・全体像
ソヴィエト体制に関する最大の慰めは、それが失敗に終わったということである。
【リチャード・パイプス】著【飯島貴子】訳
ハーバード大学歴史学名誉教授。
古代ギリシアから生まれマルクスを通して形作られた『階級差のない平等な社会』
を目指した共産主義の入門書兼追悼書。莫大な犠牲者を生み出したこの思想の
欠陥に迫った一冊。
・感想
素敵な題名につられて手に取った一冊でしたが、内容も納得のいくものでした。
共産主義の生まれから成り立ちまで簡素ながらも行き届いた説明、思想家や哲学者の
言葉を交えた的確な批評は大学教授ならではの作りです。
共産主義がどれだけ欠陥に満ち溢れ机上の空論であること、政治の素人が思想だけを
持ってまつりごとに手を出す危うさを記した良書だと思います。
・抜粋文
『共産主義者宣言』にこう記されている。
「共産主義の理論を一言に要約することができる。すなわち、私有財産の廃止である」
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共産主義が見た夢 (クロノス選書) 単行本 – 2007/2/8
| リチャード・パイプス (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
ユートピアはなぜ実現しなかったのか?<BR>実践の過失か、<BR>思想としての欠陥か? <P>二十世紀を揺るがした一大実験の本質を探る <P>階級差のない平等な社会という永遠の理想を掲げて誕生した共産主義。<BR>マルクスとエンゲルスが打ち立てた綱領はレーニンによって体制へと発展し<BR>二十世紀の歴史を大きく揺るがしていった。<BR>莫大な数の犠牲者を生み出しながらソヴィエト連邦の解体という終幕へと向かっ<BR>た<BR>"失敗"の原因は何だったのか?<BR>今なお世界情勢に余波を残す人類の一大実験を振り返り<BR>その錯誤の本質を検証する。
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2007/2/8
- ISBN-104270001860
- ISBN-13978-4270001868
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商品の説明
出版社からのコメント
ユートピアはなぜ実現しなかったのか?
実践の過失か、
思想としての欠陥か?
実践の過失か、
思想としての欠陥か?
二十世紀を揺るがした一大実験の本質を探る
階級差のない平等な社会という永遠の理想を掲げて誕生した共産主義。
マルクスとエンゲルスが打ち立てた綱領はレーニンによって体制へと発展し
二十世紀の歴史を大きく揺るがしていった。
莫大な数の犠牲者を生み出しながらソヴィエト連邦の解体という終幕へと向かっ
た
"失敗"の原因は何だったのか?
今なお世界情勢に余波を残す人類の一大実験を振り返り
その錯誤の本質を検証する。
内容(「BOOK」データベースより)
階級差のない平等な社会という永遠の理想を掲げて誕生した共産主義。マルクスとエンゲルスが打ち立てた綱領はレーニンによって体制へと発展し二十世紀の歴史を大きく揺るがしていった。莫大な数の犠牲者を生み出しながらソヴィエト連邦の解体という終幕へと向かった“失敗”の原因は何だったのか?今なお世界情勢に余波を残す人類の一大実験を振り返りその錯誤の本質を検証する。
著者について
リチャード・パイプス <P>ハーバード大学歴史学名誉教授。<BR>レーガン政権時の国家安全保障会議でソ連・東欧問題顧問を務めるなど、<BR>冷戦期のアメリカ政府において重要な役割を果たした。<BR>邦訳書に『ロシア革命史』(成文社)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
パイプス,リチャード
ハーバード大学歴史学名誉教授。レーガン政権時の国家安全保障会議でソ連・東欧問題顧問を務めるなど、冷戦期のアメリカ政府において重要な役割を果たした
飯嶋/貴子
1967年生まれ。サンフランシスコ州立大学大学院人文科学/比較文学専攻修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ハーバード大学歴史学名誉教授。レーガン政権時の国家安全保障会議でソ連・東欧問題顧問を務めるなど、冷戦期のアメリカ政府において重要な役割を果たした
飯嶋/貴子
1967年生まれ。サンフランシスコ州立大学大学院人文科学/比較文学専攻修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2007/2/8)
- 発売日 : 2007/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 225ページ
- ISBN-10 : 4270001860
- ISBN-13 : 978-4270001868
- Amazon 売れ筋ランキング: - 350,956位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 155位イデオロギー
- - 4,507位政治入門
- - 34,224位ビジネス・経済 (本)
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著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2011年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私が高校生だった時代に「あっ」と言う間に東欧やソ連では「過去の歴史」になってしまった共産主義。その共産主義に関しての通史は、運動に参加した者たちの「思い」がこもっているものか、あるいは、その運動を抑圧しようとした側の「思い」が入っているもの以外は驚くほど少ない。そして、現代のイランやベネズエラ、あるいはベラルーシ…、公的に「民主集中制」や「プロレタリアート独裁」の看板を掲げていない国(公式にこの看板を掲げているのはラオス、ヴェトナム、北朝鮮、中国、キューバのみ。政権党ではない国の共産党では日本共産党とポルトガル共産党位か)でも、「共産主義的」な支配を未だに続けているのだから、共産主義はまだまだアクチュアルな問題である。
本書の著者は、ヤルゼルスキ将軍と同じ「ポーランド人」である。
ヤルゼルスキ将軍がなるべく国内にとどまり、ロシア=ソヴィエトと「折り合い」を付けて生きて、敬虔なカトリックだったのに無理矢理共産主義を信じていた「ふり」をして最後には、同世代かつ同胞のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世故郷に呼び、共産主義者の仮面を脱ぎ棄てて敬虔なカトリック信者の立場に戻り、ソ連のゴルバチョフ書記長を教皇に会わせロシア=ソヴィエトのポーランドに対する干渉を和らげ、カトリシズムで祖国の理念を統合し(将軍自ら大統領になった時、マゾヴィエツキ氏を首相にしたことでそれがよく分かる)、祖国を決定的荒廃から救ったのに対し、本書の著者は、家族一同「亡命」を選択したのである。
「亡命」後は、合衆国の学者として、特別公務員として、共産主義と闘ってきたのだ。つまり同世代のパイブス博士とヤルゼルスキ将軍は、全く違う場所・立ち位置・戦法で、ロシア=ソヴィエトと戦ったのである。
なので本書にはもっと「熱い」作品を期待した。パイプス博士だって、ロシア=ソヴィエトとナチス=ドイツの被害者なのだから。
だが、本書は「学者」である「パイプス先生」が、中等教育を終えたばかりの、まるで自分の孫やひ孫のような新大学一年生(しかも、我々よりも若いので共産主義を教科書の字面でしか知らない今の大学一年生)に、共産主義の通史をやさしく、見通し良く教えている講義録、という感じであった。
だからこそ、共産主義の惨禍も誇張せず淡々と描いているのであり、逆に読み終えた後でその惨禍についての印象が胸に残った。入門編として高校生や大学生が読むのに最適であり、あるいは共産主義について賛成反対はともかくそれぞれ自分なりの「思い」を持っている大人も読んでみるとよいだろう。
そして本書を読破したらパイプス博士の「ロシア革命史」にチャレンジするのも良く、あるいはヤルゼルスキ将軍の「鎖と隠れ家(邦題:ポーランドを生きる)」を読むのも良いだろう。
パイプス博士にしろ、ヤルゼルスキ将軍にしろそろそろ鬼籍に入ってもおかしくない年齢であり、実際ヤルゼルスキ将軍はリンパ腫に苦しんでおられるのだから、二人がそれぞれ共産主義と戦ってこられた歴史を対談あるいはそれぞれの論文・本という形でまとめていただければありがたい。コーディネーターはアダム・ミフニク氏か、タデウシュ・マゾヴィエツキ元首相が適任か。
本書の著者は、ヤルゼルスキ将軍と同じ「ポーランド人」である。
ヤルゼルスキ将軍がなるべく国内にとどまり、ロシア=ソヴィエトと「折り合い」を付けて生きて、敬虔なカトリックだったのに無理矢理共産主義を信じていた「ふり」をして最後には、同世代かつ同胞のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世故郷に呼び、共産主義者の仮面を脱ぎ棄てて敬虔なカトリック信者の立場に戻り、ソ連のゴルバチョフ書記長を教皇に会わせロシア=ソヴィエトのポーランドに対する干渉を和らげ、カトリシズムで祖国の理念を統合し(将軍自ら大統領になった時、マゾヴィエツキ氏を首相にしたことでそれがよく分かる)、祖国を決定的荒廃から救ったのに対し、本書の著者は、家族一同「亡命」を選択したのである。
「亡命」後は、合衆国の学者として、特別公務員として、共産主義と闘ってきたのだ。つまり同世代のパイブス博士とヤルゼルスキ将軍は、全く違う場所・立ち位置・戦法で、ロシア=ソヴィエトと戦ったのである。
なので本書にはもっと「熱い」作品を期待した。パイプス博士だって、ロシア=ソヴィエトとナチス=ドイツの被害者なのだから。
だが、本書は「学者」である「パイプス先生」が、中等教育を終えたばかりの、まるで自分の孫やひ孫のような新大学一年生(しかも、我々よりも若いので共産主義を教科書の字面でしか知らない今の大学一年生)に、共産主義の通史をやさしく、見通し良く教えている講義録、という感じであった。
だからこそ、共産主義の惨禍も誇張せず淡々と描いているのであり、逆に読み終えた後でその惨禍についての印象が胸に残った。入門編として高校生や大学生が読むのに最適であり、あるいは共産主義について賛成反対はともかくそれぞれ自分なりの「思い」を持っている大人も読んでみるとよいだろう。
そして本書を読破したらパイプス博士の「ロシア革命史」にチャレンジするのも良く、あるいはヤルゼルスキ将軍の「鎖と隠れ家(邦題:ポーランドを生きる)」を読むのも良いだろう。
パイプス博士にしろ、ヤルゼルスキ将軍にしろそろそろ鬼籍に入ってもおかしくない年齢であり、実際ヤルゼルスキ将軍はリンパ腫に苦しんでおられるのだから、二人がそれぞれ共産主義と戦ってこられた歴史を対談あるいはそれぞれの論文・本という形でまとめていただければありがたい。コーディネーターはアダム・ミフニク氏か、タデウシュ・マゾヴィエツキ元首相が適任か。
2007年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容のほとんどが旧ソ連について書かれた本であり、ロシア・旧ソ連の近代史のよい勉強になった。
ただ、書籍の題名と内容が乖離してして、共産主義が見た「夢」についてはほとんど書かれていない。
共産主義の思想ではなく政治体制とその失敗、残虐性について“これでもか”といわんばかりに終章までつづく。
原題は単に「共産主義の歴史」、確かにこの題名では売れないからなあ・・・。
題名につられて買って失敗した。
なぜ、北朝鮮や以前のカンボジアのような小国ではない旧ソ連がここまで長期にわたり体制を維持できたのか、
中国はなぜ現在にわたり存続できているのか、それに米国はどのように関わり、また利用したのかなどは書かれていない。
世界的な視点ではなく、あくまで米国独自の視点で書かれた本として冷戦当時の米国がわかる。
後半、冷戦時代の中南米諸国のことがでてくるが、参考資料程度のものになってしまっており深い考察はない。
また、日本語訳が直訳的すぎるのか読みにくいのも残念である。
ただ、書籍の題名と内容が乖離してして、共産主義が見た「夢」についてはほとんど書かれていない。
共産主義の思想ではなく政治体制とその失敗、残虐性について“これでもか”といわんばかりに終章までつづく。
原題は単に「共産主義の歴史」、確かにこの題名では売れないからなあ・・・。
題名につられて買って失敗した。
なぜ、北朝鮮や以前のカンボジアのような小国ではない旧ソ連がここまで長期にわたり体制を維持できたのか、
中国はなぜ現在にわたり存続できているのか、それに米国はどのように関わり、また利用したのかなどは書かれていない。
世界的な視点ではなく、あくまで米国独自の視点で書かれた本として冷戦当時の米国がわかる。
後半、冷戦時代の中南米諸国のことがでてくるが、参考資料程度のものになってしまっており深い考察はない。
また、日本語訳が直訳的すぎるのか読みにくいのも残念である。
ベスト500レビュアー
2018・5・19の午前9時すぎ、アメリカの知人から、リチャード・パイプスが亡くなったとのメールがさきほど届いた。
ウィキペディア(→リチャード・パイプス(Richard Pipes, 1923年7月11日 - 2018年5月17日)は、ポーランド出身で、アメリカ合衆国の歴史学者。ハーヴァード大学名誉教授。専門は、ロシア近現代史)を見ると、2018・5・17死去となっている。享年94。
リチャード・パイプスの本は、日本でも何冊か訳出されている。 『レーニン主義の起源』 (河出書房新社, 1972年)や、 『ロシア革命史』 (成文社, 2000年)や、 『共産主義が見た夢』 (ランダムハウス講談社, 2007年)など。パイプス編の 『ロシア・インテリゲンチア』 (時事通信社, 1962年)が一番古い訳出か。
時事新書がパイプスの編著として『ロシア・インテリゲンチア』なんて本を1962年に訳出しているのは立派(アメリカ大使館の推奨もあってか?)。
同じころ、岩波新書からは、ソ連贔屓が過ぎたウィルフレッド・グラハム・バーチェットの『60年代のソ連〈上〉―未来を約束する東方の国』 (1962年) なんていう本が訳出されていた。ソ連大使館の推薦か?
これは、1956年に出た、トンデモ本こと、ソ連中共礼賛単純本の大内兵衛氏の『社会主義はどういう現実か―ソ連・中国旅日記』 (岩波新書)の「反知性主義」的遺産を忠実に引き継ぐ「迷著」だった。
ともあれ、この「知的格差」たるや…。「知性主義」(パイプス)と「反知性主義」(バーチェット&大内兵衛)とでも言うべきか?
パイプスよりも長生きしたロバート・コンクェスト(→Robert Conquest, 1917年7月15日 - 2015年8月3日--は、イギリスの歴史学者。専門はソ連史。また詩人・作家としても活躍。同時にイギリス政府当局の反共工作活動に従事していた経験もある)の本も時事通信社などから何冊か翻訳されている。
『スターリンの恐怖政治(上・下)』 (三一書房)、 『悲しみの収穫・ウクライナ大飢饉 スターリンの農業集団化と飢饉テロ』 (恵雅堂出版)や『フルシチョフ以後のソ連(上・下)』(時事新書)、 『誰がキーロフを殺したのか』 (時事通信社)など。『フルシチョフ以後のソ連』は1967年の訳出。こういう本が岩波新書から出ていればよかったのに?
岩波新書で、まともなソ連論(日本人筆者)が出るのは、1985年の今井博氏の『モスクワ特派員報告』まで待つしかなかった! これは「名著」!!
ウィキペディア(→リチャード・パイプス(Richard Pipes, 1923年7月11日 - 2018年5月17日)は、ポーランド出身で、アメリカ合衆国の歴史学者。ハーヴァード大学名誉教授。専門は、ロシア近現代史)を見ると、2018・5・17死去となっている。享年94。
リチャード・パイプスの本は、日本でも何冊か訳出されている。 『レーニン主義の起源』 (河出書房新社, 1972年)や、 『ロシア革命史』 (成文社, 2000年)や、 『共産主義が見た夢』 (ランダムハウス講談社, 2007年)など。パイプス編の 『ロシア・インテリゲンチア』 (時事通信社, 1962年)が一番古い訳出か。
時事新書がパイプスの編著として『ロシア・インテリゲンチア』なんて本を1962年に訳出しているのは立派(アメリカ大使館の推奨もあってか?)。
同じころ、岩波新書からは、ソ連贔屓が過ぎたウィルフレッド・グラハム・バーチェットの『60年代のソ連〈上〉―未来を約束する東方の国』 (1962年) なんていう本が訳出されていた。ソ連大使館の推薦か?
これは、1956年に出た、トンデモ本こと、ソ連中共礼賛単純本の大内兵衛氏の『社会主義はどういう現実か―ソ連・中国旅日記』 (岩波新書)の「反知性主義」的遺産を忠実に引き継ぐ「迷著」だった。
ともあれ、この「知的格差」たるや…。「知性主義」(パイプス)と「反知性主義」(バーチェット&大内兵衛)とでも言うべきか?
パイプスよりも長生きしたロバート・コンクェスト(→Robert Conquest, 1917年7月15日 - 2015年8月3日--は、イギリスの歴史学者。専門はソ連史。また詩人・作家としても活躍。同時にイギリス政府当局の反共工作活動に従事していた経験もある)の本も時事通信社などから何冊か翻訳されている。
『スターリンの恐怖政治(上・下)』 (三一書房)、 『悲しみの収穫・ウクライナ大飢饉 スターリンの農業集団化と飢饉テロ』 (恵雅堂出版)や『フルシチョフ以後のソ連(上・下)』(時事新書)、 『誰がキーロフを殺したのか』 (時事通信社)など。『フルシチョフ以後のソ連』は1967年の訳出。こういう本が岩波新書から出ていればよかったのに?
岩波新書で、まともなソ連論(日本人筆者)が出るのは、1985年の今井博氏の『モスクワ特派員報告』まで待つしかなかった! これは「名著」!!
2007年3月19日に日本でレビュー済み
多分この問いかけに対しては、この共産主義を考案したマルクス自身でさえ、明確には返答できないのではないだろうか?「階級差のない平等社会」とは謳っているが、マルクスの文献などを見るに連れて、どうもマルクス自信もそのような社会の姿を描ききれていなかったのではないか?…そんな風に考えてしまう。漠然とした理想の中に、自分の知識を当てはめて作り上げた幻想…とでも言うべきなのか?
呆れた話だが、かつて旧ソ連の指導者にさえなったフルシチョフでさえ、自分の息子に「共産主義とは何か」と聞かれても明確な答えを出せずにいたという。共産主義の世界的勝利の先導者にしてこのありさまである。国のトップでさえこのありさまだから、その幹部がわかるはずもない。中にはマルクスの著作を全く読まず、マルクス主義のマの字も知らないで特権階級に登りつめた者もいると聞く。
共産主義はそれ自体に矛盾する要素を内包している。平等を追求するためにはどうしても強制力をもつ権力機構を必要とし、それゆえに平等主義どころか、今度は官僚と人民という新たなる階級差が生じてくる。また、資本主義はやがて消え行く運命にあり、全世界を共産主義が掌握するだろうという予測も、民族的・領土的忠誠心が階級への忠誠心と対立するときには常に、前者は後者を駆逐し、最終的にはナショナリズムへと転向していくことにより裏切られているのである。以上の点から、共産主義は失敗であったと、筆者は結論付けている。
結局のところ、本書を読めばわかるが、レーニンやマルクスの予測、予言は、上に挙げた世界革命の失敗だけではなく、その多くが外れている。…一体共産主義とはなんだったのか…?それはおそらく、その革命に関わったものたちだけではなく、後世の歴史家達も、そして当のマルクス自身でさえ永遠に明確な答えを出すことは出来ないだろう。
本書では、レーニンがなぜロシアにおいて革命を成功し得たのか?スターリン時代、毛沢東やポルポトの殺戮、そして「民主的な共産主義」を目指したチリのアジェンデ政権などを取り上げており、これ一冊と共産主義黒書を読めば、大分共産主義の興亡の歴史がわかるはずです。なぜ共産主義は滅びたのか?そもそも共産主義とは何か?それを知る手がかりになるかもしれません。
呆れた話だが、かつて旧ソ連の指導者にさえなったフルシチョフでさえ、自分の息子に「共産主義とは何か」と聞かれても明確な答えを出せずにいたという。共産主義の世界的勝利の先導者にしてこのありさまである。国のトップでさえこのありさまだから、その幹部がわかるはずもない。中にはマルクスの著作を全く読まず、マルクス主義のマの字も知らないで特権階級に登りつめた者もいると聞く。
共産主義はそれ自体に矛盾する要素を内包している。平等を追求するためにはどうしても強制力をもつ権力機構を必要とし、それゆえに平等主義どころか、今度は官僚と人民という新たなる階級差が生じてくる。また、資本主義はやがて消え行く運命にあり、全世界を共産主義が掌握するだろうという予測も、民族的・領土的忠誠心が階級への忠誠心と対立するときには常に、前者は後者を駆逐し、最終的にはナショナリズムへと転向していくことにより裏切られているのである。以上の点から、共産主義は失敗であったと、筆者は結論付けている。
結局のところ、本書を読めばわかるが、レーニンやマルクスの予測、予言は、上に挙げた世界革命の失敗だけではなく、その多くが外れている。…一体共産主義とはなんだったのか…?それはおそらく、その革命に関わったものたちだけではなく、後世の歴史家達も、そして当のマルクス自身でさえ永遠に明確な答えを出すことは出来ないだろう。
本書では、レーニンがなぜロシアにおいて革命を成功し得たのか?スターリン時代、毛沢東やポルポトの殺戮、そして「民主的な共産主義」を目指したチリのアジェンデ政権などを取り上げており、これ一冊と共産主義黒書を読めば、大分共産主義の興亡の歴史がわかるはずです。なぜ共産主義は滅びたのか?そもそも共産主義とは何か?それを知る手がかりになるかもしれません。
2007年4月15日に日本でレビュー済み
本書は、共産主義崩壊の要因が内在する自己矛盾にあったと説明します。
私を含めて、社会思想を深く勉強していない方でも理解しやすい一書です。
共産主義は、国家の下、全ての国民が私有物を廃し、平等となることを謳
ったものでした。しかしその一方、その平等を実現するべく、国民を管理統
治するために絶対権力を有する官僚が必然となり、結果的に暴力を統治の
常套手段として行使せざるを得なくなった。最大の悲劇は,共産統治に従わ
ず処刑された国民は、最も進取的で正直で、更に公共心が強かった事だと。
それ故、共産国家は貧困に陥りざるをいなくなった。共産主義国家の末路
が現実を物語っています。邦訳が直訳的でやや分かり難いのが残念です。
私を含めて、社会思想を深く勉強していない方でも理解しやすい一書です。
共産主義は、国家の下、全ての国民が私有物を廃し、平等となることを謳
ったものでした。しかしその一方、その平等を実現するべく、国民を管理統
治するために絶対権力を有する官僚が必然となり、結果的に暴力を統治の
常套手段として行使せざるを得なくなった。最大の悲劇は,共産統治に従わ
ず処刑された国民は、最も進取的で正直で、更に公共心が強かった事だと。
それ故、共産国家は貧困に陥りざるをいなくなった。共産主義国家の末路
が現実を物語っています。邦訳が直訳的でやや分かり難いのが残念です。
2008年7月16日に日本でレビュー済み
現在の日本の共産主義、左翼の理論水準では失敗した自称他称共産主義は全て共産主義とは認められず
成功したものだけが共産主義と認められるというところまで来ているという。
まさに永久革命・・その点民族主義や国家主義はアプリオリ(検討する前)に失敗しているという。
そのようなことを何故言い出すことになったのかを考える上でも貴重。
ソヴェトというトンデモナイ国家がいかに失敗したか。
それを詳細に論じている書物です。
中国資本主義の自作自演や住所変更を考える上でも参考になるでしょう。
共産主義どころかソビエトはまだ失敗していないという強い考えが残る日本だからこそまだこの書物はまだ読まれなければならないでしょう。
おすすめの1冊です。
成功したものだけが共産主義と認められるというところまで来ているという。
まさに永久革命・・その点民族主義や国家主義はアプリオリ(検討する前)に失敗しているという。
そのようなことを何故言い出すことになったのかを考える上でも貴重。
ソヴェトというトンデモナイ国家がいかに失敗したか。
それを詳細に論じている書物です。
中国資本主義の自作自演や住所変更を考える上でも参考になるでしょう。
共産主義どころかソビエトはまだ失敗していないという強い考えが残る日本だからこそまだこの書物はまだ読まれなければならないでしょう。
おすすめの1冊です。







