この本は東大出てハーバードでMBAを取得した秀才が、4度転職した上で身に付けた仕事に対する心構えのようなものです。15万部以上売れているみたいです。
巷では「社畜の教科書」だとか「会社がブラックだったらどうする」とか人事が新入社員に配った次の日にメルカリに大量に並ぶなど様々な形で話題を呼んでいます。私の知り合いの新入社員が早速読まされておりました。
さてこの本は最初に
・頼まれたことは、必ずやりきる
・50点で構わないから早く出せ
・つまらない仕事はない
の3つの仕事に対する原則から始まります。
上二つは同意します。
仕事は基本組織で行うもので、信頼関係を構築するために頼まれたことはやりきりましょう。また新人がいくら頭を絞っても大したクオリティにはならないのでいきなり100点を目指すよりか、添削をたくさんしてもらい、経験値と精度を高める方が効率が良く、成長にも繋がります。
しかしつまらない仕事はないの部分は同意しかねます。
つまらない仕事はつまらないです。
以下、個人的に参考になった部分
・普段から脳トレをしよう
・英語を読めるようになれ(日本語と英語の情報量は1:100)
・仕事は盗んで、真似る
・会議のルール、予習3、本番3、復習3
・仕事は根回し
・メールの返信は早いと評価は2割増し
・結論から先に書く
・「何をやるか」より「誰とやるか」
・次世代に残せるか
・営業マンは明日のこと、部長は1ヶ月後のこと、社長は5年後のことを考えている
これらを意識すると立派な会社員になります。
しかしこの本は2011年に出版された本で、2019年令和に入った今、古臭さを感じられずにはいられません。例えば
・コミュニケーションに電話を一番に置いていますがSNSが流行り現代人がせっかちになりつつある今、突然の電話は迷惑です。また言った言わないがあるので最近の企業はチャットを導入しているみたいです。
・本は速読するなの部分も、情報過多の現代では質より量であると思います。
・新聞は2紙以上、紙で読むのも現代では効率悪いです。メディアへの不信が強い今、精度も量も高いのはインターネットです。
・宴会芸は死ぬ気でやれ、最近は飲み会も減ってて強要したらパワハラです。
・貯蓄せよ、無理。
私自身現在今入社2か月目の新人ですが、この本の全てを鵜呑みにして実行したらただの意識高い系面倒臭いやつになりかねないと思います。
特に昨今は周りを気にしすぎるせいで自己肯定が出来ず、自分を殺してしまう新入社員が目立っています。三菱電機、電通など有名企業でも例外ではありません。
取捨選択が大事ですね。昔も今も。
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