舅の遺品の中にあった「価格破壊」を軽い気持ちで読み始め
「何だこれ!!面白すぎる!」
と一気読みしたのが18年前でした。
最近、中学生の息子が
「お母さん、この本メチャクチャ面白い!!」
と、この「価格破壊」を出してきて
「息子よ、お前もか!」と感動しました。
本当に面白い本というのは時代を超えて愛されるものなんですね。
私は同じ女性として映子の人生に思いを馳せましたが
息子は、時に非情な顔を見せるキレ者で戦場帰りの主人公に魅了されたようです。
親近感を覚えていたハズの源太が挫折した時に
全く情けをかけなかったところや、
電車の飛び込み自殺に対して
「むだに時間が流れてゆくのが惜しい」
「この間にも、動かないものは腐ってゆく」
としか考えず、目的の駅に着くと同時に自殺者のことを
キレイサッパリ忘れてしまい、興味も持たなかったところに感銘を受けた、と。
(現代でそれはどうかと思いますが)
「青春とは楽しむものではない、鍛えるためのものなのだ」
「動かないものや人は腐ってゆく」
「賢い部下よりも裏切らない部下が必要」
など、いろいろメモに書き留めていました。
舅が面白いと思って読んだ本を、
嫁いだ私が夢中で読み、
更に私の息子も感銘を受け、
何か不思議な縁だなあと思いました。
顔を合わせたこともない祖父と孫を繋いでくださった偉大な城山先生に感謝しつつ
もう一度、読み返したいと思っております。
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