出版当時(昭和33年)まだ存命だった旧華族の当主の方が、自分が幼いときに見たり聞いたりした江戸末期〜明治期の生活ぶりを書いたエッセイから成り立っている本です。このエッセイを書かれた方も全員鬼籍には入られ、今や聞きたくても聞けない明治初期の華族の生活ぶりを知る貴重な証言集となっています。父親の方針で江戸時代そのままの生活をさせられていた島津忠重氏の幼年期、幕府の崩壊と海外生活の長い父の元で、意外にも庶民的だった徳川宗家・家正氏の幼年期、祖父から聞いた大名の生活を書き残した貴重な証言・浅野長武氏、明治維新のために逆に冷や飯を食わされた恨み節の一条実孝氏、その隣で育ち同じく貧乏華族暮らしだったはずなのに、謙虚に皇室の藩ぺいとしての誇りを語った甘露寺受長氏など、立場によって華族といえど様々な生活があったんだと感じさせられます。一番おもしろく読ませてもらったのは巻頭の有馬頼寧氏のエッセイですが、自分も相当女癖が悪かったのに、祖父の側室のことを批判的に平然と語る部分には苦笑させられました。また、その中で「正室出生の男子は、正室付きの家来が、元の主家に戻りたくないために殺す」という恐ろしい証言をされてましたが、真偽はどうなのでしょうか、研究者の意見を聞きたいところです。
今となっては貴重な証言で、絶版になっているのが残念です。ちなみに上記に挙げたかた以外では旧姫路藩・酒井忠正氏(酒井抱一のエピソードが秀逸)、鷹司信輔氏、旧福井藩・松平康昌氏のエッセイが収録されています。
公卿・将軍・大名 (1958年) - – 古書, 1958
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