医療機関に勤める人間で、なおかつ医療職ではない、最近出てきた職種の人間としての意見を書きます。
私は医療系の人間ではなかったのですが、最近、他業界から移ってきた人間です。
医療的に詳しいことは分からないのですが、病院の情報を牛耳っているため、どういう患者がどういう経過でどうなっていくのかが何となく分かる立場です。
その立場の、少し第3者的な目線で行くと「今の医療、本当に効いてることやってる?老人を活かして経済を延命してるんとちゃう?」と言いたくなります。
そんな時にこの偽薬の本に出会いました。大変面白いですが、理屈っぽいと思います。言っていることは分かります。有の論理の科学で行くと無(偽薬)は捉えられないというのが筆者の主張だと思います。東洋思想の根底の仏教は主観×客観が両方とも有の場合に有になると捉える思想が根底にあるので、西洋科学の理屈でプラセボは捉えられないということだと思います。
どちらかというと優等生的な書き方で、医療不要論ほど劇的な書き方ではなく、また、プラセボ薬品を売っているので、医療を攻撃するわけにもいかず。なかなかこの著者は面白い立場にいると思います。
中身としては医療を見直すうえで、面白いと思いますが、少し優等生すぎるかなと思います。
評価はこれからの期待値も込めて星4です。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
