スピード感も内容の展開もとても面白いです。電車の中で何回噴出しそうになったことか。
岩沢支店長の退職最終日一日のみでここまで色々な事が起こる事が本来なら不自然ではあるが、緻密に計算された展開によって非常に自然に読み進めてしまいます。ただ、残念なのが結末の展開。なんとなく予想できてしまうし、もう一捻りあれば最高傑作になるのは間違いない。
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円満退社 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2007/12/10
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- 本の長さ484ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2007/12/10
- ISBN-104344410491
- ISBN-13978-4344410497
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
東京大学を出て一流銀行に勤めるも、出世とは無縁。うだつの上がらぬ宮仕えを三四年、悪妻に虐げられた結婚生活を26年続けてきた岩沢千秋、五六歳。定年退職を迎える日、彼は人生最大の賭けに打って出るが、思わぬトラブルに見舞われ、人生最悪のピンチに追い込まれる…。経済小説の第一人者が描く、哀歓に満ちたサラリーマン小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江上/剛
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。旧第一勧銀時代に総会屋事件を収拾し、映画『金融腐蝕列島 呪縛』のモデルとなる。2002年に『非情銀行』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。旧第一勧銀時代に総会屋事件を収拾し、映画『金融腐蝕列島 呪縛』のモデルとなる。2002年に『非情銀行』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2007/12/10)
- 発売日 : 2007/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 484ページ
- ISBN-10 : 4344410491
- ISBN-13 : 978-4344410497
- Amazon 売れ筋ランキング: - 826,745位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 603位経済・社会小説 (本)
- - 2,822位幻冬舎文庫
- カスタマーレビュー:
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著者について
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーがとても面白く、後半入ったところで一気に読んでしまいました。
まー全体的にありえない感じもしますが、色々な生き方というか人生があるんだなーとしみじみ思いました。
私は、経済系の小説を読むことで、何かしら勉強になると感じており、本作品にもそういったものを少し想定していたのですが、勉強になるような点はほとんどありませんでした。(例えば黒木亮さんの作品のような詳細かつ実務的な内容はありません。)
それでも、ストーリーはとても面白かったので、娯楽的な小説としておすすめします。
まー全体的にありえない感じもしますが、色々な生き方というか人生があるんだなーとしみじみ思いました。
私は、経済系の小説を読むことで、何かしら勉強になると感じており、本作品にもそういったものを少し想定していたのですが、勉強になるような点はほとんどありませんでした。(例えば黒木亮さんの作品のような詳細かつ実務的な内容はありません。)
それでも、ストーリーはとても面白かったので、娯楽的な小説としておすすめします。
ベスト1000レビュアー
本作を読んで何か複雑な気分になった。
本作は、サラリーマンの最終出勤日を描くコメディ系エンタメ。2005年が初版だから時代設定がやや古びれた感があるが、内容は普通に楽しめた。
ではこの複雑な気分・もやもやは一体何か。自分に問うてみました。
それはきっと、恵まれた上の世代への羨望や嫉妬かもしれない、と思い至りました。
私は1975年生まれ、留年や大学院を経て就職をしたのは2001年。このあたりはいわゆる就職氷河期の底であった。就職は何とか出来たが、これまで出世とは無縁だった。自己研鑽は今も続けているつもりだが、会社には認められなかった(まあ実力なかっただけですが)。外国に飛び出た今となっては定年時の退職金もなし、年金も覚束ない(国民年金は任意で収めていますが)。
そんな我が身と比較しつつ、主人公は年功(学歴?)で支店長にまで昇格し、うだつが上がらないと言いつつも今や3,000万円の退職金を得ようとしている。きっと貯金だって相当にあるに違いない。それでもなお会社への文句、部下への文句、業務へのオーナーシップのかけらもない責任転嫁的発言が半端ない。なんなんだよ!嫌ならやめちまえよ!(って私も何度か言われましたよ、証券会社とか銀行とかで)
失礼しました。
まあ20年前の作品です。色々な変化がありました。だから、きっと本作のような舞台や人物は日本ではもう絶滅したことでしょう。エスカレーター式に部長・支店長になれる。昼休みにゆっくり昼食を取りコーヒーまで飲んで帰ってくる(これはまあいいか)。銀行での裏金づくり。支店から右翼への裏金供与。ローンの承認前実行。投信の無資格販売。
40代半ばの私よりもう一回り下の人間は、ある意味歴史小説・別次元の話として読めるのかもしれません。へえー、昔の銀行って結構ヤバかったんすね、みたいな。私からすると小説の舞台はつい昨日のような過去に感じてしまい、ついついルサンチマンに満ち満ちた状態で読んでしまい、精神衛生上も健康によろしくありませんでした笑
・・・
まとめます。エンタメ小説としては結構面白かったと思います。最後のハッピーエンドは若干納得しかねますが、まあでも面白かったです。ちょっと古びていますが、若い世代は歴史小説だと思って読みましょう。金融業界に関連・興味のある方、昭和の企業文化(の残滓、ですかね。時代的には平成が舞台ですから)に興味のある方にはお勧めできると思います。
本作は、サラリーマンの最終出勤日を描くコメディ系エンタメ。2005年が初版だから時代設定がやや古びれた感があるが、内容は普通に楽しめた。
ではこの複雑な気分・もやもやは一体何か。自分に問うてみました。
それはきっと、恵まれた上の世代への羨望や嫉妬かもしれない、と思い至りました。
私は1975年生まれ、留年や大学院を経て就職をしたのは2001年。このあたりはいわゆる就職氷河期の底であった。就職は何とか出来たが、これまで出世とは無縁だった。自己研鑽は今も続けているつもりだが、会社には認められなかった(まあ実力なかっただけですが)。外国に飛び出た今となっては定年時の退職金もなし、年金も覚束ない(国民年金は任意で収めていますが)。
そんな我が身と比較しつつ、主人公は年功(学歴?)で支店長にまで昇格し、うだつが上がらないと言いつつも今や3,000万円の退職金を得ようとしている。きっと貯金だって相当にあるに違いない。それでもなお会社への文句、部下への文句、業務へのオーナーシップのかけらもない責任転嫁的発言が半端ない。なんなんだよ!嫌ならやめちまえよ!(って私も何度か言われましたよ、証券会社とか銀行とかで)
失礼しました。
まあ20年前の作品です。色々な変化がありました。だから、きっと本作のような舞台や人物は日本ではもう絶滅したことでしょう。エスカレーター式に部長・支店長になれる。昼休みにゆっくり昼食を取りコーヒーまで飲んで帰ってくる(これはまあいいか)。銀行での裏金づくり。支店から右翼への裏金供与。ローンの承認前実行。投信の無資格販売。
40代半ばの私よりもう一回り下の人間は、ある意味歴史小説・別次元の話として読めるのかもしれません。へえー、昔の銀行って結構ヤバかったんすね、みたいな。私からすると小説の舞台はつい昨日のような過去に感じてしまい、ついついルサンチマンに満ち満ちた状態で読んでしまい、精神衛生上も健康によろしくありませんでした笑
・・・
まとめます。エンタメ小説としては結構面白かったと思います。最後のハッピーエンドは若干納得しかねますが、まあでも面白かったです。ちょっと古びていますが、若い世代は歴史小説だと思って読みましょう。金融業界に関連・興味のある方、昭和の企業文化(の残滓、ですかね。時代的には平成が舞台ですから)に興味のある方にはお勧めできると思います。
2012年10月14日に日本でレビュー済み
一部ネタバレです。
まず退職間近の支店長の後任支店長がいないことに対して会社勤めの自分としては相当の違和感を感じます。退任部店長が次の部店長に何の引き継ぎもしないで退職することはあり得ないです。
行員の失踪、承認前の融資実行は、起こりえる不祥事であり、このような問題に関係者がコメディタッチで巻き込まれて行く物語の構成は面白いと思います
ただし、突然現れた女子高生と行員との間に奇妙な友情が急に芽生える点、右翼活動家と支店幹部が支店長室でフランクに会話をしている点、極めつけは金融庁検査官との訳の分からないやりとりにはリアリティを感じません。
支店長の奥さんが登場する必要があったのかも疑問です。ラストのオチも、自分としては何が面白いのか理解できませんでした。
まず退職間近の支店長の後任支店長がいないことに対して会社勤めの自分としては相当の違和感を感じます。退任部店長が次の部店長に何の引き継ぎもしないで退職することはあり得ないです。
行員の失踪、承認前の融資実行は、起こりえる不祥事であり、このような問題に関係者がコメディタッチで巻き込まれて行く物語の構成は面白いと思います
ただし、突然現れた女子高生と行員との間に奇妙な友情が急に芽生える点、右翼活動家と支店幹部が支店長室でフランクに会話をしている点、極めつけは金融庁検査官との訳の分からないやりとりにはリアリティを感じません。
支店長の奥さんが登場する必要があったのかも疑問です。ラストのオチも、自分としては何が面白いのか理解できませんでした。
2006年9月16日に日本でレビュー済み
著者の経歴や、過去の作品のイメージが壊れてしまうようなドタバタ劇に驚いてしまいました。映画で表現すると「THE有頂天ホテル」を見ているみたいと言えるでしょうか。まず内容がありえないことです。準定年退職を迎える支店長の最後の1日を描いているが、そもそも支店で支店長が後任との綿密な引継ぎもなく、今日が最後で退職金が入るなんてありえない。銀行の現場で起こりうる不祥事が全てこの最後の日に出てくるが、銀行内部を知らない人は面白く感じる数々かもしれない。しかし実際にはこれほど同時には起こりえない。次から次へと、法人取引先担当者の握り込み、被接待・癒着、承認権限逸脱、承認前実行、預金・積立会費・ATMからの着服、失踪、利益供与、反社会的勢力と・・・、不祥事が凝縮され全て登場するが、これほどドタバタは起こりえない。無事に最後のお勤めをして退職金を手にして・・・、そこに様々な部下行員の事件が起きるという展開や、支店長として東大/経卒ながら必ずしも恵まれなかった行員生活のペーソスという設定は面白いが、とにかくもっと緊張感を持たせたシリアスな小説にして欲しかったです。最初から最後まで「ウッ?」残念の一言です。
2010年5月16日に日本でレビュー済み
よくもまあこれほどの濃いキャラの人たちが
集まったもんだ。
最後にゃ支店長(主役)そっちのけの土壇場で、
どうにもならないリーマンの生きざまの撮影会。
「他人事」ゆえにおもしろい。
「自分のこと」だったらシャレにもならない顛末を赤の他人にかき回される。
退職金の行方、支店長の末路・・・・
ものすごいスピードで追いかけて、追い越してしまう。
どうでもいいがこの最高の登場人物たちが集結した支店長室の広さがやたらと気になったのは、
私だけだろうか・・・。
オススメしますよ。
集まったもんだ。
最後にゃ支店長(主役)そっちのけの土壇場で、
どうにもならないリーマンの生きざまの撮影会。
「他人事」ゆえにおもしろい。
「自分のこと」だったらシャレにもならない顛末を赤の他人にかき回される。
退職金の行方、支店長の末路・・・・
ものすごいスピードで追いかけて、追い越してしまう。
どうでもいいがこの最高の登場人物たちが集結した支店長室の広さがやたらと気になったのは、
私だけだろうか・・・。
オススメしますよ。