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僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫) 新書 – 2005/10

5つ星のうち 3.6 22件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

麒麟と犬彦。傷ついた魂を抱え、転生を繰り返してきたふたりがであった時、物語ははじまる。それは摩陀羅という名の少年を探す物語。最後の転生の時を迎えた今、ふたりはもう一度彼と出会うことができるのか……。MADARAシリーズを愛する読者に、そして現在少年と少女のあなたに捧げる、切なくも優しい青春小説。

著者からのコメント

昭和が終わって、手塚治虫が死んで幼女連続誘拐殺人事件が起きて、ベルリンの壁が崩壊していった遠い夏の日、海辺の町で防波堤の上に横たわって集団自殺騒ぎを起こした10代の女の子たちがいたことを覚えているだろうか? 彼女たちは今、流行のネット心中を試みたわけではなく、市販の頭痛薬を少しだけ飲んだだけ、そして、前世の自分に会いにいくのだ、といった。事件は幼女連続誘拐殺人の容疑者逮捕の直後だったから世の中の関心はそっちに集中したし、ぼくも事件に深入りしていったから海辺の町の女の子については短いエッセイを書いただけだった。何年か前、その後の彼女たちについてノンフィクションを書きたいといってその町に行ったライターと電話で話したが、彼女たちのその後は全くわからなかった、という。それはそれでいい、事件というのは当事者でないものにとっては常に一つの「象徴」でのみあるべきで、当事者のプライベートについて他人が知る必要はないし、そういう好奇心はちょっとみっともない。
 海辺の町で「前世」を夢見た女の子はあくまでもあの終わりの季節における時代の象徴だったのであって、だから、いつか、ライトノベルズ、現実から遠く離れた作法による物語として、小説にしようと思っていた。それ故に、あの夏の日、ぼくが作っていたコンピュータゲーム――主人公たちが生まれ変わっていくことでシリーズ展開していくかつて「摩陀羅」とかつて呼ばれた物語――の後日譚としてその物語を書いた。あの夏の日に、前世を夢見た女の子と、あの夏の日、ゲーム少年だった男の子にだけ読んでほしい。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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登録情報

  • 新書: 285ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2005/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4199051554
  • ISBN-13: 978-4199051555
  • 発売日: 2005/10
  • 商品パッケージの寸法: 16 x 11.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6 22件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 Tarski 投稿日 2009/2/19
形式: 新書
小学生の時からリアルタイムでMADARAを追ってきました。
書店で新版が出るたびに「今度こそ完結するのでは!?」と
淡い期待を胸に読みつづけてきました。
まあ、その期待は何度も何度も裏切られてきたのですが。

この「またかよ」という気持ち、
幾度転生を繰り返してもマダラに会えない
転生戦士たちの気持ちとダブるんです。
僕はたかだか20年足らずの付き合いですが、
彼らは108回生まれ変わっていますからね。
そりゃあ、魂も擦り切れるってものです。

でも、皆、転生戦士も読者も作者自身も、
「あのマダラには二度と会うことはできない」と
うっすら気づいてはいたんです。
MADARAに出会った小学生の頃の自分に
二度と戻ることができないように。
皆、「物語を完結させろ」と言いつつ、
本当は「最初のマダラに会いたい」、
「始まりに戻りたい」という不可能事を
繰り返していただけなんですね。

本作では、登場人物が、そして作者自身が、
この「環」から一歩踏み出そうとします。
では、僕たちはどうすればいいのか?
読者の解釈が試されているところでしょう。<
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形式: 新書
長い旅は切なさが入り混じった形で終わってしまった。

ファミコンの摩陀羅をプレイしてから追いかけてきたが、もはや初期の面影はここにはうっすらとしか感じない。

田島作画の初代で転生したマダラを麒麟や眷属達が追い続けてきたが、作品は様々な形に枝分かれしていった。

途中からマダラは主役ではなく、カリスマ的存在に扱われ主人公はユダヤやカオスに引き継がれてしまった。

そして108の物語の後の最終決戦で彼らは初期から持ち続けた能力と記憶を失ってしまう。

私はその時点で彼等がマダラと出会い普通の人間として生きていくという筋書きを期待したのだが。

最終決戦に至る過程も描かれず、後日談だけが静かに終わろうとしているこの作品と読んで複雑な気持ちになってしまった。
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形式: 単行本(ソフトカバー)
本としての出来はともかく、大塚氏の脳内暴走に振り回されながらもついてきた1MADARAフアンとしてはやっと終わった・・というある意味達成感のようなものを味わえる本だと思いました。
ファンでない冷静な読者にとってはかなり「?」な内容だと思います。
田島氏のコミックのファンの人は、挿絵が一切ないので、ガッカリするかもしれません。
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投稿者 トリ 投稿日 2003/12/27
形式: 単行本(ソフトカバー)
ちょっと切ない青春小説...ですが。
そろそろマダラ歴10年になる私としては、読んでいて途中で本を閉じたくなったり。
だって淋しくなるのです。
切なくなって、孤独を感じてしまうのです。
読み終わった今は複雑な気持ちです。
どうしたらいいんだろう、と、戸惑うばかり...。
ですが、ファンならその目で確かめなければ、という気持ちで星4つ。
10年近く大塚英志に振り回されっぱなしです。
大好きです。
できたら途中で止まってるアレとかアレをなんとかして欲しかったりするのですが、
これで完結、で、もうマダラの物語には会えないのでしょうか...?
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形式: 新書
かつて『摩陀羅』シリーズ、と呼ばれ、最終章として出された『天使篇』もいつものように作者が出版社とケンカ別れし、未完で終わり、これで終わりだと『摩陀羅ミレニアム』として角川から出たのにまた未完になり、それを書き直し、修正し、タイトルすらも、出版社も変わり、出た『摩陀羅』シリーズ最終巻。

『摩陀羅』とは輪廻転生を繰返し、出会い、別れながら、出逢う若者達の物語。

手塚治虫『どろろ』×三島由紀夫『豊穣の海』シリーズが元ネタであることは有名。

輪廻転生はあるのか?

たまに読みたくなって読み返す作品。

『摩陀羅』シリーズへの思い入れが強すぎて出てくるキャラクター達が、何度も輪廻を繰返し、傷ついてきたことを知っていたファンには、『おいっ!これで終わらすつもりか、大塚英志』と叫ばずにはいられないが・・・。

僕等が出逢いたかった『摩陀羅』という黒髪の少年の正体とは?

かつて、このシリーズがライナスの毛布のように思春期の僕を支えてくれてた。

終わりであり、何かの始まりのような、懐かしいような、出逢えて嬉しいような恥ずかしい物語。

ボーイミーツガール。

孤独な少年と孤独な少女の出逢い、世界の始まりと終わり、そして世界と出逢う。

これはきっと夢見がちだった僕たちの物語。
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