原発の問題点がよくわかります。
放射能、使用済み核燃料、汚染水、何にも解決していないのに、
再稼働とは、一部のアホ人間の金儲けのために、日本を住めなくするつもりでしょうか?
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元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ 単行本 – 2014/6/19
小倉 志郎
(著)
「原発は、ほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない……」。
35 年間、現場で原発開発に携わり続けた小倉さんは福島第一原発の四号機を除くすべての号機の安全系ポンプの技術とりまとめ役をし、原発を肌身で知っている。
この本は「遺言」のつもりで書いた。「原子力ムラ」の利権にたかる輩や、原発を推進する権力側にとっては、都合の悪いことも書き連ねた。読者のみなさんのなかには、「原発をつくった人間が何を今さら善人ぶりやがって!」と思われる方もいるだろう。原発をエネルギー資源の少ない日本にとってまるで「救世主」であるかのような夢を見て疑わなかった私自身、痛切に責任を感じている。
いや、感じるだけでなく、責任の一端を担っていることは確かである。しかし、長年、原発の建設や保守・点検に携わった人間だからこそわかることを書き留めることで、「贖罪」の思いもこめた。(「はじめに」より)
35 年間、現場で原発開発に携わり続けた小倉さんは福島第一原発の四号機を除くすべての号機の安全系ポンプの技術とりまとめ役をし、原発を肌身で知っている。
この本は「遺言」のつもりで書いた。「原子力ムラ」の利権にたかる輩や、原発を推進する権力側にとっては、都合の悪いことも書き連ねた。読者のみなさんのなかには、「原発をつくった人間が何を今さら善人ぶりやがって!」と思われる方もいるだろう。原発をエネルギー資源の少ない日本にとってまるで「救世主」であるかのような夢を見て疑わなかった私自身、痛切に責任を感じている。
いや、感じるだけでなく、責任の一端を担っていることは確かである。しかし、長年、原発の建設や保守・点検に携わった人間だからこそわかることを書き留めることで、「贖罪」の思いもこめた。(「はじめに」より)
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社彩流社
- 発売日2014/6/19
- 寸法13.5 x 1.9 x 19.5 cm
- ISBN-104779119804
- ISBN-13978-4779119804
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
原発は、ほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない…
著者について
元原発技術者
1941 年5 月、東京生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒、同大学院修士課程機械工学専攻修了。日本原子力事業(株)
(後に、東芝に吸収合併される)に入社。35 年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・運転サービス・電力会社社員教育などに携わった。
2002 年3 月、定年退職。2007 年に季刊誌「リプレーザ」Vol.3 夏号に筆名・山田太郎で投稿した「原発を並べて自衛戦争はできない」という記事が護憲・平和運動をする人々の関心を得て、年に数回、原発の話をしてきたが、2011 年3 月11 日に、東電福島第一原発大震災が発生して以後、原発の基本的な構造や本質的危険性についての講演会などを精力的に行っている。また、文部科学省が小・中学生に「原発が安全で、クリーンで、且つ、日本にとって必要である」と教えるように通達をだしたことに危機感を持ち、放射能の危険性が子どもにもわかるように、紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をつくり、2011 年3 月5 日(3・11 事故の6 日前) に千葉県鎌ヶ谷市で初上演を行う。20…
1941 年5 月、東京生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒、同大学院修士課程機械工学専攻修了。日本原子力事業(株)
(後に、東芝に吸収合併される)に入社。35 年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・運転サービス・電力会社社員教育などに携わった。
2002 年3 月、定年退職。2007 年に季刊誌「リプレーザ」Vol.3 夏号に筆名・山田太郎で投稿した「原発を並べて自衛戦争はできない」という記事が護憲・平和運動をする人々の関心を得て、年に数回、原発の話をしてきたが、2011 年3 月11 日に、東電福島第一原発大震災が発生して以後、原発の基本的な構造や本質的危険性についての講演会などを精力的に行っている。また、文部科学省が小・中学生に「原発が安全で、クリーンで、且つ、日本にとって必要である」と教えるように通達をだしたことに危機感を持ち、放射能の危険性が子どもにもわかるように、紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をつくり、2011 年3 月5 日(3・11 事故の6 日前) に千葉県鎌ヶ谷市で初上演を行う。20…
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小倉/志郎
1941年5月、東京生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒、同大学院修士課程機械工学専攻修了。日本原子力事業(株)(後に、東芝に吸収合併される)に入社。35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・運転サービス・電力会社社員教育などに携わり、2002年3月定年退職。原発の基本的な構造や本質的危険性についての講演会などを精力的に行っている。また、紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をつくり、各地で上演を行う。2012年には。国会事故調の協力調査員に採用された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1941年5月、東京生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒、同大学院修士課程機械工学専攻修了。日本原子力事業(株)(後に、東芝に吸収合併される)に入社。35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・運転サービス・電力会社社員教育などに携わり、2002年3月定年退職。原発の基本的な構造や本質的危険性についての講演会などを精力的に行っている。また、紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をつくり、各地で上演を行う。2012年には。国会事故調の協力調査員に採用された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 彩流社 (2014/6/19)
- 発売日 : 2014/6/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4779119804
- ISBN-13 : 978-4779119804
- 寸法 : 13.5 x 1.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 740,608位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 389位核・原発問題
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2014年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原発の設計に携わり、現場も知る元原発技術者が書いた本です。
設計したポンプと熱交換器のエンジニアリングの描写は、本当に原発が巨大で複雑で誰もすべてを把握している人がいない、ということが納得できます。
退職後、低線量被曝の被害の実態を知り原発はすべてとめるべきと悟ったと言います。
原発の危険性を説いて講演会など活動しておられましたが、3.11が起きてしまいショックを受けます。
原発を良く知るからこそ、現在の状況に非常に危機感をもっていますが、冷静に原発に関わる問題点を整理しています。
マスコミが本当のことを伝えない、民主主義が機能していない、政府が核武装のために核の技術を手放さないなど多岐にわたっています。
「理想をめざす人々の落とし穴=反省点」として、一般の人々も自分たちと同じような考えだろうと思い込みがちだが、原発推進のプロパガンダにのせられている人も多い、ということなども指摘しています。
本当にいろんな視点で物事を見ておられ、時には絶望的な観測もありますが、常に弱者を守り、日本を立て直すための前向きな姿勢が一貫しています。
巻末資料の紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」の絵は作者自身の絵でとても味があります。
同じく資料の「原発を並べて自衛戦争はできない」は大勢の方に読んで欲しいです。
設計したポンプと熱交換器のエンジニアリングの描写は、本当に原発が巨大で複雑で誰もすべてを把握している人がいない、ということが納得できます。
退職後、低線量被曝の被害の実態を知り原発はすべてとめるべきと悟ったと言います。
原発の危険性を説いて講演会など活動しておられましたが、3.11が起きてしまいショックを受けます。
原発を良く知るからこそ、現在の状況に非常に危機感をもっていますが、冷静に原発に関わる問題点を整理しています。
マスコミが本当のことを伝えない、民主主義が機能していない、政府が核武装のために核の技術を手放さないなど多岐にわたっています。
「理想をめざす人々の落とし穴=反省点」として、一般の人々も自分たちと同じような考えだろうと思い込みがちだが、原発推進のプロパガンダにのせられている人も多い、ということなども指摘しています。
本当にいろんな視点で物事を見ておられ、時には絶望的な観測もありますが、常に弱者を守り、日本を立て直すための前向きな姿勢が一貫しています。
巻末資料の紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」の絵は作者自身の絵でとても味があります。
同じく資料の「原発を並べて自衛戦争はできない」は大勢の方に読んで欲しいです。
2019年5月28日に日本でレビュー済み
私の父も原子力技術者を長年やって定年退職した人間です。
驚いた事に、小倉さんの見解や話の内容がかなりの部分で私の父と共通している事でした。ただ、小倉さんの場合はデスクワーク中心の技術者と現場技術者の両方の経験が豊富なので、入社から定年退職迄一貫として机上技術者だった私の父よりも原発内部実情に知悉しています。机上だけでも現場だけでも知り得ないだろう真実が詳しく書いてあります。
小倉さんも、青森県六ヶ所村の日本原燃でも働いていた経験もあり、そこのお話
にも触れていたのも興味深かったです。
私の父は○○電力の技術者でしたが、青森県六ヶ所村にも長期出張で行きました。
小倉さんの「本当に作りたかった核燃料廃棄物の再処理施設を設計出来た技術者は誰もいない」の言葉が印象に深く残っています。
私の父も、その事で心を痛めていました。父も、日本原燃に長期出張で真実を沢山見て、恐ろしさを沢山知っています。
現時点では、核燃料廃棄物を無力化する技術がまだ全く開発されていないです。プルサーマルや再処理施設は形だけがある状態で、実はまだ機能性が伴っていないのが現状です。
今のままだと、核燃料廃棄物はまた更に増えるだけです。
将来的には、核燃料廃棄物が本当に減らせたり無害化できる再処理施設が誕生する事を祈らずにはいられないです。
「東電は、安全性よりも経済性を優先した設計をずっとして来た」と小倉さんが書いていました。私の父も、「東電に出張した経験」から同じ事を話していました。
極力コストが掛からないで利益を多く得る設計だと、その分安全性の犠牲度が比例して上がると父が話していたのを思い出しました。
この体質が変わらない限り、原子力の真の安全は実現しない気がします。
私の父は、六ヶ所村に出張する前に福島にも出張に行きました。
父は、この2つが関連深いとは話していましたが、具体的にどういう関係かあるかの話はしていなかったです。
使用済核燃料の格納庫が福島の原発にあるのは、この本で初めて知りました。
驚いた事に、小倉さんの見解や話の内容がかなりの部分で私の父と共通している事でした。ただ、小倉さんの場合はデスクワーク中心の技術者と現場技術者の両方の経験が豊富なので、入社から定年退職迄一貫として机上技術者だった私の父よりも原発内部実情に知悉しています。机上だけでも現場だけでも知り得ないだろう真実が詳しく書いてあります。
小倉さんも、青森県六ヶ所村の日本原燃でも働いていた経験もあり、そこのお話
にも触れていたのも興味深かったです。
私の父は○○電力の技術者でしたが、青森県六ヶ所村にも長期出張で行きました。
小倉さんの「本当に作りたかった核燃料廃棄物の再処理施設を設計出来た技術者は誰もいない」の言葉が印象に深く残っています。
私の父も、その事で心を痛めていました。父も、日本原燃に長期出張で真実を沢山見て、恐ろしさを沢山知っています。
現時点では、核燃料廃棄物を無力化する技術がまだ全く開発されていないです。プルサーマルや再処理施設は形だけがある状態で、実はまだ機能性が伴っていないのが現状です。
今のままだと、核燃料廃棄物はまた更に増えるだけです。
将来的には、核燃料廃棄物が本当に減らせたり無害化できる再処理施設が誕生する事を祈らずにはいられないです。
「東電は、安全性よりも経済性を優先した設計をずっとして来た」と小倉さんが書いていました。私の父も、「東電に出張した経験」から同じ事を話していました。
極力コストが掛からないで利益を多く得る設計だと、その分安全性の犠牲度が比例して上がると父が話していたのを思い出しました。
この体質が変わらない限り、原子力の真の安全は実現しない気がします。
私の父は、六ヶ所村に出張する前に福島にも出張に行きました。
父は、この2つが関連深いとは話していましたが、具体的にどういう関係かあるかの話はしていなかったです。
使用済核燃料の格納庫が福島の原発にあるのは、この本で初めて知りました。
ベスト500レビュアー
原発推進の技術者として仕事をしてきた人ならではの見識が発揮された本であった。とりわけ3・11前の2007年に書かれたという「原発を並べて自衛戦争はできない」という論文ももっともな内容。
その論文の中で、北朝鮮性善説(?)を取って、万が一の時でも原発は攻撃されないという仮定を取るのはおかしいとも指摘している。
改憲派が、「原発に対する武力攻撃があることを覚悟」しているのなら、「真剣にその場合の原発防護策を検討すべきだし、その場合、原発に対する『自爆』的『ゲリラ』攻撃に対しては、正規自衛軍があろうと無力であることを認めた上で検討し、具体的にどんな防護策があるか提示すべきである」と著者が指摘しているのはもっともなこと。正論といえる。
原発再稼働を行なうなら、少なくとも、原発周辺には自衛隊を配置する必要があろう。パトリオットも配備する必要もあるかも。
屋外にあるさまざまな機器が「武力攻撃を受けたら、ほぼ確実に原発の原子炉の冷却ができなくなると考えるべき」「すなわち、原子炉の安全が保てないということである」「原子炉が安全に保てない事態が発生するなどということは、もともと設計上考えていないのだから、それから先、どういう事態に発展するかは未知の世界である」とも。
彼が、執筆した2007年の時点では、それは「未知の世界」であったが、もはや3・11以降は「未知の世界」ではない。想像を絶する世界でもない。想像力で十分予測できる世界だ。
だとしたら、どうすべきかは自明であろう。原発反対派も、その点をもっと追及すべきだ。なのに、原発は嫌いでも北朝鮮は好きな人も反対派の中に一定勢力いるせいなのか(?)、そういう反対論を構築することが少ないように見えるのは問題だ。
「原発安全説」や「北朝鮮性善説」はいわゆる「天動説」でしかあるまい。そうした「神話」「天動説」は、2002年(平成14年)9月17日の小泉首相訪朝、及び2011年・3・11の東日本大震災の衝撃が発生して以降、完全に崩壊したといえる。
9・11以降は「北朝鮮危険説」、3・11以降は「原発危険説」が、「地動説」として確認された時ともいえよう。
にもかかわらず、昔、日本は朝鮮人を強制連行したではないかなどと北朝鮮を庇ったりする向きがある(「戦時中の徴用」と「平和時の拉致」とは全く異なる概念だが、それを無視して同一のものにみなすのはおかしい。かなりの「左巻き」でないと浮かばない考えだ)。もちろん「言論の自由」がある日本では、そうした主張を展開するのは「自由」であろうが、論理矛盾の理屈を信奉することはなかろう。
原発危険説を唱える人の中には、いまだに「北朝性善説」に類似した思考様式を取る人もいるようだ。原発の危険性を指摘する理屈の中に、名指しをしなくても、「敵国」「テロ国家」が攻撃したらどうなるかをもっと声高に主張してもいいはずなのに、その点にはあまり触れたがらない向きも一部にはあるようだ。それって、津波の危機を軽視していたのと同様のいびつな思考原理に基づくものではないのか。
だが、論理的に、北朝鮮&原発の危険性を冷静に認識し、それへの対策を行なうことが必要であろう。
その論文の中で、北朝鮮性善説(?)を取って、万が一の時でも原発は攻撃されないという仮定を取るのはおかしいとも指摘している。
改憲派が、「原発に対する武力攻撃があることを覚悟」しているのなら、「真剣にその場合の原発防護策を検討すべきだし、その場合、原発に対する『自爆』的『ゲリラ』攻撃に対しては、正規自衛軍があろうと無力であることを認めた上で検討し、具体的にどんな防護策があるか提示すべきである」と著者が指摘しているのはもっともなこと。正論といえる。
原発再稼働を行なうなら、少なくとも、原発周辺には自衛隊を配置する必要があろう。パトリオットも配備する必要もあるかも。
屋外にあるさまざまな機器が「武力攻撃を受けたら、ほぼ確実に原発の原子炉の冷却ができなくなると考えるべき」「すなわち、原子炉の安全が保てないということである」「原子炉が安全に保てない事態が発生するなどということは、もともと設計上考えていないのだから、それから先、どういう事態に発展するかは未知の世界である」とも。
彼が、執筆した2007年の時点では、それは「未知の世界」であったが、もはや3・11以降は「未知の世界」ではない。想像を絶する世界でもない。想像力で十分予測できる世界だ。
だとしたら、どうすべきかは自明であろう。原発反対派も、その点をもっと追及すべきだ。なのに、原発は嫌いでも北朝鮮は好きな人も反対派の中に一定勢力いるせいなのか(?)、そういう反対論を構築することが少ないように見えるのは問題だ。
「原発安全説」や「北朝鮮性善説」はいわゆる「天動説」でしかあるまい。そうした「神話」「天動説」は、2002年(平成14年)9月17日の小泉首相訪朝、及び2011年・3・11の東日本大震災の衝撃が発生して以降、完全に崩壊したといえる。
9・11以降は「北朝鮮危険説」、3・11以降は「原発危険説」が、「地動説」として確認された時ともいえよう。
にもかかわらず、昔、日本は朝鮮人を強制連行したではないかなどと北朝鮮を庇ったりする向きがある(「戦時中の徴用」と「平和時の拉致」とは全く異なる概念だが、それを無視して同一のものにみなすのはおかしい。かなりの「左巻き」でないと浮かばない考えだ)。もちろん「言論の自由」がある日本では、そうした主張を展開するのは「自由」であろうが、論理矛盾の理屈を信奉することはなかろう。
原発危険説を唱える人の中には、いまだに「北朝性善説」に類似した思考様式を取る人もいるようだ。原発の危険性を指摘する理屈の中に、名指しをしなくても、「敵国」「テロ国家」が攻撃したらどうなるかをもっと声高に主張してもいいはずなのに、その点にはあまり触れたがらない向きも一部にはあるようだ。それって、津波の危機を軽視していたのと同様のいびつな思考原理に基づくものではないのか。
だが、論理的に、北朝鮮&原発の危険性を冷静に認識し、それへの対策を行なうことが必要であろう。
ベスト1000レビュアー
2部に分かれ、最後に資料がつく。
PART1 「元原発技術者が言える原発の危険性」と題して著者の過去の仕事からはじまり、原発の実像を見つめ、危険性の核心を記す。
PART2 「事故のあとだからこそ言えること」各章、2頁足らずの随想集。
資料1 著者が、以前に山田太郎の名で発表した「原発を並べて自衛戦争はできない」を収録。
資料2 著者自作の紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をモノクロで収録。遺伝子は放射線によって破壊される、という内容。
資料3 内部被曝について基礎知識を得るための参考書の紹介
73歳の著者が遺言のつもりで書いた、という。紙芝居は、文部科学省が2010年4月から「原発がクリーンで安全であること、エネルギー資源の少ない日本に必要なものであること」を教えるようにという通達をだしたという情報に接し、山田太郎の名で大急ぎで作ったものだった。2011年3月5日に初上演、3月11日の午後も、東京中央区の会場で、この紙芝居を上演していた。
小倉さんのお父さんは火力発電の技術者だった。これからは原子力発電の時代だぞ、と言われて、天然資源の乏しい日本のためという思いもあり、原子力の会社で働くことにした。デスクワークだけではなく、現場も担当したことで把握した実態を簡潔にわかりやすく知らせてくれる。この部分は50頁余りで短い。ほとんどが第2部の随想である。これは、思い出すまま、考えつくままに綴ってあり、著者が、心底、言いたいこと、伝えたいことが並ぶ。私は、読み返すために付箋をつけていったが、結局付箋だらけになってしまった。とても読みやすく、わかりやすい。
いくつかの小見出しを挙げます。「火事はまだ鎮火していない」「自由な議論ができない文化と歴史」「マスメディアの政府・財界の広報機関化」「国の滅亡の可能性」「プルトニウム汚染の広がり」「元に戻せぬ国でどう生きるか」「福島県における話題のタブー」「詭弁の横行」「国破れて山河なし」「それでも何かできることはないか?」きりがない、全部並べたくなる。
スウェーデンとドイツが原発ゼロを目指している。そこで小倉さんは友人と六本木のスウェーデン社会研究所の所長に会いに行き、スウェーデンの原子力事情を尋ねたという。すると所長さんは、技術的な問題点にかかわる答えではなく、日本との違いは「民主主義の成熟度」だと言ったそうだ。根幹の問題が、セシウムだ、プルトニウムだ、だけではない、その土台の人間の有り様なんだということだ。
低線量被爆が、数十年後、もっと先に及ぼす影響は、今生きている人たちには関係ないかもしれないが、今生きている人たちが真剣に考えて、できることを探さなければならない、という著者の思いを、日本人全部が受け取り、子々孫々のために知恵を出し合おうという気持ちにさせられた。
本書は、3.11以降の最高本、必読書です。一人でも多く読んで頂きたい。
PART1 「元原発技術者が言える原発の危険性」と題して著者の過去の仕事からはじまり、原発の実像を見つめ、危険性の核心を記す。
PART2 「事故のあとだからこそ言えること」各章、2頁足らずの随想集。
資料1 著者が、以前に山田太郎の名で発表した「原発を並べて自衛戦争はできない」を収録。
資料2 著者自作の紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をモノクロで収録。遺伝子は放射線によって破壊される、という内容。
資料3 内部被曝について基礎知識を得るための参考書の紹介
73歳の著者が遺言のつもりで書いた、という。紙芝居は、文部科学省が2010年4月から「原発がクリーンで安全であること、エネルギー資源の少ない日本に必要なものであること」を教えるようにという通達をだしたという情報に接し、山田太郎の名で大急ぎで作ったものだった。2011年3月5日に初上演、3月11日の午後も、東京中央区の会場で、この紙芝居を上演していた。
小倉さんのお父さんは火力発電の技術者だった。これからは原子力発電の時代だぞ、と言われて、天然資源の乏しい日本のためという思いもあり、原子力の会社で働くことにした。デスクワークだけではなく、現場も担当したことで把握した実態を簡潔にわかりやすく知らせてくれる。この部分は50頁余りで短い。ほとんどが第2部の随想である。これは、思い出すまま、考えつくままに綴ってあり、著者が、心底、言いたいこと、伝えたいことが並ぶ。私は、読み返すために付箋をつけていったが、結局付箋だらけになってしまった。とても読みやすく、わかりやすい。
いくつかの小見出しを挙げます。「火事はまだ鎮火していない」「自由な議論ができない文化と歴史」「マスメディアの政府・財界の広報機関化」「国の滅亡の可能性」「プルトニウム汚染の広がり」「元に戻せぬ国でどう生きるか」「福島県における話題のタブー」「詭弁の横行」「国破れて山河なし」「それでも何かできることはないか?」きりがない、全部並べたくなる。
スウェーデンとドイツが原発ゼロを目指している。そこで小倉さんは友人と六本木のスウェーデン社会研究所の所長に会いに行き、スウェーデンの原子力事情を尋ねたという。すると所長さんは、技術的な問題点にかかわる答えではなく、日本との違いは「民主主義の成熟度」だと言ったそうだ。根幹の問題が、セシウムだ、プルトニウムだ、だけではない、その土台の人間の有り様なんだということだ。
低線量被爆が、数十年後、もっと先に及ぼす影響は、今生きている人たちには関係ないかもしれないが、今生きている人たちが真剣に考えて、できることを探さなければならない、という著者の思いを、日本人全部が受け取り、子々孫々のために知恵を出し合おうという気持ちにさせられた。
本書は、3.11以降の最高本、必読書です。一人でも多く読んで頂きたい。
2014年7月19日に日本でレビュー済み
著者は大学院修士課程を卒業後35年間、定年まで東芝で原子力技術者として働いた。ポンプのエンジニアリング・建設・試運転・定期検査・運転保守サービスなどを担当し、福島第一、柏崎刈羽の現場も詳しい。
現場での実感として、原発全体をひとりの人間が把握することが難しいこと、完全装備の被ばく対策をして作業することがいかに過酷か、被ばく作業ゆえに原子力プラントは長続きしないこと、などを落ち着いた筆致で語る。
たとえば、退職後の技術者たちが現場作業を申し出ても、「管理区域内にはトイレも水飲み場もない。高齢の男性は前立腺肥大でトイレに行く間隔が短、そう簡単ではない」という指摘などは、妙にリアリティがある。
著者は、福島事故前から原発の問題を痛感して、反原発運動に加わり、国会事故調委員会にも協力調査員として働いた。
前半のPart 1 は「元原発技術者が言える原発の危険性」、後半のPart 2は「事故のあとだからこそ言えること」という構成である。
著者の誠実な人柄が滲み出ている好著。
現場での実感として、原発全体をひとりの人間が把握することが難しいこと、完全装備の被ばく対策をして作業することがいかに過酷か、被ばく作業ゆえに原子力プラントは長続きしないこと、などを落ち着いた筆致で語る。
たとえば、退職後の技術者たちが現場作業を申し出ても、「管理区域内にはトイレも水飲み場もない。高齢の男性は前立腺肥大でトイレに行く間隔が短、そう簡単ではない」という指摘などは、妙にリアリティがある。
著者は、福島事故前から原発の問題を痛感して、反原発運動に加わり、国会事故調委員会にも協力調査員として働いた。
前半のPart 1 は「元原発技術者が言える原発の危険性」、後半のPart 2は「事故のあとだからこそ言えること」という構成である。
著者の誠実な人柄が滲み出ている好著。



