この本で堀江氏は「人生200年生きると決めた。」と言い、そしてそれを達成するには「防げる死を防ぐ」ことが結論だと言っています。ところが、その後に書かれた内容はかなりずれたものになっているように思えました。それは、この本で述べられている予防方法の多くが、「2次予防」(すでにおきてしまった疾患を早期に処置すること)だからです。例えば、この本には、心臓突然死にはAEDを使って予防をする。大腸がんには検診で予防する。脳卒中には、6時間以内に治療する。などといった予防方法がでてきています。しかし、これらは2次予防です。人生200年生きるためなら、2次予防ではなく、1次予防(健康的な生活習慣づくりや健康の増進を図って病気の発生を防ぐ)を中心に書くべきだったのではないでしょうか。
しかし、堀江氏が本当に1次予防に興味があるのかも疑問です。例えば、堀江氏の以下の記述があります。
「正直、僕は食事を病気予防の必須項目い挙げることに意味を感じてはいない。なぜなら生活には個人差があるし、食事制限に注力することで生じるストレスを溜めたくはないからだ。」
予防のための食事=食事制限となっているところはいさかさステレオタイプな考え方のような気がしました。食事というのは、1時予防の話をするときにはよく議論されるトピックです。人生200年生きたいのであれば、食事というものにももっと切り込んで話をして欲しかったです。
ということで、全体的には、まとまって書かれていますが、健康の結論というよりは、2次予防をテーマにした本だったような気がしました。
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