見た目は13歳、本当は300歳の魔法使い女王クラウディアは、メイドのシズル、文官長ヴァスハイト、武官長副官のシュテルケ、アサシンリーダーのズィーベンの4人を引き連れて城を出ます。思うところあってダンジョンの奥にまだ残るドラゴンを退治しきろうと考えたのです。が、人々に害をなす悪い奴、モンスターはダンジョンの外の世間にもはびこっていることに気が付いたクラウディアは、このパーティーで世直しに取り掛かります。今巻では、そんな超強力パーティーの紹介と最初の悪者たち、とち狂った領主と悪徳商人の退治が語られます。
あれっ、偉いお方と精鋭チームが世直しの旅に出るってよく知っているあのシリーズに似ていないか? あとがきでその印象が当たりだったことが明言されています。要は「時代劇をファンタジーに落とし込んでライトノベルを作る」というお題にわかつき先生ががっちりと応えたということだそうです。
元の形に合わせてか、ダメ領主は改心し、悪徳商人は罰金、悪漢は懲役と、穏やかな裁きでした。ばっさり切り捨てればいいのに。
幼女王クラウディアが最高の魔法使いで強すぎるのが難点か? 危機に陥ってもクラウディアも読んでいるこちらもハラハラしないですから。ここの不満で★1つマイナス。まあ、それも含めて時代劇の様式美かもしれません。お約束通り、シズルの入浴シーンもあるし。
今巻で背景説明は終わったので、次巻からはバリバリ悪者を成敗してほしいです。
わかつき先生が少林寺拳法を習ったこと、税金計算を自分ですることなどが感じ取れる部分が面白いです。また医療用麻薬のことで高樹某に喧嘩を売っているのにもニンマリ。
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