表題にはドキリとさせられますが、今のところどうしても男性が多いからこのような言い方になるのかな。でも男女関係ありません。仕事をし続けている人にはみんな当てはまる事だと思います。安定して長く同じ会社にいたり、転職しても同じ業界にいたりと、あまり変化のない中で生きてこられた時代の産物としての人々をまとめて、オッサンとこの本では言ってます。自営の私からみたら、会社に行くこと=ある程度は守られること、は幸せだと思いますが、この方はバッサバッサと斬り込んできます。
今流行りのチコちゃんのセリフ、ボーっと生きてんじゃねぇよ!って事でしょうか。
人生100年の今となっては、人生を4分割して考えるのが自然とも言っています。25歳までは学生としての学び。50歳までが種まき。だから、どんどん失敗しても良い。75歳までが実りの時期。100歳までが余暇の人生。これに照らし合わせると、種まきの40.50代で、既に自分のこの先10年を読めてしまう会社にいては、ヤル気を出せという方が無理があります。それは同感。ましてや大企業になるほど役員になれる割合は途方もなく低くなるからです。
でもって、昔のやり方で仕事を進めたがるアホな年長の上司、ここでいうオッサンがいると、その下が育たないどころか無気力になり、能力低下。そのオッサンが選ぶ次のリーダーはオッサンに媚びてたそれ以下の能力の人材なのでチーム、あるいは会社全体が三流に落ち着く...という怖い話。
でも、なんか見たことあるぞ、この光景。そう、会社員してた時の会社がそうだった。あるあるなんだ〜と納得。
みんなが会社も人も有限で生き物という認識を持つこと、サイクルがめちゃくちゃ速いこの時代に対応していくには、前例のない若い人達のアイデアと、それをドーンと受け入れる懐の深いオジサンがいないと無理ということ。過去の成功したやり方しか出来ないオッサン、同じことを繰り返すだけの年月を過ごし(これは経験とも言いますが)新たな知力を開拓するのを忘れてしまったマンネリのオッサンにはもう居場所はないのです。
あぁ、わたしにも耳が痛い...。ではどうしたらいいのか。
新たな挑戦しましょう、と著者は言っています。能を若く保つにはある程度のストレスが必要。人間関係のくだらないストレスではなく、新しい場所、新しい分野に向かっていくつになっても謙虚に挑戦し続けましょう、と言っています。立場ではなく、自分の考えを自分の言葉で喋る、そうすれば輝けるオッサンになれる!と、希望の道を最後に提示しています。
安定は不安定、不安定は安定と本の中にも書いてありましたが、結局はそういう事ですかね。
著者は山口周さん。他の著書に『世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか』などがあります。
わたしはこの本にまず打撃を受けて今回のこのオッサンの本を手にしました。
劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか (光文社新書) (日本語) 新書 – 2018/9/13
山口周
(著)
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本の長さ216ページ
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言語日本語
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出版社光文社
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発売日2018/9/13
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ISBN-104334043739
-
ISBN-13978-4334043735
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商品の説明
出版社からのコメント
◎日大アメフト部監督による暴行指示と事件発覚後の雲隠れ/神戸市や横浜
市の教育委員会等によるいじめ調査結果の隠蔽/財務省による森友・加計問題
に関する情報の改竄・隠蔽/大手メーカーによる度重なる偽装・粉飾・改竄/
日本ボクシング連盟会長による助成金の不正流用や暴力団との交際――いいオト
ナによる下劣な悪事の数々は必然的に起きている!
◎ビジネス書大賞2018準大賞受賞作『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛
えるのか?』の著者による、日本社会の閉塞感を打ち破るための画期的な論考!
緊急出版!
【本文引用1】
本書において用いる「オッサン」という用語は、単に年代と性別という人口動
態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った
「特定の人物像」として定義される、ということです。しかして、その「特定の人物像 」
とは次のようなものです。
1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
*この人物像の定義はNewsPicks の記事「さよなら、おっさん社会」をもとに、
筆者が加筆・修正したものを用いています。(「はじめに」より)
【本文引用2】
年長者が尊重され、大事にされる社会やコミュニティであればこそ、若者
も中年もまた、将来は社会やコミュニティが尊重し、大事にしてくれると感じ、
安心して働いて税金を収めていたのではないでしょうか。 私たちの社会シス
テムは、基本的にすべてこのような、年長者ほど能力も見識も高く、であるが
ゆえに地位も報酬もまた高い、という前提の上に成り立っています。しかし、
すでに考察してきたように、この「年長者ほど能力も見識も高い」という前提は、
おそらく今後は成立し得ない。
年長者だからといって、別に能力や見識に優れているわけではない、むし
ろ若者の方が優れているのではないかと多くの人が考えるようになれば、
現在の社会システムとは大きな齟齬が生まれることになります。(本文より)
市の教育委員会等によるいじめ調査結果の隠蔽/財務省による森友・加計問題
に関する情報の改竄・隠蔽/大手メーカーによる度重なる偽装・粉飾・改竄/
日本ボクシング連盟会長による助成金の不正流用や暴力団との交際――いいオト
ナによる下劣な悪事の数々は必然的に起きている!
◎ビジネス書大賞2018準大賞受賞作『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛
えるのか?』の著者による、日本社会の閉塞感を打ち破るための画期的な論考!
緊急出版!
【本文引用1】
本書において用いる「オッサン」という用語は、単に年代と性別という人口動
態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った
「特定の人物像」として定義される、ということです。しかして、その「特定の人物像 」
とは次のようなものです。
1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
*この人物像の定義はNewsPicks の記事「さよなら、おっさん社会」をもとに、
筆者が加筆・修正したものを用いています。(「はじめに」より)
【本文引用2】
年長者が尊重され、大事にされる社会やコミュニティであればこそ、若者
も中年もまた、将来は社会やコミュニティが尊重し、大事にしてくれると感じ、
安心して働いて税金を収めていたのではないでしょうか。 私たちの社会シス
テムは、基本的にすべてこのような、年長者ほど能力も見識も高く、であるが
ゆえに地位も報酬もまた高い、という前提の上に成り立っています。しかし、
すでに考察してきたように、この「年長者ほど能力も見識も高い」という前提は、
おそらく今後は成立し得ない。
年長者だからといって、別に能力や見識に優れているわけではない、むし
ろ若者の方が優れているのではないかと多くの人が考えるようになれば、
現在の社会システムとは大きな齟齬が生まれることになります。(本文より)
内容(「BOOK」データベースより)
ビジネス書大賞2018準大賞受賞作『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者による、日本社会の閉塞感を打ち破るための画期的な論考!
著者について
【著者紹介】
山口周(やまぐちしゅう)
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究
科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グ
ループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイ
グループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門は
イノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成、キャリア開発。著書に
『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)『天職は寝て待て』『世界で最も
イノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』(以上、光文社
新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める
独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス
書大賞2018準大賞を受賞。
山口周(やまぐちしゅう)
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究
科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グ
ループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイ
グループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門は
イノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成、キャリア開発。著書に
『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)『天職は寝て待て』『世界で最も
イノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』(以上、光文社
新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める
独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス
書大賞2018準大賞を受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山口/周
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成、キャリア開発。著書に『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)など。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成、キャリア開発。著書に『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)など。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2018/9/13)
- 発売日 : 2018/9/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4334043739
- ISBN-13 : 978-4334043735
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 77,841位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 403位光文社新書
- - 3,635位経営学・キャリア・MBA
- - 9,804位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2018年10月23日に日本でレビュー済み
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67人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月25日に日本でレビュー済み
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私自身外資系の企業(3社)で40年ほど働いた経験から著者の主張に賛同する点は少なくありません。もっぱら日本の企業風土においては二流の人間が三流の社員の上に立っているために企業業績劣化の再生産を繰り返す
とのこと。そしてごくわずかな一流の人間が二流によって駆逐されるとのこと。ただ、これって日本の企業だけではありませんね。私は同様の経験をある外資系企業(ドイツ系)でしたことがあります。著者の言うように、上司だったマネージャーと喧嘩(?)して退社、他の外資系企業に移りました。要は、自分自身に専門性の高い(実務)能力と
経験、ITリテラシー、英語を中心とした語学力(使える)そしてアカデミックな資格(MBAなど)を持っていて、人脈がある程度豊富ならば路頭に迷うことはないということです。そんなおっさんはそう多くありませんけどね。
また、著者の言うような迷惑なおっさんに退出してもらうことが政治の世界、公務員業界、職人(焼き鳥屋や寿司屋、ラーメン屋ではありませんよ)社会でそれが可能かというと答えはNOです。それには革命が必要だからですね。著者の主張されるように。特に公務員社会は革命でも起きない限り組織や人事上のリシャッフルは無理。なぜなら彼らは反革命のための軍事と公安組織を持っているからですし、一方の職人世界、宮大工や庭師のなどアート
センスと経験がすべてといってよいからです。なかなか若い人がおっさんを凌駕してリーダーになれないでしょう。
再度、著者の主張はわかるけど、ちょっとナイーブに過ぎる気がします。著者が籍を置いていたボストンコンサルティンググループの分析とプレゼン手法からほとんど出ていないなという感じを受けました。特に目新しさを感じませんし、ユニークな視点も多くないと思いますので星三つとさせていただきます。
とのこと。そしてごくわずかな一流の人間が二流によって駆逐されるとのこと。ただ、これって日本の企業だけではありませんね。私は同様の経験をある外資系企業(ドイツ系)でしたことがあります。著者の言うように、上司だったマネージャーと喧嘩(?)して退社、他の外資系企業に移りました。要は、自分自身に専門性の高い(実務)能力と
経験、ITリテラシー、英語を中心とした語学力(使える)そしてアカデミックな資格(MBAなど)を持っていて、人脈がある程度豊富ならば路頭に迷うことはないということです。そんなおっさんはそう多くありませんけどね。
また、著者の言うような迷惑なおっさんに退出してもらうことが政治の世界、公務員業界、職人(焼き鳥屋や寿司屋、ラーメン屋ではありませんよ)社会でそれが可能かというと答えはNOです。それには革命が必要だからですね。著者の主張されるように。特に公務員社会は革命でも起きない限り組織や人事上のリシャッフルは無理。なぜなら彼らは反革命のための軍事と公安組織を持っているからですし、一方の職人世界、宮大工や庭師のなどアート
センスと経験がすべてといってよいからです。なかなか若い人がおっさんを凌駕してリーダーになれないでしょう。
再度、著者の主張はわかるけど、ちょっとナイーブに過ぎる気がします。著者が籍を置いていたボストンコンサルティンググループの分析とプレゼン手法からほとんど出ていないなという感じを受けました。特に目新しさを感じませんし、ユニークな視点も多くないと思いますので星三つとさせていただきます。
2018年11月15日に日本でレビュー済み
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初 山口周さんの著書。中年男性(私41歳)をディスる内容ではありません、笑。閉塞感が漂う今の日本の社会、特に大手企業が抱える課題を鮮明に読み解いているようで、興味深いです。
「権力格差」が大きい社会(平たくは、上司に向かって異なる意見を言いにくい社会)のランキングは、フランス>韓国>台湾>日本>アメリカ>オランダ>イギリス>デンマークといった順番になるそう。著者の仮説によればカトリック>儒教>プロテスタントの順番らしい。この順番は、イノベーションの起こりやすさと反比例するとのこと。
イノベーションや宗教との関連はともかくとしても、「権力格差」の順番は、これまで各国の組織の方々と触れ合った私の感覚に非常にフィットして「そうだったのか!!」と腑に落ちた感じです。アメリカ人がフラットな人間関係を好むのは多くの日本人のイメージ通りで(実際には地域差が大きくあると思いますが)、イギリス人やデンマーク人、オランダ人は実際に触れ合ってみて、私にとって非常に心地よく感じます。彼らフラットな人間関係を築く人々は「相手が言っている内容」に注意を向けます。フランスや韓国、日本のように権力格差が大きい社会の、特に組織人は「誰が?どんなに偉い人がそれを言っているのか?」を重要視するように感じます。どちらの文化が優れている、ということではないのでしょう。それぞれ美徳があると感じています。
私自身は、社会的地位と関わりなく発言の「意味」を大切にする社会が好きです。子供の頃から、「とにかく、やれ!!」的な学校のごり押し先生が苦手で(笑) 、部活動の先輩の命令にも、「え?!どうしてそうするんですか?」とナチュラルに聞きまくって周りを困らせてたような気がします。「空気読めない天然キャラ」という位置付けでしょうか。
いろんな価値観、文化があり、でも、それは選択できる時代になったのだということを感じさせてくれる良書です。
「権力格差」が大きい社会(平たくは、上司に向かって異なる意見を言いにくい社会)のランキングは、フランス>韓国>台湾>日本>アメリカ>オランダ>イギリス>デンマークといった順番になるそう。著者の仮説によればカトリック>儒教>プロテスタントの順番らしい。この順番は、イノベーションの起こりやすさと反比例するとのこと。
イノベーションや宗教との関連はともかくとしても、「権力格差」の順番は、これまで各国の組織の方々と触れ合った私の感覚に非常にフィットして「そうだったのか!!」と腑に落ちた感じです。アメリカ人がフラットな人間関係を好むのは多くの日本人のイメージ通りで(実際には地域差が大きくあると思いますが)、イギリス人やデンマーク人、オランダ人は実際に触れ合ってみて、私にとって非常に心地よく感じます。彼らフラットな人間関係を築く人々は「相手が言っている内容」に注意を向けます。フランスや韓国、日本のように権力格差が大きい社会の、特に組織人は「誰が?どんなに偉い人がそれを言っているのか?」を重要視するように感じます。どちらの文化が優れている、ということではないのでしょう。それぞれ美徳があると感じています。
私自身は、社会的地位と関わりなく発言の「意味」を大切にする社会が好きです。子供の頃から、「とにかく、やれ!!」的な学校のごり押し先生が苦手で(笑) 、部活動の先輩の命令にも、「え?!どうしてそうするんですか?」とナチュラルに聞きまくって周りを困らせてたような気がします。「空気読めない天然キャラ」という位置付けでしょうか。
いろんな価値観、文化があり、でも、それは選択できる時代になったのだということを感じさせてくれる良書です。
2018年12月10日に日本でレビュー済み
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割と大企業の40になりたて管理職です。
同氏の本にしては珍しく、題名を裏付ける本文の論理構成に根拠が乏しく、急いで書き上げた印象が拭えないですね。正直、偏見や主観だけで今の5〜60代をここまでこき下ろすのは不快です。この年代に尊敬できる人はたくさんいましたし、50代の部下の経験、知識、技能を日々とても頼りにしています。
そもそも、日本の強みはルーティンワークをしっかりこなすことであり、海外で現地人と働けば、日本人の優秀さ、著者がこき下ろしている日本のオッサン達の希少価値に気付くでしょう。
イノベーションが必要な企業とオペレーションが必要な企業の違いに言及しないまま、結局は、著者自身をオッサンの理想像としている思考がフォーマットにあると感じる本ですね。
散りばめられているエピソードや知識は参考になるものも有ったので星3つ。
但し、他にも本を普段読まれている方はどこかで聞いた話だと思いますし、エントロピーの理解などは少し古さを感じました。
もう少し哲学をバックボーンにした真摯な啓蒙本を期待しています。
同氏の本にしては珍しく、題名を裏付ける本文の論理構成に根拠が乏しく、急いで書き上げた印象が拭えないですね。正直、偏見や主観だけで今の5〜60代をここまでこき下ろすのは不快です。この年代に尊敬できる人はたくさんいましたし、50代の部下の経験、知識、技能を日々とても頼りにしています。
そもそも、日本の強みはルーティンワークをしっかりこなすことであり、海外で現地人と働けば、日本人の優秀さ、著者がこき下ろしている日本のオッサン達の希少価値に気付くでしょう。
イノベーションが必要な企業とオペレーションが必要な企業の違いに言及しないまま、結局は、著者自身をオッサンの理想像としている思考がフォーマットにあると感じる本ですね。
散りばめられているエピソードや知識は参考になるものも有ったので星3つ。
但し、他にも本を普段読まれている方はどこかで聞いた話だと思いますし、エントロピーの理解などは少し古さを感じました。
もう少し哲学をバックボーンにした真摯な啓蒙本を期待しています。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
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企業も大学も病院も、政治家も公務員も、みんな嘘ばかりつき、どれだけ迷惑をかけることになっても、ばれなければかまわないという風潮が蔓延しています。まさしく著者のいう三流のオッサンとその取り巻き連中が、この国のあらゆるところで組織のトップにいるからなのでしょう。
共感するところは多々ありましたが、内容が固すぎ、まじめすぎて本のタイトルほど面白く読めませんでした。あいつはこのパターン、あの会社はこのパターンと、具体的にもっと毒をはいて書いてほしいものです。それと、他の方も書いておられるようにマーキングは大きなお世話、不要です。
共感するところは多々ありましたが、内容が固すぎ、まじめすぎて本のタイトルほど面白く読めませんでした。あいつはこのパターン、あの会社はこのパターンと、具体的にもっと毒をはいて書いてほしいものです。それと、他の方も書いておられるようにマーキングは大きなお世話、不要です。
2018年11月2日に日本でレビュー済み
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代替可能な労働力として、生活を人質に企業に拘束された者たちの恨み、つまらない仕事を続けなければいけない苦しみ、それが仕事だという誤った認識が狂人に近いおっさん達を大量に作り出した。
おっさんたちによる、拘束された人間に対して行われる心理的虐待が、企業内部で、学校で、あらゆる組織において平然と行われている。
そんなおっさんたちに対する抵抗が若い人中心に始まっている。
嫌なところに居続ける必要がない社会。沢山の選択肢と可能性を持った社会を、作り出していかないといけないと思う。おっさんにならないために気をつけなければ。
おっさんたちによる、拘束された人間に対して行われる心理的虐待が、企業内部で、学校で、あらゆる組織において平然と行われている。
そんなおっさんたちに対する抵抗が若い人中心に始まっている。
嫌なところに居続ける必要がない社会。沢山の選択肢と可能性を持った社会を、作り出していかないといけないと思う。おっさんにならないために気をつけなければ。
ベスト100レビュアー
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著者がオッサンと定義する世代は、その全てに適用されるわけではないが、現在の50代・60代である。著者によると、今の社会の停滞はオッサン世代という無能な集団が重職を独占しているのが原因であり、その背景として二つの点をあげている。一つは、オッサン世代は、すでに引退した「教養(アート)世代」と、実際に社会を支えている「実学(サイエンス)世代」の間にある「知的真空時代」に属し、教養も実学もないということ。もう一つは、社会の大半を占める三流の人々は一流の良さがわからずに二流を支持するため、二流の人間が権力を手にしがちであるということだ。どちらも鋭い指摘であり、今の組織社会の病弊をうまく説明できていると感じた。
2018年10月27日に日本でレビュー済み
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職場の60代と50代同僚たちが「全く頼りにならない」「何も考えてない」と思う事が多く、「どうして?」と思い、この本を手に取りました。筆者によれば、その理由は、彼らが、知的真空時代に人格形成期を過ごし、自己研鑽せずに(上の世代から)ひたすら与えられてきた世代であるから、ということですが、「あの同僚たちは、まさにそれだ」と我が意を得た気分になりました。この手の新書には「内容の軽い読み物が多い」という印象を抱いていたのですが、本書に関して言いますと、著者の観察内容がデータや著作で裏打ちされていて「なるほど」と感じるところが多かったです。またところどころに、その章に書かれていた内容にピッタリの(有名人の)発言や引用文を入れてくれているのですが、それが見事に決まっていて感心しました。