この単行本も当然、百合作品を読むことを目的に購入しました。成年コミックに関しては百合的にはあまり期待していなかった部分が多かったのですが、この本の百合作品は成年向けとしては久々の良作です。百合を邪魔する男キャラはいないですし、セックスシーンも完全に女性同士の美しく、甘美なシーンを堪能できます。今回のキャラ設定は少女と大人の女性の構成になっていて百合としては最近流行の「年の差カップル」がここでも作品に表れています。
後半は普通の成年向け作品なのですが、これだけの百合作品を掲載したあさぎ龍先生には百合作品を多く執筆して欲しいです。
最後に百合作品は5つ星クラスですが、完全な百合単行本ではないのでこの評価を。
初めて恋をした (富士美コミックス) Kindle版 [アダルト]
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本の長さ174ページ
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言語日本語
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出版社富士美出版株式会社
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発売日2009/7/25
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ファイルサイズ75959 KB
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
10 件のグローバル評価
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2009年7月28日に日本でレビュー済み
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この作者のプロフィールはほとんど無知なのだが、もしや女性なのだろうか?本作の半分を占める百合作品の、極めて女性らしく揺れ動く繊細な心理描写や、通常の作品群にあっても漂ってくる柔らかで優しく儚い空気感、細い線描による作画のタッチ、果ては手書きで記されたあとがきの書き方に至るまで。失礼ながら申し上げれば、かなり稚拙だった前作の筆致ではあまり感じなかったフェミニンな雰囲気が、作画が向上したことで浮き彫りになっているような気がする。これは男の描いた作品ではないような雰囲気である。もっとも、恐ろしく女性的な絵を描いて、女心が解ってるねぇと唸ってしまうような男性作家も多数存在することを思えば、この推測も全く意味を成さないのではあるが。
珍しくも若干目障りな男が出てくる作品もあるが、これが必要以上に絡んでくることもなく(ヒロインの腕に付いた痣が気掛かりではあるが)どれも優しさに溢れ、時にハッピー、時に切ない結末を見せる物語が集っている。最後の作品だけは時期的にちょっと前の作品と思われる作画の拙さが残るものの、全体としては随分上手くなったなぁという感慨と、それでもまだまだだなぁという印象が同居するくらいなので頑張ってくださいという感じ。ナースに恋した主人公が姉妹丼になる話は、良い意味で作者らしくない淫猥さがありつつオチが効いていて良かった。このナース(婦長)の年齢は、主人公ならずとも気になるとことである。
珍しくも若干目障りな男が出てくる作品もあるが、これが必要以上に絡んでくることもなく(ヒロインの腕に付いた痣が気掛かりではあるが)どれも優しさに溢れ、時にハッピー、時に切ない結末を見せる物語が集っている。最後の作品だけは時期的にちょっと前の作品と思われる作画の拙さが残るものの、全体としては随分上手くなったなぁという感慨と、それでもまだまだだなぁという印象が同居するくらいなので頑張ってくださいという感じ。ナースに恋した主人公が姉妹丼になる話は、良い意味で作者らしくない淫猥さがありつつオチが効いていて良かった。このナース(婦長)の年齢は、主人公ならずとも気になるとことである。
2009年8月4日に日本でレビュー済み
おねえさんものH漫画を得意とするあさぎ龍先生の単行本第二弾が、大ボリュームで発売されました。
カバーイラストは普通のH漫画的なものですが、この単行本の特筆すべきポイントは、表題作も含めて全く男が絡まない百合Hもの(!)が半分を占めているということです。
「初めて恋をした。」は、三部作になっていて、男と付き合うことにしらけていた少女結衣が、いつも電車で見かけて気になっていた大学院生の仁美さんと、ふとした事から愛し合うようになって...という作品です。
また、もう一つの百合作品「夕霧はるか」は、寄宿舎制の女子校を舞台に、愛する女性同士で下着(!)を交換する「絵合わせ」という秘められた行為や源氏物語の悲恋の和歌などを絡めて、女生徒と女教師の恋を描いた作品となっています。
いずれも、独占欲や偏見に対する不安なども含めた女性同士の精神的なつながりが、繊細な絵によって抒情的に描かれています。
Hシーンも、エロエロないやらしさよりも、愛し合うもの同士のしっとりとした雰囲気を重視したものになっていますので、百合は好きだけど、Hは苦手という人にも読んでいただきたいですね。
あと、季節感を感じさせる風景やランジェリーなどのファッション面も、しっかり描かれているところも素晴らしいですね。
あとがき等を読む限り、あさぎ先生ご自身は、それほど百合に対して深い拘りはないようですが、「レズものを描くことが決まったときに、さらっと自然にお話を作れて、自分で驚いた」とのことですので、ナチュラル(?)に百合と相性がいい作家さんだと感じました。
未だに「百合は売れない」などと公然に言われているH業界において、この単行本の発売は本当に画期的なことだと思いますので、あさぎ先生には引き続き素敵な百合Hを描いていただけるよう、応援していきたいですね。
もちろん、百合以外の作品もやさしくきれいなおねえさんが主人公の甘酸っぱい感じの作品になっていますので、おねえさんが好きな方も是非(笑)
カバーイラストは普通のH漫画的なものですが、この単行本の特筆すべきポイントは、表題作も含めて全く男が絡まない百合Hもの(!)が半分を占めているということです。
「初めて恋をした。」は、三部作になっていて、男と付き合うことにしらけていた少女結衣が、いつも電車で見かけて気になっていた大学院生の仁美さんと、ふとした事から愛し合うようになって...という作品です。
また、もう一つの百合作品「夕霧はるか」は、寄宿舎制の女子校を舞台に、愛する女性同士で下着(!)を交換する「絵合わせ」という秘められた行為や源氏物語の悲恋の和歌などを絡めて、女生徒と女教師の恋を描いた作品となっています。
いずれも、独占欲や偏見に対する不安なども含めた女性同士の精神的なつながりが、繊細な絵によって抒情的に描かれています。
Hシーンも、エロエロないやらしさよりも、愛し合うもの同士のしっとりとした雰囲気を重視したものになっていますので、百合は好きだけど、Hは苦手という人にも読んでいただきたいですね。
あと、季節感を感じさせる風景やランジェリーなどのファッション面も、しっかり描かれているところも素晴らしいですね。
あとがき等を読む限り、あさぎ先生ご自身は、それほど百合に対して深い拘りはないようですが、「レズものを描くことが決まったときに、さらっと自然にお話を作れて、自分で驚いた」とのことですので、ナチュラル(?)に百合と相性がいい作家さんだと感じました。
未だに「百合は売れない」などと公然に言われているH業界において、この単行本の発売は本当に画期的なことだと思いますので、あさぎ先生には引き続き素敵な百合Hを描いていただけるよう、応援していきたいですね。
もちろん、百合以外の作品もやさしくきれいなおねえさんが主人公の甘酸っぱい感じの作品になっていますので、おねえさんが好きな方も是非(笑)
2009年8月4日に日本でレビュー済み
表題作の「初めて恋をした。」をペンギンクラブ本誌で読んだ時は
結構衝撃を受けました。ペンギンクラブでレズ漫画っていつ以来
でしょうかね。あまりに珍しくて、途中まで男はいつでてくるのかとか
思いながら読んでました。
エロ漫画におけるレズ・百合漫画は、個人的にはそれほど好みでは
ないのですが、大きな理由として漫画としては大概ダメ漫画になってる
場合が多いからです。
エロ漫画にはエロシーンが必要なわけで、男女が唐突にSEXするぶんには
さして理由は要らないわけですが、同性同士が性交渉するには何らかの
必然性を描くのがどうしても必要だと思うんですよ。
漫画にリアリティは必要ないんですが(現実そのままを描くことが、読者に
現実感を感じさせるわけではないので)、レズ漫画にきちんとした人物描写を
入れた場合と入れない場合では、人物の現実感が増すことのエロさや背徳感による
エロさが格段に違います。
ですが、20P前後のエロ漫画できちんと人物像を描いてかつエロシーンも
入れてとなるとかなり難しいので、ほとんどのレズ漫画は失敗してます。
漫画としてダメな漫画はエロ漫画としても大概ダメなわけです。エロ
シーンだけ入れればエロいという訳ではないですから。
それで、このコミックス内の「初めて恋をした。」の連載3作のレズ漫画
ですが、これがほんとよく出来てます。結衣と仁美の関係がとても上手く
描けていて実に良い。とてもレズ漫画初めて描いたとは思えないくらいに
よくまとまっています。
さて、別にこの作者さんレズ漫画専門という訳ではないし、コミック内の
作品も男女のものが半分ですので、そちらのレビューも。特に心に残った
短編としては「春風がきこえる」でしょうか。年が離れた幼馴染の雰囲気の
表現がとても良い感じです。他の短編もストーリーは多少重めのものが
多いですが、よく練られていると思います。
しかし、この作者さんの男女ものの普通の作品は、はっきりいって
エロさがいまいち足りません。絵柄が綺麗系のイラストなので、男女の
絡みがなんとなくあっさりした印象を受けます。ですが女性同士のエロ
シーンは絵柄だけでかなりエロく感じるので、どちらかというと男性の
描き方を少し変えると格段によくなりそうな感じを受けます。
表題作は初めて描いたレズ作品だそうで、それが最初からこれだけ
よくまとまっているということは、この人の作風にレズ・百合ものが
合っていたということなのでしょう。これ以降のレズ作品もペンギン
クラブ本誌で読みましたが、どれもよく出来ています。
他の方のレビューではレズ作品onlyものが求められてそうですが
普通に男女ものの作品も私は期待してます。こちらの方はかなり成長の
余地があると思います。
あと、エロ漫画として一番大事な絵柄について。
初単行本の頃に比べてかなり上手くなっています。基本的にあっさりと
した線が綺麗な絵柄なんですが、女性の表情の変化を描くのが上手い
ですね。
えらく長文になりましたが、細かいところに粗はあれど全体的に
良い作品が揃っているので買いだと思います。初単行本の時と比べて
かなり成長していて、作者の意欲を感じるので、次の単行本も期待
しています。
結構衝撃を受けました。ペンギンクラブでレズ漫画っていつ以来
でしょうかね。あまりに珍しくて、途中まで男はいつでてくるのかとか
思いながら読んでました。
エロ漫画におけるレズ・百合漫画は、個人的にはそれほど好みでは
ないのですが、大きな理由として漫画としては大概ダメ漫画になってる
場合が多いからです。
エロ漫画にはエロシーンが必要なわけで、男女が唐突にSEXするぶんには
さして理由は要らないわけですが、同性同士が性交渉するには何らかの
必然性を描くのがどうしても必要だと思うんですよ。
漫画にリアリティは必要ないんですが(現実そのままを描くことが、読者に
現実感を感じさせるわけではないので)、レズ漫画にきちんとした人物描写を
入れた場合と入れない場合では、人物の現実感が増すことのエロさや背徳感による
エロさが格段に違います。
ですが、20P前後のエロ漫画できちんと人物像を描いてかつエロシーンも
入れてとなるとかなり難しいので、ほとんどのレズ漫画は失敗してます。
漫画としてダメな漫画はエロ漫画としても大概ダメなわけです。エロ
シーンだけ入れればエロいという訳ではないですから。
それで、このコミックス内の「初めて恋をした。」の連載3作のレズ漫画
ですが、これがほんとよく出来てます。結衣と仁美の関係がとても上手く
描けていて実に良い。とてもレズ漫画初めて描いたとは思えないくらいに
よくまとまっています。
さて、別にこの作者さんレズ漫画専門という訳ではないし、コミック内の
作品も男女のものが半分ですので、そちらのレビューも。特に心に残った
短編としては「春風がきこえる」でしょうか。年が離れた幼馴染の雰囲気の
表現がとても良い感じです。他の短編もストーリーは多少重めのものが
多いですが、よく練られていると思います。
しかし、この作者さんの男女ものの普通の作品は、はっきりいって
エロさがいまいち足りません。絵柄が綺麗系のイラストなので、男女の
絡みがなんとなくあっさりした印象を受けます。ですが女性同士のエロ
シーンは絵柄だけでかなりエロく感じるので、どちらかというと男性の
描き方を少し変えると格段によくなりそうな感じを受けます。
表題作は初めて描いたレズ作品だそうで、それが最初からこれだけ
よくまとまっているということは、この人の作風にレズ・百合ものが
合っていたということなのでしょう。これ以降のレズ作品もペンギン
クラブ本誌で読みましたが、どれもよく出来ています。
他の方のレビューではレズ作品onlyものが求められてそうですが
普通に男女ものの作品も私は期待してます。こちらの方はかなり成長の
余地があると思います。
あと、エロ漫画として一番大事な絵柄について。
初単行本の頃に比べてかなり上手くなっています。基本的にあっさりと
した線が綺麗な絵柄なんですが、女性の表情の変化を描くのが上手い
ですね。
えらく長文になりましたが、細かいところに粗はあれど全体的に
良い作品が揃っているので買いだと思います。初単行本の時と比べて
かなり成長していて、作者の意欲を感じるので、次の単行本も期待
しています。