CSR活動の課題でよく聞くのが,「どこまでしたら良いのかが分からない」,「社員にCSR活動を浸透させたいが,研修だけでは限界」などの声である。
本書から解釈すれば,CSR活動のような社会的課題を組織で取り入れる場合,従来型の仕組みで行うと,その組織内外でのポテンシャルやインパクトは低くなる。
つまり,社会的課題を定式化されたマネジメントで行うと,その根本的な問題意識から閉ざされ,人間として行うべき重要なことから離れていくと解釈できる。
そこで,本書で着目されているのが,社員一人ひとりの「自発性」や「自主性」,社員の「市民的側面」である。
本書では,5社の事例を通して,これらの視点を最大限にいかすマネジメントに関して,詳細に記述され,創発型責任経営のあり方への理解が促される。
私個人も含めて,組織で働く人であれば,これらの事例を通して,創発型マネジメントプロセスの一端を何かしら感じられるだろう。
本書は,従来,言葉として表現しづらく感じられていた社会的課題解決に向けた創発的な実践例を経営学や哲学的議論から体系的にまとめている。したがって,組織で創発的経営を行う際に,何に気をつけ,どの方向で行えば良いのかの指針として大いに活用できるものといえよう。
とくに,社会的課題を解決する上での「責任」の解釈を示している第1章「責任が価値を生む経営」だけでも一読の価値はある。
なお,本書は,学術書の位置づけではなく,実務書の視点で,大変読みやすく書かれており,図表や写真も多く掲載されている。
あらゆる側面における無限の可能性を秘めた創発型責任経営の思考を取り入れる際に,本書にまた戻りたい。
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創発型責任経営 新しいつながりの経営モデル 単行本 – 2019/6/25
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オムロン、ブリヂストン、丸井、ヤフー、三菱重工
SDGsを効果的に推進する新しいマネジメントの理念と実践を先進事例に則して提案する!
企業が対処すべき社会的課題は、SDGsに示されている分野を見るだけでも非常に多く、既存のCSR手法では対応できない。また、少子高齢化、地域創生、働き方改革など、日本固有の社会課題への対応も急務である。このような問題に対応するためには、従来のコンプライアンス型のCSRや、KPIを設定してPDCAを回すCSR経営では対応できないのだ。
また、現在の日本ではSDGsに大きな注目が集まりブームの様相を呈しているが、日本企業の多くの取り組みは、これまでの自社の活動をSDGsの枠組みに照らして分類しているだけであるため、早晩、大きな壁にぶつかることは避けられないであろう。SDGsを効果的に推進するためにも、新しいマネジメントの理念と実践が必要とされている。
そのためには新しい革新的なCSR経営のモデルが求められている。それは、従来のCSRの範囲を超えて、企業経営全体を対象とし、企業を社会問題の解決に向かわせるような仕組みを持つCSR経営である。そのためには、社員の創発性を軸とする制度設計が求められる。つまり、CSRの対象である社会課題は、与えられるものではなく、自ら探求しなければならない対象ということである。そのためには、受け身的なCSRから、社員1人ひとりが主体的かつ能動的に考えて行動するCSRへ転換することが求められるのだ。
本書は、このような活動を促進する仕組みを持つ経営を「創発型責任経営」と名付け、その理論を事例を分析して、実践に組み入れるプロセスまでを議論し提示するもの。「創発型責任経営」は、従来のCSRの範囲を超えた、全社レベルの経営手法であり、それを「理論」「事例」「実践」の3つの側面に分け、先進企業の具体的な事例を紹介しながら解説する。
著者は、企業との実際のワークにも取り組む経営学者。CSRに関する講演や企業へのCSR指導実績も豊富。また実務サイドの視点を補うため、共著者として、CSRコンサルタントの安藤光展氏が加わる。
SDGsを効果的に推進する新しいマネジメントの理念と実践を先進事例に則して提案する!
企業が対処すべき社会的課題は、SDGsに示されている分野を見るだけでも非常に多く、既存のCSR手法では対応できない。また、少子高齢化、地域創生、働き方改革など、日本固有の社会課題への対応も急務である。このような問題に対応するためには、従来のコンプライアンス型のCSRや、KPIを設定してPDCAを回すCSR経営では対応できないのだ。
また、現在の日本ではSDGsに大きな注目が集まりブームの様相を呈しているが、日本企業の多くの取り組みは、これまでの自社の活動をSDGsの枠組みに照らして分類しているだけであるため、早晩、大きな壁にぶつかることは避けられないであろう。SDGsを効果的に推進するためにも、新しいマネジメントの理念と実践が必要とされている。
そのためには新しい革新的なCSR経営のモデルが求められている。それは、従来のCSRの範囲を超えて、企業経営全体を対象とし、企業を社会問題の解決に向かわせるような仕組みを持つCSR経営である。そのためには、社員の創発性を軸とする制度設計が求められる。つまり、CSRの対象である社会課題は、与えられるものではなく、自ら探求しなければならない対象ということである。そのためには、受け身的なCSRから、社員1人ひとりが主体的かつ能動的に考えて行動するCSRへ転換することが求められるのだ。
本書は、このような活動を促進する仕組みを持つ経営を「創発型責任経営」と名付け、その理論を事例を分析して、実践に組み入れるプロセスまでを議論し提示するもの。「創発型責任経営」は、従来のCSRの範囲を超えた、全社レベルの経営手法であり、それを「理論」「事例」「実践」の3つの側面に分け、先進企業の具体的な事例を紹介しながら解説する。
著者は、企業との実際のワークにも取り組む経営学者。CSRに関する講演や企業へのCSR指導実績も豊富。また実務サイドの視点を補うため、共著者として、CSRコンサルタントの安藤光展氏が加わる。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2019/6/25
- ISBN-104532322863
- ISBN-13978-4532322861
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
創発型責任経営は、「無限責任の考え方に基づき、社員による主体的な活動を奨励して、創発的な実践を生み出す経営」と定義することができる。従来のCSRの範囲を超えた、新しいつながりを創り出す経営手法であり、それを「理論」「事例」「実践」の3つの側面に分け、先進企業の具体的な事例を紹介しながら解説する。
著者について
國部 克彦
神戸大学大学院経営学研究科教授
1962年生まれ。大阪市立大学博士(経営学)。大阪市立大学助教授、神戸大学助教授、LSE客員研究員等を経て、2001年より現職。2019年より神戸大学副学長。専門は社会環境会計、経営倫理。主著(共編著を含む)は、『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣、2017年)、『CSRの基礎』(中央経済社、2017年)、『マテリアルフローコスト会計の理論と実践』(同文舘出版、2018年)、Sustainable Management and Business Strategy in Asia. (World Publishing Company、近刊)など。
西谷 公孝
神戸大学経済経営研究所教授
1974年生まれ。神戸大学博士(経営学)。神戸大学准教授、ロンドン大学客員研究員等を経て、2016年より現職。専門はサステナビリティ経営。Environmental and Resource EconomicsやJournal of Cleaner Productionなどの海外ジャーナルおよび国内ジャーナルに論文多数。
北田 皓嗣
法政大学経営学部准教授
1982年生まれ。神戸大学博士(経営学)。法政大学専任講師を経て、2014年より現職。専門は管理会計、サステナビリティ経営。PLOS ONEやJournal of Cleaner Productionなどの海外ジャーナルおよび国内ジャーナルに論文多数。
安藤 光展
一般社団法人CSRコミュニケーション協会・代表理事
1981年生まれ。CSRコンサルタント。大学卒業後、インターネット系広告会社などを経て2008年に独立。専門はCSR/サステナビリティ領域の、経営戦略、情報開示、企業評価。主著(共著を含む)は、『この数字で世界経済のことが10倍わかる』(技術評論社、2014年)、『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、2016年)など。
神戸大学大学院経営学研究科教授
1962年生まれ。大阪市立大学博士(経営学)。大阪市立大学助教授、神戸大学助教授、LSE客員研究員等を経て、2001年より現職。2019年より神戸大学副学長。専門は社会環境会計、経営倫理。主著(共編著を含む)は、『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣、2017年)、『CSRの基礎』(中央経済社、2017年)、『マテリアルフローコスト会計の理論と実践』(同文舘出版、2018年)、Sustainable Management and Business Strategy in Asia. (World Publishing Company、近刊)など。
西谷 公孝
神戸大学経済経営研究所教授
1974年生まれ。神戸大学博士(経営学)。神戸大学准教授、ロンドン大学客員研究員等を経て、2016年より現職。専門はサステナビリティ経営。Environmental and Resource EconomicsやJournal of Cleaner Productionなどの海外ジャーナルおよび国内ジャーナルに論文多数。
北田 皓嗣
法政大学経営学部准教授
1982年生まれ。神戸大学博士(経営学)。法政大学専任講師を経て、2014年より現職。専門は管理会計、サステナビリティ経営。PLOS ONEやJournal of Cleaner Productionなどの海外ジャーナルおよび国内ジャーナルに論文多数。
安藤 光展
一般社団法人CSRコミュニケーション協会・代表理事
1981年生まれ。CSRコンサルタント。大学卒業後、インターネット系広告会社などを経て2008年に独立。専門はCSR/サステナビリティ領域の、経営戦略、情報開示、企業評価。主著(共著を含む)は、『この数字で世界経済のことが10倍わかる』(技術評論社、2014年)、『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D、2016年)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
國部/克彦
神戸大学大学院経営学研究科教授。1962年生まれ。大阪市立大学博士(経営学)。大阪市立大学助教授、神戸大学助教授、LS客員研究員等を経て、2001年より現職。2019年より神戸大学副学長。専門は社会環境会計、経営倫理
西谷/公孝
神戸大学経済経営研究所教授。1974年生まれ。神戸大学博士(経営学)。神戸大学准教授、ロンドン大学客員研究員等を経て、2016年より現職。専門はサステナビリティ経営
北田/皓嗣
法政大学経営学部准教授。1982年生まれ。神戸大学博士(経営学)。法政大学専任講師を経て、2014年より現職。専門は管理会計、サステナビリティ経営
安藤/光展
一般社団法人CSRコミュニケーション協会代表理事。1981年生まれ。CSRコンサルタント。大学卒業後、インターネット系広告会社などを経て2008年に独立。専門はCSR/サステナビリティ領域の、経営戦略、情報開示、企業評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
神戸大学大学院経営学研究科教授。1962年生まれ。大阪市立大学博士(経営学)。大阪市立大学助教授、神戸大学助教授、LS客員研究員等を経て、2001年より現職。2019年より神戸大学副学長。専門は社会環境会計、経営倫理
西谷/公孝
神戸大学経済経営研究所教授。1974年生まれ。神戸大学博士(経営学)。神戸大学准教授、ロンドン大学客員研究員等を経て、2016年より現職。専門はサステナビリティ経営
北田/皓嗣
法政大学経営学部准教授。1982年生まれ。神戸大学博士(経営学)。法政大学専任講師を経て、2014年より現職。専門は管理会計、サステナビリティ経営
安藤/光展
一般社団法人CSRコミュニケーション協会代表理事。1981年生まれ。CSRコンサルタント。大学卒業後、インターネット系広告会社などを経て2008年に独立。専門はCSR/サステナビリティ領域の、経営戦略、情報開示、企業評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/6/25)
- 発売日 : 2019/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4532322863
- ISBN-13 : 978-4532322861
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著者について
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1981年長野県生まれ。CSRコンサルタント。一般社団法人 CSRコミュニケーション協会・代表理事。専門はCSR/サステナビリティ経営、CSV(共有価値創造)、ステークホルダー・エンゲージメント。著書は『創発型責任経営』『CSRデジタルコミュニケーション入門』(インプレスR&D)、『この数字で世界経済のことが10倍わかる』(技術評論社)など。2009年よりブログ「CSRのその先へ」運営。
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