カウンセリングをやっていると、やっぱりここに返って(帰って)くるんだろうなぁ
と思います。
心理療法3大オリエンテーションの精神分析、行動療法、人間性心理学を概観しながら、
ロジャーズの心理療法の中核3条件に池見さん自身の解釈を加えながら、カウンセリング
の中でフォーカシングをどのように使ったらよいかを教えてくれます。具体的な逐語記録
の中でのEXPスケールの各段階も解説してくれていますし、リレクションは、
1)前反省意識と反省意識、2)心の鏡としての機能、3)再帰性を含むものとして、
「伝え返し」と言ってしまったのでは、こうした意味が捉えきれないことも丁寧に説明し
てくれます。
「夏の海辺のエピ―ソード」を通しての追体験の下りは、昨年の池見さんのミニセミナー
でもあった話です。エピソードの語り手の体験とそれを聞く側の追体験が交差することで、
過去体験の再現でもない、無意識に潜んでいた過去の記憶でもない、新しいストーリーが
創造されていて...これは心理臨床の場でも同じであること。クライアントがカウンセラー
との間で体験しているのは、この新しいストーリーであることに気づかせてくれます。
この話から、過去は見直せるにつながっていきます。
この本の豊富な逐語記録と応答の解説を読みながら、シニア産業カウンセラーを目指し
ている方のクライアント役をやらせていただいた時に私の中で起こっていたことを思い出す
と...なにが、クライアントさんに届いて、なにが届かないのか はっきりわかります。
絶対傾聴の逐語記録とその解説、ハンドル表現の響かせ方、クリアリング・ア・スペース
の使い方、青空フォーカシングの逐語記録などなど...わかったつもりになっていたのが恥ず
かしくなるくらい、「そうではなくてね...」と丁寧に説明してもらった感じです。
逐語記録の部分、しっかり読み返してみます。
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