泣けます。
中古ですが1〜5の全シリーズ入りで、比較的安価なのがあったので今回購入しました。
武田鉄矢さん演じる人間「片山刑事」のヒューマンアクション映画。
エンディングで流れる吉田拓郎さんの「唇をかみしめて」が、無骨な主人公・片山刑事のイメージに本当に合っていると思います。
主演の武田鉄矢さんはこの映画を撮影するに当たり、その道の第一人者である松田隆智氏に中国拳法を習いましたよね。
習ったのは北派拳法の秘門螳螂拳。
確か、基本技法と力劈拳・崩歩拳の套路(型)。
それと、乱接拳の一部(五打連環劈などの細密手法)だったと思います。
ハンガーヌンチャクは、武田鉄矢さん考案のオリジナルです。
シリーズ中、個人的に一番好きなのはシリーズ2の「刑事物語2 りんごの詩」で、一番泣けます。
次に好きなのは、シリーズ3の『刑事物語3 潮騒の詩』ですので、この二つのシリーズをメインに書かせて頂きます。
因みに、個人的に好きな順としては、2→3→5→4→1の順ですかね(^^;
《以降、ネタバレ有り》
【刑事物語2 りんごの詩】
弘前中央署に赴任した片山刑事は、現金輸送車襲撃事件の現場に残されたりんごの種の品種を調べる事になった。
この種の調査を、青森りんご試験場技官である園みどりさん(後に未來貴子に改名)演じる石戸谷忍に依頼した事により、片山刑事と石戸谷忍に恋感情が生まれます。
一方で、虐められてた小学生・たけしに、トレーニングを兼ねて拳法を教える事に。
この小学生・たけしの母親役を、酒井和歌子さんが演じています。
酒井和歌子さん、本当に綺麗です。
あ、園みどりさんも可愛かったですよ。
そんな中、りんごの種の育成が事件の手がかりを握ると記事に載った事により、試験場が犯人グループに襲撃され、居合わせた石戸谷忍はバイクに引きずられ重体に。
片山刑事も現場に駆けつけるが、「片山君、亡くなったそうだ…」と重体だった石戸谷忍が亡くなった連絡を受ける。
「死ぬわけないじゃないですか!さっき電話で約束したんですから明日会うって!馬鹿な事言わないでくださいよ!死ぬわけねぇ〜だろうがぁ!さっき電話で約束したばっかなんだよ、明日会うって約束したんだよ俺が…!死ぬ訳ねぇだろうが!お前殺すぞ、馬鹿な事言うと…、馬鹿がぁ〜!死ぬ訳ねぇ〜だろうが、あの子が〜!ウォ〜!!」と叫びながら、石戸谷忍が倒れていた所の、人形の白線を消しながら泣き叫ぶ片山刑事。
まず、ここで泣けます(ToT)…ピェーン
試験場が襲撃されたのは、岸部シローさん演じる記者が記事を書いた為だと、片山刑事は新聞社に乗り込み、この記者を殴ってしまい謹慎となってしまう。
謹慎となった片山刑事は、たけしに秘門螳螂拳を教えるのでした。
で、その繋がりで酒井和歌子宅にお邪魔した片山刑事は、その家の庭に咲く紫色の花を咲かせた「りんごの木」を見付けるのでした。
言葉を無くし、たたずむ片山刑事。
それこそ銀行襲撃の犯人が残したりんごの種と同じ品種で、酒井和歌子は犯人グループの一味であったことを告白。
その花が咲いたりんごの木が証拠となる為、犯人グループがこの家を必ず襲いにくると感じた片山刑事は、喫茶店を手伝いながら待ち伏せします。
で、案の定、犯人たちが襲撃にきます。
「お前がワカモトか!?お前がワカモトだなぁ〜!!」…叫ぶ片山刑事。
ここで武田鉄矢さんのアクション炸裂!
リーダー格のワカモトを含め犯人グループは5〜6人居てるので、片山刑事も苦戦します。
ここで片山刑事は二階に居てるたけしに、「たけ〜し!ハンガー!!」と叫ぶ。
たけしは手元にあったハンガーを、片山刑事に投げ渡します。
殴りかかってくる犯人グループの一人に、ハンガーヌンチャク炸裂…プラスチック製ハンガーで相手にダメージ無し(笑)
「違う〜!木のやつ〜!!」再び叫ぶ片山刑事。
ここからハンガーヌンチャクアクション。
リーダー格のワカモトをぶちのめし、崩れ落ち、リンゴの木の花を見つめる片山刑事。
消えた酒井和歌子を追って、昔夫婦で営んでいた旭川の牧場に向かう片山刑事とたけし。
そこで、酒井和歌子に手錠を掛けようする片山刑事に、息子のたけしが母を守るべく立ち向かっていきます。
「いいかぁ…男は強くなければ大好きな人は皆んな遠くへ行ってしまうんだぞぉ!強くなれ、早く強くなれ!これから一人になるんだぞ!早く強くなって母ちゃんを守ってやんなきゃどうするんだ〜!早く強くなれ〜!」…たけしをボコボコにする片山刑事。
泣き崩れる酒井和歌子さん演じる母。
ここで、また泣けます('°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)…ピェーン
後日、たけしを施設に預けるために2人で入口まで向かい、向こうに立つ園長さん?に挨拶しに入ろうとする片山刑事を制し、一人で入ろうとするたけし。
「まだ子供なんだから…」と引き留めようとする片山刑事に対し、「子供じゃない、男だよ。男は強く生きなきゃだめだって、おじちゃんが教えてくれたんじゃないか!!」と言い、片山刑事を振り切り一人で園長の元まで駆け走るたけし。
それを見て園長に涙まじりの声で「宜しくお願いします」と言い、振り向いた涙顔のアップの画面に「ええ加減な奴〜じゃけ〜ん、ほっといてくれ〜んしゃい!」と、吉田拓郎さんの「唇をかみしめて」が絶妙なタイミングで流れ出す。
更にここで、また泣けます('༎ຶོρ༎ຶོ`)…ピェーン
片山刑事は異動を命ぜられます。
海沿いにあるお墓。
夕陽を浴びながら、殺された忍さんのお墓参りを済ませ、次の赴任地に電車で異動する片山刑事でした。
…とまぁ「刑事物語2 りんごの詩」が一番泣けるので、一番好きですね。
俺は正直、武田鉄矢さんの螳螂拳アクション目的で見出したこの映画ですが、アクションは二の次でしたね(^^;
【刑事物語3 潮騒の詩】
3作目になる『潮騒の詩』も、個人的には大好きです。
ヒロインである沢口靖子さんの、新人デビュー作品になります。若くて元気で超可愛いです。
夏木陽介さん演じる逃亡犯の恋人が母親で、沢口靖子さんはその娘の海子を演じます。
で、この逃亡犯の恋人で母親の清子(旅館・主人)を、星由里子さんが演じています。
暴力団組長を射殺した夏木陽介さん演じる犯人が、島に住む母親を訪れるのでは…と言う張り込み捜査をします。
その片山刑事は、エビ釣りなのに溺れている人だと勘違いし、浅瀬の海に飛び込んで気を失い、民宿に運ばれて清子と海子にうまい案配に関われ、民宿を手伝う事に。
この民宿に押し掛けてきた暴力団を、蹴散らす片山刑事。
面白かったのは、暴力団一味のウガンダ・トラとのバトル。
背後からの片山刑事渾身の飛び蹴りに、全く動ぜずキョトンとするところが笑えました。
ラストアクションはジェイソンマスクの殺し屋との一騎討ち。
この殺し屋とは前にも一度戦いましたが、その時は惨敗しています(笑)
このラストアクション、多分ジャッキー映画のヤングマスターをパロったんだろうな〜と、容易に想像出来ます。
苦戦するも腕にエアサロンパスを吹き付けながら、なんとか殺し屋を倒して、夏木陽介さん演じる逃亡犯に手錠を掛けようとした時、それを振り切って走り出し「好きにさせてくれ!」と海に飛び込み自殺しようとします。
それを阻止する片山刑事。
「好きにはさせない!清子さんは、あんたの帰りを17年間待ってたんだぁ!海ちゃんは…海子さんは、進学用の家族調査の父親の欄、空白にして白いまま我慢してんだぁ〜!お前、それ分かってんのかぁ〜!!」と片山刑事の心の叫びが、夏木陽介演じる逃亡犯の自殺を思い止まらせるのでした。
逃亡犯と清子の深い愛を見た片山刑事は、一晩家族みずいらずで過ごさせてあげます。
娘の海子はひねくれて家を飛び出します。
警視庁の若手刑事から「手柄は僕に」と頭初から言われていたので、手柄は警視庁に、しかも逮捕せずに一晩過ごさせた責任で再び飛ばされる片山刑事。
『本来は免職もんだか、免職にするには惜しい男』『人を信じなきゃあ、生きていく資格なんてありませんよ。』…片山刑事の人間味あふれる「人の良さ」が、自分自身の行動の戒めになる事間違い無し。
【刑事物語 一作目】
この映画の原点は、なんと言っても一作目にあります。
一作目は多分テレビで一番やってないと思う。
何せ、風俗絡みのストーリーに、ヒロインは耳が聞こえない障害者の設定で、「トルコ風呂」と言う今では禁句なフレーズが普通に出てくるし、ヒロインや田中邦衛の耳が聞こえない人の喋り方(演技)が強烈だったりと、テレビ放映すると倫理的にアウトな内容満載です。
バトルの時の片山刑事の「ハイ〜!」と言う掛け声は、当時上映されてた映画「少林寺」によるものだと思います。
【刑事物語4 くろしおの詩】
シリーズの中で、個人的に一番影の薄い映画です。高知県が舞台で、あいはら友子さんが妊婦役でヒロインしてます。
片山刑事はオープニングでの笑える程の大失態から、植木等さん演じる署長にクビを言い渡され、キャバレーの従業員となります。で、その繋がりで暴力団に入る事に。
あいはら友子さん演じる桃子は、片山刑事が自分のせいで刑事をクビになった事を知り、ボロアパートに同居する事に。
そんな中「実は潜入捜査のため」と、植木等署長から真相を教えられます。
事件を解決する片山刑事だが、またも転勤辞令を言い渡されるのでした(笑)
転勤する為のフェリーのチケットを、桃子に渡そうとするんだけど、お腹の子の父でもある婚約者が私を見付け出してくれたから、その人と一緒になると言われ破局。
強がって「実は俺も女がいてさ〜、ちょうど良かったよ」とか言いながら、アパートを後にする人間・片山刑事の「良い人ぶり」が炸裂します。
この元婚約者が出てこなければ、多分二人は結婚してたんじゃないかなぁ(笑)
あっ…エンディングテーマを唄う吉田拓郎さんが、屋台の客として登場しています(発見)。
【刑事物語5 やまびこの詩】
この5作目が刑事物語シリーズの最終作になります。
賀来千香子さんが姉の真咲直子を、鈴木保奈美さんが妹の真咲真子をそれぞれ演じ、美人姉妹役でダブルヒロインしてます。
鈴木保奈美さんは、この映画がデビュー作となります。
かなり初々しい鈴木保奈美さんは、マジで可愛いです♪…ダンスも頑張ってましたね。
賀来千香子さんも、かなり若くて綺麗です。
アクションでは、ハンガーヌンチャクならぬハンガー三節棍を使ったり、相手の髪の毛を掴んで殴ろうとしたら、カツラがズレて禿頭が出てくる〜みたいな、ジャッキー的お笑いアクションがあります。
この映画の最後のエンディングが大好きなんですが、犯人逮捕後に恒例の転勤辞令があって、町を出て行く事になった片山刑事。
駅で待っていた鈴木保奈美さん演じる真子に「私、片山さんのそばに居てあげてもいいと思ったの。」と微妙に告られるも、年の差もあってか冗談にして軽く遇らう片山刑事(笑)
真子は最後に「夜になると街の明かりが綺麗だから、眠らないで見て下さい。」と目に涙を溜め声を掛けます。
列車は進み、夜になり、ウトウトしてた片山刑事は夜景を見ようと窓を見ます。
そこには…車内と外の温度差で曇った窓ガラスに「ありがとう!」と指で書かれた文字が!
そして車内を見渡すと、同じく「ありがとう!」の文字が全ての窓ガラスに!
真子は告っても振られるだろうと予測して、車内窓ガラスに「本当の気持ち」「最後の思い」を書いたんだなぁ〜って考えると、観ているこちらもグッときます。
水野晴郎さんに「映画って本当〜に良いもんですね♪」って言ってもらいたいエンディングです(^^)
とまぁ…2と3を詳しく、1・4・5を簡単に、説明させて頂きました。
アクションも普通に殺陣師がやるだけてなく、ちゃんとその筋の第一人者(松田隆智氏)に、本物のカンフーの教えを乞うたところが、中国拳法を使う主人公と言う設定にリアルさを持たせ、際立たせたのかなぁ〜と思います。
勿論、ジャッキーチェンみたいな格好良いカンフーアクションではないですが、あの武田鉄矢さんが頑張ったカンフーアクションと言う事で、充分満足できます(笑)
アクションあり、笑いあり、ギャグあり、ドラマあり、そしてなにより「涙あり」の良い映画なので、観てない人が居られるなら是非観て欲しい作品(シリーズ)です。
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