「Dr.ヘリオットのおかしな体験」(集英社文庫)が、私が獣医という職業について興味を持った原点である。
獣医さんが書いた著書は多いが、獣医の視点で書いた、「動物の飼い方」的な実用書や専門書がほとんどであったと思う。(私は獣医さんの著書はほとんど網羅している)
この著書には帯が付いている。
「何も言わない『患者さん』と、
それを抱えてオロオロする飼い主、そして医者。
三者三様の対応がじつにおもしろい。
流れるような文章の中に
思わず身につまされることも発見する。
こんな本は今までなかった」
これは、動物行動学者の日高敏隆先生の推薦文である。
そう、日高敏隆先生は、コンラート・ローレンツ、ドーキンス等々、動物行動学を初めて日本に紹介した、この世界では、著名な第一人者である。
まさにその通り!
女性の臨床獣医師も増えた今、この著書で、Dr,ヘリオットなみの文才と経験と、最新の獣医学の知識を持つ、石井万寿美氏という異才の誕生を私はこの書に見た。
獣医師の漫画家が誕生しないことを私は切に願う。
楽しみながら読み、かつ、動物の病気についての注意点が知らないうちに頭に入ってくる、画期的な著書である。
また、飼い主がどのように獣医師とコミュニケーションすればいいかのヒント満載である。
私は、石井万寿美氏を現代日本のDr.ヘリオットと呼びたい。
「こんな本は今までになかった。」
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