作の現場の空気が感じ取れる興味深い本でもありました。
以上のとおり、この本は「仕事の進め方のノウハウを得たい」というような実践的で即効的なニーズを持った人にとっては期待外れかもしれませんが、企画的な仕事をする人にとって、自分の仕事ぶりや姿勢を問い直すきっかけになる貴重な本と思います。一読の価値はある本と思います。
同社が、現在までの17年間で手掛けてきたクライアントはサントリー、ドコモ、ダイワハウス、JR東日本、富士ゼロックス、富士フイルムなど多数あるとのことです。
私は、当初、「仕事論」というタイトルから、仕事のノウハウやスキルに関することが体系的に書かれた本かと思いながら本書を手にとりましたが、読んでみるとそのような本ではなく、著者の考えを綴ったエッセイのような本であり、少なからずとまどいを感じました。
しかし、読み進めるうちに、著者の生きざまや仕事に向き合う姿勢に、だんだん惹きこまれていきました。 「勝率2割」というように、クライアントや周りにいたずらに迎合せず、自分の個性・スタイルを持って良いものを作り続けるという姿勢は「見習わなくては・・・」と思います。この本には、プロとしての矜持を感じさせる、著者ならではの考えが随所に書かれています。
また、この業界に縁のない私にとっては、CM制作の現場の空気が感じ取れる興味深い本でもありました。
以上のとおり、この本は「仕事の進め方のノウハウを得たい」というような実践的で即効的なニーズを持った人にとっては期待外れかもしれませんが、企画的な仕事をする人にとって、自分の仕事ぶりや姿勢を問い直すきっかけになる貴重な本と思います。一読の価値はある本と思います。
VINEメンバー
広告批評の1999年5月号に「そして僕らはタグボートを作った」という記事がある。
学生の時に読み、これから大海へ向かおうとしている4人組にとても憧れた。
あれから17年。
本書は、タグボート代表・岡康道氏が語る現時点での回顧録といっていいものだと思う。
*
岡氏の過去の著作「ブランド」(2002年出版)、「CM」(2005年出版)を読むと、
広告とはCMであり、CMプランナーがキャンペーンのコアをつくる
実質的なクリエイティブディレクターだと確信していることがわかる。
そのくらい、広告コミュニケーションはCMだった。ただ時代は変わった。
CMのストーリーはコミュニケーションツールのひとつで、
世界ではより包括的な「ビッグアイデア」が評価されるようになった。
本書でもタグボート設立当初の目的である海外進出も
うまくいかなかったと告白している。
欧米での競合プレゼンがひとつも勝てず、
もし勝ちに行くのなら、ロンドンやNYに住む生活をするほかない。
その覚悟がないのなら、
タグボートが制作する広告は日本国内のみで通じる
ガラパゴス・コンテンツでいいのではないか、という結論に至ったそうだ。
そんな失敗の弁を感傷的に語っている(ように感じる。)
*
こだわりを貫けるのなら、2勝8敗で十分。
潔い。けれど、どこか寂しい。
カンヌを取りまくるタグボートを見たかったなあ。
学生の時に読み、これから大海へ向かおうとしている4人組にとても憧れた。
あれから17年。
本書は、タグボート代表・岡康道氏が語る現時点での回顧録といっていいものだと思う。
*
岡氏の過去の著作「ブランド」(2002年出版)、「CM」(2005年出版)を読むと、
広告とはCMであり、CMプランナーがキャンペーンのコアをつくる
実質的なクリエイティブディレクターだと確信していることがわかる。
そのくらい、広告コミュニケーションはCMだった。ただ時代は変わった。
CMのストーリーはコミュニケーションツールのひとつで、
世界ではより包括的な「ビッグアイデア」が評価されるようになった。
本書でもタグボート設立当初の目的である海外進出も
うまくいかなかったと告白している。
欧米での競合プレゼンがひとつも勝てず、
もし勝ちに行くのなら、ロンドンやNYに住む生活をするほかない。
その覚悟がないのなら、
タグボートが制作する広告は日本国内のみで通じる
ガラパゴス・コンテンツでいいのではないか、という結論に至ったそうだ。
そんな失敗の弁を感傷的に語っている(ように感じる。)
*
こだわりを貫けるのなら、2勝8敗で十分。
潔い。けれど、どこか寂しい。
カンヌを取りまくるタグボートを見たかったなあ。