原作ゲームのシリーズが好き過ぎて、正直その映像化という意味では殆ど期待していませんでしたが、全く別物としては楽しめました。
原作も基本、思春期の少女たちが非日常の恐怖に取り込まれていくもので、その部分においてはしっかり踏襲しています。
ただ、古い因習などが絡んでくるあの独特な雰囲気は薄いかと。
恐怖というよりは、思春期の少女たちの「儚い美しさ」が際立つ作品で「百合」という意味では、わりと上質な部類に入るんだろうなと感じます。
ホラーに分類するには恐怖描写は少なく、それを求めている人には物足りない作品でしょうが、女性監督ならではの繊細さや映像の美しさは楽しめるので「ホラー要素のある百合」としてはオススメです。