この作品を「少年漫画」として見た時、何が正解で何が間違いなのかを語る口を自分は持たない。それは自分よりもう20歳ほど若い人たちに委ねたい。少年漫画の有るべき形、をいい歳した大人が語ることほど、少年たちにとって滑稽なことは無いだろう。
それでも時々、この作品を読んでいて、「この作品を学生の時分に読んでいたとしたら、今ほど身につまされるような思いにはならなかっただろうに」と考えてしまう。少なくとも、この作品に滲む人間という生き物のままならなさがたまらなく愛おしく思えるのは、平々凡々ながら30年以上の歳月を生きてきた自分の人生あってこそだと。
今巻に描かれるヒーロー側の仕掛けた大規模作戦は、“正々堂々”などという言葉からは懸け離れたものだ。数にモノを言わせた、不意打ちによる一網打尽。一方的な状況にあるいは応戦し、あるいは逃げ惑うヴィランたち。積年の研究成果を悉く破壊されるドクターの描写は、あくまで滑稽に描かれてはいるものの気の毒にさえ思えてしまうほどである。そして何と言ってもトゥワイスとホークスの対峙。鋭い眼光以外、表情の一切を描かれないホークスの描写に象徴的なように、今巻は過剰なまでに、ヒーロー側の非情を演出した巻であった。アンパンチが暴力と非難され、プリキュアの肉弾戦が封印される時代にあって、ヒーロー側の暴力的な行為をオブラートに包むことなく、むしろヴィランにとってはこんなに酷いことなんだと言わんばかりに強調して描く。暴力に頼らず、話し合えばわかりあえる筈、という道は、トゥワイスとホークスの会話で丁寧に丁寧に塗りつぶしていく。自責の念に駆られながらも最期の瞬間まで仲間を守る一人のヴィランの姿が、読了後も脳裏に焼き付いて離れない。それがこの27巻であった。
言うまでも無いことだが、こうした描写の数々は、ただ格好良いヒーローたちの活躍を伝えたいだけならば避けるべきである。ヴィランが他者や社会を脅かす存在であること自体は間違いなく、同情の余地などない。それでもこの作品は、ただただヒーローであることを理由にヒーローを善しとはせず、ただただヴィランであることを理由にヴィランを悪とはしない。この作品に描かれているのは、ヒーローと呼ばれる「人間」と、ヴィランと呼ばれる「人間」。そこに同等で同質の「人間」という生き物がいることを描いているだけだ。
自身の情に殉じたトゥワイスであったが、彼と対峙したホークスもまた、「ヴィランと対峙するヒーロー」である以前に、一人の人間であるが故に、情を捨て去ることなど出来はしなかった。ホークスの中に、トゥワイスをヴィランだと認識する“理”だけがあったのなら、どんなにか事は簡単だっただろう。トゥワイスを自分と同じ人間だと見てしまう“情”の存在が無かったのなら。
若い時分には、大人になれば理と情はコントロールできるようになり、痛みも後悔も減っていくものだと漠然と思っていた。非合理を憎み、失敗を嫌った。そういうものではないのだと知った今でも、人間という生き物のままならなさに時に辟易してしまう。それが不思議と、この作品の登場人物たちに触れていると、人間という生き物のままならなさがたまらなく愛おしく思えてしまう。中心となるのは学生の登場人物たちだが、大人の人物たちもまた、失敗と痛みと後悔を重ねていく。今巻はとりわけ大人たちの様相が味わい深い巻であった。
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発売日2020/7/3
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
715 件のグローバル評価
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月8日に日本でレビュー済み
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80人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭のキャラクターの名前がC国、K国のいちゃもんで改名えさせられた!
ジャンプ編集部が作者を守れ無くてどうすんだ!?
日本の文化をしっかり守れ集英社!!
ジャンプ編集部が作者を守れ無くてどうすんだ!?
日本の文化をしっかり守れ集英社!!
2020年7月6日に日本でレビュー済み
今回は非常に長くなってしまったので
興味と時間のある時にでも読んでいただけると幸いです。
因みに、内容としては酷評な方向なので、
ファンの方やこの作品を面白いと思っている方々にとって不快となる表現が多々出てくると思います。
そういった方々は、別の事に時間を使った方が確実にいい思います。
まず、今回の内容については
・ヴィラン馬鹿すぎ問題
・ヒーローに都合の良い事起きすぎ問題
・ヒーロー側の倫理観ぶっ壊れすぎ問題
という3つの問題に分けて語っていきたいと思います
・ヴィラン馬鹿すぎ問題
「連合」時代ならともかく、「解放軍」となってからは近属や花畑やドクターのように知性派っぽいキャラも参入してる訳じゃないですか。
「倍加」と「ワープ」といった、それだけで世界を滅ぼせる個性があるのに使いこなせてなかった連合が、資金や人材、組織力を得てどれだけの脅威になったのかと正直気になるところだったんですよ。
25巻のレビューでも書いたのですが、不自然だったり、杜撰だったりする描写が多く散見されていたので心配な部分が多くありました。
でも、実際戦うとなれば、杜撰だったり意味不明だったりした描写に何かしら納得できる理由付けが出来たり、合理的な作戦などで魅せてくれるだろうと、
相手の裏をかいたり、かかれたり、そういった熱いぶつかり合いが、しのぎあいがあるものだと、そう信じていました。
デストロを始めとしたヴィランたちは、ホークスの裏切りを知ったうえで泳がせているのだろうと
何の描写もなく唐突にトラウマが完治していたトゥワイスも、きっとトガ辺りが変身して偽の情報を与えてヒーローたちを誘い込もうとしているのだと、
ヒーローに攻め込まれて近属は本気で焦ってたが、本当は施設にいる全員がコピーで後ろから隙を突いて奇襲したりするのだと、
…信じた私が馬鹿でした。
そもそもな疑問なんですが、なんでトゥワイスはあらかじめ「ハイエンド」や「ギガントマキア」のコピーを量産しておかなかったんですかね?
ホークスがマークしてたとはいえ、スパイ活動をしている時には別行動をせざるを得ないでしょうし、
トゥワイスからコメントのアドバイスを求められて別れるという描写もありましたよね?
ちょっとそこら辺が描写不足じゃありません?
あと、超常解放戦線という組織は余りにもリスク管理が下手すぎません?
病院地下側は監視カメラかそれに類する脳無でも用意して緊急時に備えたり
最低1体でも完全起動できるハイエンドを用意しておくとかやっておくべきことは沢山あるはずです。
荼毘が言う通り、ホークスを信用していないなら、裏切った時の対策…例えば羽に付いてる発信機の何割かは小型爆弾で、
殺せずとも羽根の何割かを使用不能にするみたいな対策はしなかったんですかね?
ハイエンドにしても、下記に記す通り絶望感もない雑魚敵にしか見えず、設定上は一段劣るUSJ脳無のほうが強く思える始末。
そもそも、USJ脳無を量産してれば確実にミルコを排除できてたと思うんですけど、なんで量産してなかったんですかね?
倍加持ち脳無がいたなら出来ない訳がないわけじゃないですか。
また、エンデヴァーが戦った完全体ハイエンドより目覚めたばかりの不完全ハイエンドのほうが流暢に喋ってたりとおかしい事だらけです。
解放軍幹部クラスには開闢部隊の補佐とやらが付くって話だったと思うのですが、ソイツらは何処へ行ったんでしょうね。
おかげでアッサリと切り札の一つが無力化されてる訳ですけど。
・ヒーローに都合の良い事起きすぎ問題
事前にホークスの内偵があったのも分かります。綿密に作戦を考えたのも分かります。
にしてもこんな都合の良い事あるか?って感じで
前巻のレビューでも書いたのですが、病院を戦闘の舞台にするのは難しい訳ですよ。
手術中の患者、延命に装置が必要な患者、絶対安静な患者など全員を避難させることが現実的ではない訳ですから。
では、この漫画ではその辺をどう描いたかというと…普通に全員個性で運んで終了っていうね。
田舎の小さい診療所ならまだしも、総合病院で動かせない患者0人ってあり得るのか?と疑問が出るところですがひとまず置いておきましょう。
病院なのは仕方ないですよ、だって地下に研究所に脳無の製造施設があるのだし、証拠写真もありますからね。
ワープでしか行くことができないような施設でもないのに、絶対隠さねばならない脳無が不用意に写真に撮られるような隠し部屋近くまで来るものか?
病院ではコピーのドクターが、地下施設では本物のドクターが別作業をしてる筈なのに隠し部屋に寄る必要性は?
という疑問が湧くと思いますがこれも置いておきましょう。
そんな細かい事は気にせず、大活躍なミルコの話をしましょう。
何せ、単身地下施設に突入し、数多のハイエンドに引けを取らずの大活躍ですからね。
まあ、単騎で突出しすぎた挙句片腕を捥がれて、奇襲作戦なのにドクター拘束できなかった時点で大失敗なんですけどね。
そもそも、兎っぽいことが出来るだけで「常人の10倍の身体能力を持つ複数の怪人」と渡り合えているってのが飲み込み辛いんですよ。
テラフォーマーズみたいに「自重の10倍の重さを持ち上げられる」「元の状態でも人間の指を折れる威力のパンチを放てる」みたいな説明があって、
それが人間大の大きさなら?っていうのがあるならまだしも…ってのも置いておきましょう。
ハイエンドの硬質化した木の幹みたいな髪?に絡め捕られて、足も地に付いてない状態でどうやって拘束から抜け出して回転技に繋げのかも気になりますが置いておきましょう。
多分、作者のお気に入りなので、贔屓して活躍させたかったんでしょうね。
そろそろ、いろんなものを置き去りにしすぎてもアレなんで真面目にツッコミますけど
・運良くドクターが必要性もないのに迂闊に脳無を連れてる所を撮影できて
・特に策もなく正面から突撃して
・捕らえたドクターはコピーだけど本物も運良く地下にいてくれて
・運良く運びだせない手術や重症患者はいなくて
・ドクターが患者を特殊な薬物の投与などで人質にすることもなく
・運良くハイエンドを一体も完全起動で防衛させてなくて
・ワープがあるのに運良くグダグタしてくれたおかげでワープ脳無を潰せて
・保険としてのワープや倍加脳無のコピーも作られてない
これってヒーロー側の作戦やミルコの努力でもなく全部「偶然」ですよね?
あらゆるものが、「都合の良い偶然に収束する」ってそんなのは「ご都合主義」でしかないですよね?
故に、ご都合主義であるが故にどれだけヒーローが活躍してもカッコよく思えないんですよ。
何故ならそれは、生きたキャラが、それぞれ一貫した信念を胸に全力を傾けて道を切り開く「物語」になっていないからです。
単に作り手の都合に合わせて、それっぽい見せ場と、それっぽい雰囲気と、それっぽい台詞やそれっぽい記号があるだけで真たるものが存在しないのです。
それに伴って全体的なバランスも歪んでいるように感じます。
絶対的な絶望感を感じさせたハイエンドは、不完全体ということで多対一でもミルコ一人に翻弄され、
故に、戦闘開始直ぐにして「ミルコ生存」を確信できるので、身体を欠損しようが、どれだけ丁寧に戦闘シーンを描き込もうが緊張感や絶望感など生まれようがなく、
意味深なことばっか言ってた荼毘も、「最初から信用してない」とか言いつつ、何の対策もしてなかったので間抜けにしか見えず、
トゥワイスに至っては口調が治ったり戻ったりでキャラが安定せず、
あれだけ愁嘆場っぽい演出をしても「超常解放戦線」になってからはトガとの繋がりが薄いのであまり響かず、
むしろ、変なポーズでホールドアップされてたのが気になってしまい、導入がノイズでしかない。
仮に、死の間際に死柄木のコピーでも作ってギガントマキアを起動させるみたいな描写でもあれば、
最後の最後で仲間を守るために根性見せたか!一矢報いたか!と熱くなるのですがそれもなく、ただホークスにいいように扱われて犬死という有様。
表紙絵詐欺っていっていいほど拮抗もしてなければ、それっぽい見せ場もありませんでしたね。
あれだけ死柄木を苦しめたリ・デストロも、あれだけ不審な動きをしていたホークスの本性に気付けず、義足の問題とはいえ学生に一蹴される。
ヒーローがご都合主義的に輝けば輝くほど、相対的にヴィランの格が下がってショボく見えるんですよ。
ヒーローが上回ってるのではなく、ヴィランが勝手に馬鹿になっていってるだけにしか思えないんです。
それこそ、心の奥底にヒーローへの手心や忖度でもプログラムされてるかの如く、いうなれば、「出来の悪いなろう系」レベルでしかないのです。
さらに致命的なのが、散々例を挙げてきた迂闊で無能だらけな解放軍相手に、ヒーロー達が思いの外苦戦してるってことなんですよ。
内偵も完璧に済んで、奇襲も完全に成功して何の対応策も取られず、学生まで使って、ギガントマキアやトゥワイスも無力化と言っていい状態。
そこまでやって拮抗状態ってもう呆れるしかないですよね。
結局、構図が「バカvsバカ」にしかなってないんですよ。
「情に絆されるようなミスはしない」とか言ってたのに長々とお喋りしてたせいで荼毘に乱入されて劣勢に陥るホークス然り、
「最初から信用してない」とかいう癖に裏切られた時の対策を何も用意せず、今までおくびにも出さなかったステインの意思がどうのこうの言い出した上に
長々と無駄話してたせいで常闇に乱入された荼毘然り、
これが、学生同士やチンピラ同士ならまだしも、いい大人…しかも片方はプロが集まってるのに何ら合理性のない作戦をしてるんですよ。
だから、この漫画の大人は格好良く見えないんですよ。全員感情論でしか動いてないっていうか…
いい加減、その辺りのバランスもきちんと考えてほしいところです。
・ヒーロー側の倫理観ぶっ壊れすぎ問題
これも25巻のレビューで指摘した部分なのですが現代社会では「18歳未満の者の戦闘行為の参加は禁止」とされているんですよ。
それは何故か?というと、もちろん少年兵を生み出さない為ですよね。
それで、現在の国際法に中指を立てて、恥も外聞もなく公的組織主導で学生兵を使ってるのが何故か善側のヒーローなんです。
作り手側に、誰か一人でもおかしいと感じる人はいなかったんでしょうか?
一億歩譲って全員後方支援ならまだしも、一部は前線送りという狂気。
そもそも、上鳴は電気を纏えるけど操ることはできないんじゃありませんでしたっけ?
第二次インターン後のお披露目会でもその辺の成長描写には触れてなかったですよね?
仮に、模擬戦で使用したサポートアイテムで電気を誘導しているなら、サポートアイテムさえあればよくないですか?
キノコの気管支にキノコを生やす技も、解放軍施設をセメントスの力で封じ込めた後にミッドナイトの香でも流し込めばキノコを使わずとも無力化は簡単でしたよね?
本当に学生を使用する必要性はあったのでしょうか?
あと、気管支にキノコとか肺に穴とか妙に殺意の高い技を使うのも疑問に思うところで
諸説あるかと思いますが、肺に穴が開く(気胸)というのは放っておけば治るようなものではなく、適切な処置をしないと命に係わるものの筈です。
この世界のヒーローって「先人達がルールやモラルを守ってきた」から成立し
ステイン編で示されたところによると「刑罰を執行する権利」もなければ「私刑は重罪」という厳しい規則やモラルの元に成り立っているわけですよね?
ですが、ここにきて全然そういったルールやモラル(倫理観)があるようには全く見えず、
ミルコは、いくら悪党とはいえ老人を積極的に蹴り飛ばそうとするし
ホークスに至っては気絶しないヴィランは殺してきたという始末。
これでは、散々「ヒーローは殺せないのが~」と言われたのが馬鹿みたいじゃないですか。
仮に、ホークスが後ろ暗い仕事をしていたから殺人を厭わないのだろうということにしても
ミルコも機械ではなく「死柄木」を仕留めようとしてたりと
この世界において殺人という行為がタブーなのか、それともOKなのかがいよいよ持って分からなくなったという感じです。
そのうえ、そういったヒーロー側の不可解/不都合な行動に対しては、具体的な説明も、責任や処罰の描写もなく、
自浄作用もなく、見張りの見張りもいない。
世界全体…ひいては神(作り手)が問題視をしないので一切問題化しない。
トガやコンプレスを捕まえたヒーローも、ホークスが情に絆された結果が巡り巡って殺されたようなものだと思いますが、きっと誰も問題視しないでしょう。
そもそも、ホークスが降伏を持ち掛けた「良い人」ですが、その「良い人」は自分のために個性を悪用して強盗を繰り返し、殺人も躊躇わないような奴ですよ?
例えば、病気の家族の治療費の為に見たいなのがあったなら「良い人」も分かります。でも、違いますよね?
ホークスのいう「良い人」の基準がまるで分かりませんでしたし、自白というのは罪が発覚する前に行うからこそ意味があるので、そういう意味でも何がしたかったのかわからなかったです。
あと、荼毘がホークスの本名を言い当て、ホークスが驚くみたいな流れがありましたけど
日本トップクラスのヒーロー育成学校である雄英の体育祭を思い出してみてくださいよ。
個性と本名を大っぴらに公開してるんですよ?
他にも、エンディングとかいう精神不安定なヴィランがNo1ヒーローの自宅を割り出したりと個人情報の扱いがガバガバな世界なので何に驚いてるのかが伝わりづらいです。
こんなルールもモラルもガバガバな奴らが正義側に君臨してるなら
悪行を行えば悪人として裁かれるであろうヴィランのほうがまだマシと言えるのではないでしょうか。
ヒーローとはいったい何なんでしょうね…
今回も、長々としたレビューとなってしまいましたが、閉めとしてこの先の展開の予想でもしてみたいと思います。
おそらく、死柄木は復活するのでしょうが、ハイエンドが不完全覚醒だったりと
基本的にヒーローに不都合な展開にはそうそうならない傾向があるので、何かしら不完全な状態で復活すると思います。
で、それが勝利の鍵にでもなるんじゃないでしょうか?知りませんけど。
また、多分学生は殺せないので、さらに何らかのヒーローの介入か、荼毘側のトラブルか何かでホークスは生存するんじゃないですか?
ミルコもそんな感じで生存フラグが立ってますし。
この巻は「僕」も「ヒーロー」も「アカデミア」もない話になってたので、次巻はデクを始めとした学生たちの活躍する話にでもなって、
前巻レビューで述べた通りに雑な成長でOFAの出力も50%ぐらいになって、1秒しか持たない筈の鞭も何の理由もなく使いこなしたりするんじゃないんでしょうか。
私と同じ書籍組は、はたしてこの予想が合ってるのか?それとも間違ってるのか?
そういった部分も楽しみに次巻に期待していただきたいと思います。
因みに、私の評価は言わずもがな星1です。
興味と時間のある時にでも読んでいただけると幸いです。
因みに、内容としては酷評な方向なので、
ファンの方やこの作品を面白いと思っている方々にとって不快となる表現が多々出てくると思います。
そういった方々は、別の事に時間を使った方が確実にいい思います。
まず、今回の内容については
・ヴィラン馬鹿すぎ問題
・ヒーローに都合の良い事起きすぎ問題
・ヒーロー側の倫理観ぶっ壊れすぎ問題
という3つの問題に分けて語っていきたいと思います
・ヴィラン馬鹿すぎ問題
「連合」時代ならともかく、「解放軍」となってからは近属や花畑やドクターのように知性派っぽいキャラも参入してる訳じゃないですか。
「倍加」と「ワープ」といった、それだけで世界を滅ぼせる個性があるのに使いこなせてなかった連合が、資金や人材、組織力を得てどれだけの脅威になったのかと正直気になるところだったんですよ。
25巻のレビューでも書いたのですが、不自然だったり、杜撰だったりする描写が多く散見されていたので心配な部分が多くありました。
でも、実際戦うとなれば、杜撰だったり意味不明だったりした描写に何かしら納得できる理由付けが出来たり、合理的な作戦などで魅せてくれるだろうと、
相手の裏をかいたり、かかれたり、そういった熱いぶつかり合いが、しのぎあいがあるものだと、そう信じていました。
デストロを始めとしたヴィランたちは、ホークスの裏切りを知ったうえで泳がせているのだろうと
何の描写もなく唐突にトラウマが完治していたトゥワイスも、きっとトガ辺りが変身して偽の情報を与えてヒーローたちを誘い込もうとしているのだと、
ヒーローに攻め込まれて近属は本気で焦ってたが、本当は施設にいる全員がコピーで後ろから隙を突いて奇襲したりするのだと、
…信じた私が馬鹿でした。
そもそもな疑問なんですが、なんでトゥワイスはあらかじめ「ハイエンド」や「ギガントマキア」のコピーを量産しておかなかったんですかね?
ホークスがマークしてたとはいえ、スパイ活動をしている時には別行動をせざるを得ないでしょうし、
トゥワイスからコメントのアドバイスを求められて別れるという描写もありましたよね?
ちょっとそこら辺が描写不足じゃありません?
あと、超常解放戦線という組織は余りにもリスク管理が下手すぎません?
病院地下側は監視カメラかそれに類する脳無でも用意して緊急時に備えたり
最低1体でも完全起動できるハイエンドを用意しておくとかやっておくべきことは沢山あるはずです。
荼毘が言う通り、ホークスを信用していないなら、裏切った時の対策…例えば羽に付いてる発信機の何割かは小型爆弾で、
殺せずとも羽根の何割かを使用不能にするみたいな対策はしなかったんですかね?
ハイエンドにしても、下記に記す通り絶望感もない雑魚敵にしか見えず、設定上は一段劣るUSJ脳無のほうが強く思える始末。
そもそも、USJ脳無を量産してれば確実にミルコを排除できてたと思うんですけど、なんで量産してなかったんですかね?
倍加持ち脳無がいたなら出来ない訳がないわけじゃないですか。
また、エンデヴァーが戦った完全体ハイエンドより目覚めたばかりの不完全ハイエンドのほうが流暢に喋ってたりとおかしい事だらけです。
解放軍幹部クラスには開闢部隊の補佐とやらが付くって話だったと思うのですが、ソイツらは何処へ行ったんでしょうね。
おかげでアッサリと切り札の一つが無力化されてる訳ですけど。
・ヒーローに都合の良い事起きすぎ問題
事前にホークスの内偵があったのも分かります。綿密に作戦を考えたのも分かります。
にしてもこんな都合の良い事あるか?って感じで
前巻のレビューでも書いたのですが、病院を戦闘の舞台にするのは難しい訳ですよ。
手術中の患者、延命に装置が必要な患者、絶対安静な患者など全員を避難させることが現実的ではない訳ですから。
では、この漫画ではその辺をどう描いたかというと…普通に全員個性で運んで終了っていうね。
田舎の小さい診療所ならまだしも、総合病院で動かせない患者0人ってあり得るのか?と疑問が出るところですがひとまず置いておきましょう。
病院なのは仕方ないですよ、だって地下に研究所に脳無の製造施設があるのだし、証拠写真もありますからね。
ワープでしか行くことができないような施設でもないのに、絶対隠さねばならない脳無が不用意に写真に撮られるような隠し部屋近くまで来るものか?
病院ではコピーのドクターが、地下施設では本物のドクターが別作業をしてる筈なのに隠し部屋に寄る必要性は?
という疑問が湧くと思いますがこれも置いておきましょう。
そんな細かい事は気にせず、大活躍なミルコの話をしましょう。
何せ、単身地下施設に突入し、数多のハイエンドに引けを取らずの大活躍ですからね。
まあ、単騎で突出しすぎた挙句片腕を捥がれて、奇襲作戦なのにドクター拘束できなかった時点で大失敗なんですけどね。
そもそも、兎っぽいことが出来るだけで「常人の10倍の身体能力を持つ複数の怪人」と渡り合えているってのが飲み込み辛いんですよ。
テラフォーマーズみたいに「自重の10倍の重さを持ち上げられる」「元の状態でも人間の指を折れる威力のパンチを放てる」みたいな説明があって、
それが人間大の大きさなら?っていうのがあるならまだしも…ってのも置いておきましょう。
ハイエンドの硬質化した木の幹みたいな髪?に絡め捕られて、足も地に付いてない状態でどうやって拘束から抜け出して回転技に繋げのかも気になりますが置いておきましょう。
多分、作者のお気に入りなので、贔屓して活躍させたかったんでしょうね。
そろそろ、いろんなものを置き去りにしすぎてもアレなんで真面目にツッコミますけど
・運良くドクターが必要性もないのに迂闊に脳無を連れてる所を撮影できて
・特に策もなく正面から突撃して
・捕らえたドクターはコピーだけど本物も運良く地下にいてくれて
・運良く運びだせない手術や重症患者はいなくて
・ドクターが患者を特殊な薬物の投与などで人質にすることもなく
・運良くハイエンドを一体も完全起動で防衛させてなくて
・ワープがあるのに運良くグダグタしてくれたおかげでワープ脳無を潰せて
・保険としてのワープや倍加脳無のコピーも作られてない
これってヒーロー側の作戦やミルコの努力でもなく全部「偶然」ですよね?
あらゆるものが、「都合の良い偶然に収束する」ってそんなのは「ご都合主義」でしかないですよね?
故に、ご都合主義であるが故にどれだけヒーローが活躍してもカッコよく思えないんですよ。
何故ならそれは、生きたキャラが、それぞれ一貫した信念を胸に全力を傾けて道を切り開く「物語」になっていないからです。
単に作り手の都合に合わせて、それっぽい見せ場と、それっぽい雰囲気と、それっぽい台詞やそれっぽい記号があるだけで真たるものが存在しないのです。
それに伴って全体的なバランスも歪んでいるように感じます。
絶対的な絶望感を感じさせたハイエンドは、不完全体ということで多対一でもミルコ一人に翻弄され、
故に、戦闘開始直ぐにして「ミルコ生存」を確信できるので、身体を欠損しようが、どれだけ丁寧に戦闘シーンを描き込もうが緊張感や絶望感など生まれようがなく、
意味深なことばっか言ってた荼毘も、「最初から信用してない」とか言いつつ、何の対策もしてなかったので間抜けにしか見えず、
トゥワイスに至っては口調が治ったり戻ったりでキャラが安定せず、
あれだけ愁嘆場っぽい演出をしても「超常解放戦線」になってからはトガとの繋がりが薄いのであまり響かず、
むしろ、変なポーズでホールドアップされてたのが気になってしまい、導入がノイズでしかない。
仮に、死の間際に死柄木のコピーでも作ってギガントマキアを起動させるみたいな描写でもあれば、
最後の最後で仲間を守るために根性見せたか!一矢報いたか!と熱くなるのですがそれもなく、ただホークスにいいように扱われて犬死という有様。
表紙絵詐欺っていっていいほど拮抗もしてなければ、それっぽい見せ場もありませんでしたね。
あれだけ死柄木を苦しめたリ・デストロも、あれだけ不審な動きをしていたホークスの本性に気付けず、義足の問題とはいえ学生に一蹴される。
ヒーローがご都合主義的に輝けば輝くほど、相対的にヴィランの格が下がってショボく見えるんですよ。
ヒーローが上回ってるのではなく、ヴィランが勝手に馬鹿になっていってるだけにしか思えないんです。
それこそ、心の奥底にヒーローへの手心や忖度でもプログラムされてるかの如く、いうなれば、「出来の悪いなろう系」レベルでしかないのです。
さらに致命的なのが、散々例を挙げてきた迂闊で無能だらけな解放軍相手に、ヒーロー達が思いの外苦戦してるってことなんですよ。
内偵も完璧に済んで、奇襲も完全に成功して何の対応策も取られず、学生まで使って、ギガントマキアやトゥワイスも無力化と言っていい状態。
そこまでやって拮抗状態ってもう呆れるしかないですよね。
結局、構図が「バカvsバカ」にしかなってないんですよ。
「情に絆されるようなミスはしない」とか言ってたのに長々とお喋りしてたせいで荼毘に乱入されて劣勢に陥るホークス然り、
「最初から信用してない」とかいう癖に裏切られた時の対策を何も用意せず、今までおくびにも出さなかったステインの意思がどうのこうの言い出した上に
長々と無駄話してたせいで常闇に乱入された荼毘然り、
これが、学生同士やチンピラ同士ならまだしも、いい大人…しかも片方はプロが集まってるのに何ら合理性のない作戦をしてるんですよ。
だから、この漫画の大人は格好良く見えないんですよ。全員感情論でしか動いてないっていうか…
いい加減、その辺りのバランスもきちんと考えてほしいところです。
・ヒーロー側の倫理観ぶっ壊れすぎ問題
これも25巻のレビューで指摘した部分なのですが現代社会では「18歳未満の者の戦闘行為の参加は禁止」とされているんですよ。
それは何故か?というと、もちろん少年兵を生み出さない為ですよね。
それで、現在の国際法に中指を立てて、恥も外聞もなく公的組織主導で学生兵を使ってるのが何故か善側のヒーローなんです。
作り手側に、誰か一人でもおかしいと感じる人はいなかったんでしょうか?
一億歩譲って全員後方支援ならまだしも、一部は前線送りという狂気。
そもそも、上鳴は電気を纏えるけど操ることはできないんじゃありませんでしたっけ?
第二次インターン後のお披露目会でもその辺の成長描写には触れてなかったですよね?
仮に、模擬戦で使用したサポートアイテムで電気を誘導しているなら、サポートアイテムさえあればよくないですか?
キノコの気管支にキノコを生やす技も、解放軍施設をセメントスの力で封じ込めた後にミッドナイトの香でも流し込めばキノコを使わずとも無力化は簡単でしたよね?
本当に学生を使用する必要性はあったのでしょうか?
あと、気管支にキノコとか肺に穴とか妙に殺意の高い技を使うのも疑問に思うところで
諸説あるかと思いますが、肺に穴が開く(気胸)というのは放っておけば治るようなものではなく、適切な処置をしないと命に係わるものの筈です。
この世界のヒーローって「先人達がルールやモラルを守ってきた」から成立し
ステイン編で示されたところによると「刑罰を執行する権利」もなければ「私刑は重罪」という厳しい規則やモラルの元に成り立っているわけですよね?
ですが、ここにきて全然そういったルールやモラル(倫理観)があるようには全く見えず、
ミルコは、いくら悪党とはいえ老人を積極的に蹴り飛ばそうとするし
ホークスに至っては気絶しないヴィランは殺してきたという始末。
これでは、散々「ヒーローは殺せないのが~」と言われたのが馬鹿みたいじゃないですか。
仮に、ホークスが後ろ暗い仕事をしていたから殺人を厭わないのだろうということにしても
ミルコも機械ではなく「死柄木」を仕留めようとしてたりと
この世界において殺人という行為がタブーなのか、それともOKなのかがいよいよ持って分からなくなったという感じです。
そのうえ、そういったヒーロー側の不可解/不都合な行動に対しては、具体的な説明も、責任や処罰の描写もなく、
自浄作用もなく、見張りの見張りもいない。
世界全体…ひいては神(作り手)が問題視をしないので一切問題化しない。
トガやコンプレスを捕まえたヒーローも、ホークスが情に絆された結果が巡り巡って殺されたようなものだと思いますが、きっと誰も問題視しないでしょう。
そもそも、ホークスが降伏を持ち掛けた「良い人」ですが、その「良い人」は自分のために個性を悪用して強盗を繰り返し、殺人も躊躇わないような奴ですよ?
例えば、病気の家族の治療費の為に見たいなのがあったなら「良い人」も分かります。でも、違いますよね?
ホークスのいう「良い人」の基準がまるで分かりませんでしたし、自白というのは罪が発覚する前に行うからこそ意味があるので、そういう意味でも何がしたかったのかわからなかったです。
あと、荼毘がホークスの本名を言い当て、ホークスが驚くみたいな流れがありましたけど
日本トップクラスのヒーロー育成学校である雄英の体育祭を思い出してみてくださいよ。
個性と本名を大っぴらに公開してるんですよ?
他にも、エンディングとかいう精神不安定なヴィランがNo1ヒーローの自宅を割り出したりと個人情報の扱いがガバガバな世界なので何に驚いてるのかが伝わりづらいです。
こんなルールもモラルもガバガバな奴らが正義側に君臨してるなら
悪行を行えば悪人として裁かれるであろうヴィランのほうがまだマシと言えるのではないでしょうか。
ヒーローとはいったい何なんでしょうね…
今回も、長々としたレビューとなってしまいましたが、閉めとしてこの先の展開の予想でもしてみたいと思います。
おそらく、死柄木は復活するのでしょうが、ハイエンドが不完全覚醒だったりと
基本的にヒーローに不都合な展開にはそうそうならない傾向があるので、何かしら不完全な状態で復活すると思います。
で、それが勝利の鍵にでもなるんじゃないでしょうか?知りませんけど。
また、多分学生は殺せないので、さらに何らかのヒーローの介入か、荼毘側のトラブルか何かでホークスは生存するんじゃないですか?
ミルコもそんな感じで生存フラグが立ってますし。
この巻は「僕」も「ヒーロー」も「アカデミア」もない話になってたので、次巻はデクを始めとした学生たちの活躍する話にでもなって、
前巻レビューで述べた通りに雑な成長でOFAの出力も50%ぐらいになって、1秒しか持たない筈の鞭も何の理由もなく使いこなしたりするんじゃないんでしょうか。
私と同じ書籍組は、はたしてこの予想が合ってるのか?それとも間違ってるのか?
そういった部分も楽しみに次巻に期待していただきたいと思います。
因みに、私の評価は言わずもがな星1です。
2020年7月10日に日本でレビュー済み
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相変わらず迫力はすごいし、面白いは面白いんですが「仲間の為なら何でもする」と言ってテロを起こそうとしているトゥワイスに「あなたはいい人だから」というホークスに違和感がありました。
ヒーローとヴィランにそれぞれの正義がある、っていう話をやりたいが為に無理やり展開を作ってる気がします。
そもそもトゥワイスがヴィランになった原因にヒーローは関係ないので、逆ギレしてるだけにしか見えずいまいち熱い戦いにならなかったな、と思いました。
ヒーローとヴィランにそれぞれの正義がある、っていう話をやりたいが為に無理やり展開を作ってる気がします。
そもそもトゥワイスがヴィランになった原因にヒーローは関係ないので、逆ギレしてるだけにしか見えずいまいち熱い戦いにならなかったな、と思いました。
ベスト1000レビュアー
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解放戦線の部隊ごとの戦い方とか、強キャラ感漂うそのリーダー達の個性とかの描写の前にヒーロー突入となってしまったので、オサレ幹部たちが今後どれだけ掘り下げられていくかは不明ですが、まあ現実にヒーローいたら一斉投入で鎮圧するよねって感じの展開でした。まだ遊英のメインキャラがあまり活躍しないうちから戦況傾いてる感ありますが、ヒーロー側の優勢とおぼしき戦況を、マスターピースとなった死柄木がどれだけひっくり返してくれるのか、それにデク達がどう立ち向かっていくのか、今後に期待です。









