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令和を生きる 平成の失敗を越えて (幻冬舎新書) Kindle版
平成元年、ベルリンの壁とともに世界秩序も崩壊したことに気づかず、バブルに浮かれていた日本人。バブル崩壊後も、相次ぐ大災害と長きデフレにより、目先の生活を守ることに追われて、志向はさらに内向きに。そして日本は、理念を持たない「戦争ができる国」となり、「デマと差別が溢れる国」となった。その姿は、国際社会から取り残され、無謀な戦争に突き進んだ戦前の日本とあまりに重なる。過たずに済む分岐点はどこだったのか。昭和史研究の泰斗と現代を代表するジャーナリストが、平成の失敗を徹底的に検証した白熱対談。
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/5/29
- ファイルサイズ882 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
政治の劣化、経済大国からの転落、溢れかえるヘイトとデマ。この過ちを繰り返してはならない。平成の失敗を徹底検証する白熱対談! --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者について
半藤一利:1930年、東京・向島生まれ。新潟県立長岡中学校(現・長岡高校)卒業。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役などを経て作家に。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。『漱石先生ぞな、もし』(正続、文春文庫 新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(文春文庫 山本七平賞)など著書多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』(ともに平凡社ライブラリー)で毎日出版文化賞特別賞、2015年、菊池寛賞受賞。近著に『世界史のなかの昭和史』(平凡社)、『歴史と戦争』『歴史と人生』(ともに幻冬舎新書)がある。
池上彰:1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。73年、慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として松江放送局、呉通信部を経て、報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、人気を集める。2005年に独立後は、テレビ、新聞、書籍、雑誌等、多方面で活躍。多くの大学で教鞭もとる。近著に『池上彰のはじめてのお金の教科書』(幻冬舎)、『わかりやすさの罠』(集英社新書)、『おとなの教養2』(NHK出版新書)ほか多数。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
池上彰:1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。73年、慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として松江放送局、呉通信部を経て、報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、人気を集める。2005年に独立後は、テレビ、新聞、書籍、雑誌等、多方面で活躍。多くの大学で教鞭もとる。近著に『池上彰のはじめてのお金の教科書』(幻冬舎)、『わかりやすさの罠』(集英社新書)、『おとなの教養2』(NHK出版新書)ほか多数。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
半藤/一利
1930年、東京・向島生まれ。新潟県立長岡中学校(現・長岡高校)卒業。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者を務める。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家に。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。『漱石先生ぞな、もし』(正続、文春文庫 新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(文春文庫 山本七平賞)など著書多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』(ともに平凡社ライブラリー)で毎日出版文化賞特別賞、2015年、菊池寛賞受賞
池上/彰
1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。73年、慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として松江放送局、呉通信部を経て、報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年から十一年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、人気を集める。2005年に独立後は、テレビ、新聞、書籍、雑誌等、多方面で活躍。多くの大学で教鞭もとる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1930年、東京・向島生まれ。新潟県立長岡中学校(現・長岡高校)卒業。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者を務める。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家に。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。『漱石先生ぞな、もし』(正続、文春文庫 新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(文春文庫 山本七平賞)など著書多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』(ともに平凡社ライブラリー)で毎日出版文化賞特別賞、2015年、菊池寛賞受賞
池上/彰
1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。73年、慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として松江放送局、呉通信部を経て、報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年から十一年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、人気を集める。2005年に独立後は、テレビ、新聞、書籍、雑誌等、多方面で活躍。多くの大学で教鞭もとる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07S61CGS7
- 出版社 : 幻冬舎 (2019/5/29)
- 発売日 : 2019/5/29
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 882 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 182ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 102,213位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 307位幻冬舎新書
- - 4,535位歴史・地理 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年、東京・向島生まれ。
東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。
著書は『日本の一番長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『幕末史』など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。
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カスタマーレビュー
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2019年6月7日に日本でレビュー済み
半藤一利、池上彰、おふたりの碩学による対談集。令和をいかに生きるか。
要するにこういうことである。昭和のはじめ日本はぴかぴかの1等国であった。
太平洋戦争でコテンパンに負けてすべてを失い、それでもなんとか頑張って
昭和のおわりには2等国くらいだった。それが平成ではこんどは経済戦争で
ずるずると負けて、令和の御代はとうとう3等国でスタート。さあ、どうする。
昭和の失敗については「歴史探偵」半藤一利氏から今までもたびたび教えて
貰ったが、この本では平成の失敗について何がまずかったのか、おふたりの
見方を整理する。そして令和が始まった今、軍事的にはアメリカの傘の下にいて
同時に経済的には中国の傘の下にいる日本としては、米中がガチンコで衝突して
いる現在どうふるまえばいいのかを議論する。
平成の失敗については原子力政策、小選挙区制度、ネット社会など議論されて
いるが、ここでひとつだけ紹介すれば「ライブドアへの国策捜査が日本のIT産業
発展を潰した」という認識。私も御多分に漏れずライブドアの株は持っていた。
あっというまに紙くずになったけど。もしライブドアがGAFAの仲間入りをして
くれていたら、いまごろは左うちわだったのに。私も目の付け所はいいんだ
けれど惜しい人なんである。
村上世彰氏実刑判決文:「安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前と言うが、
このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるをえない。」日本人は中国人や
欧米人と違って「ひたいに汗して働く」人しか認めない。利殖でお金を増やそうと
いう人間は犯罪人にしてしまう。こんなしうちをしておいて、お上は
「預金から株式へ」なんてよく言えるな。という論調。
半藤氏は皇居によく呼ばれて秋篠宮や悠仁さまに直接昭和史を講義している
らしい。宮内庁も随分とおおらかなこと。どんな質疑応答をされているかそばに
いて一緒に勉強したい。
結局、タイトルにある「令和をどのように生きるか」はよくわからなかった。
・・そのさきにある未来は明るいのかね、暗いのかね。
さっぱりわかりませんな。(半藤)
これが正解。そう、誰にもわからない。今年のことがよくわからないのだから。
この新書一冊で令和の生き方を会得しようという私が虫が良すぎました。
でも「平和のためのたたかい」とか「美しい日本」とか声高に往来で叫んでいる
やつのそばは、耳を覆って足早に通り過ぎたい。なんかヤバそうな気がする。
ばくぜんとだけど。
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半藤一利、池上彰、おふたりの碩学による対談集。令和をいかに生きるか。
要するにこういうことである。昭和のはじめ日本はぴかぴかの1等国であった。
太平洋戦争でコテンパンに負けてすべてを失い、それでもなんとか頑張って
昭和のおわりには2等国くらいだった。それが平成ではこんどは経済戦争で
ずるずると負けて、令和の御代はとうとう3等国でスタート。さあ、どうする。
昭和の失敗については「歴史探偵」半藤一利氏から今までもたびたび教えて
貰ったが、この本では平成の失敗について何がまずかったのか、おふたりの
見方を整理する。そして令和が始まった今、軍事的にはアメリカの傘の下にいて
同時に経済的には中国の傘の下にいる日本としては、米中がガチンコで衝突して
いる現在どうふるまえばいいのかを議論する。
平成の失敗については原子力政策、小選挙区制度、ネット社会など議論されて
いるが、ここでひとつだけ紹介すれば「ライブドアへの国策捜査が日本のIT産業
発展を潰した」という認識。私も御多分に漏れずライブドアの株は持っていた。
あっというまに紙くずになったけど。もしライブドアがGAFAの仲間入りをして
くれていたら、いまごろは左うちわだったのに。私も目の付け所はいいんだ
けれど惜しい人なんである。
村上世彰氏実刑判決文:「安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前と言うが、
このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるをえない。」日本人は中国人や
欧米人と違って「ひたいに汗して働く」人しか認めない。利殖でお金を増やそうと
いう人間は犯罪人にしてしまう。こんなしうちをしておいて、お上は
「預金から株式へ」なんてよく言えるな。という論調。
半藤氏は皇居によく呼ばれて秋篠宮や悠仁さまに直接昭和史を講義している
らしい。宮内庁も随分とおおらかなこと。どんな質疑応答をされているかそばに
いて一緒に勉強したい。
結局、タイトルにある「令和をどのように生きるか」はよくわからなかった。
・・そのさきにある未来は明るいのかね、暗いのかね。
さっぱりわかりませんな。(半藤)
これが正解。そう、誰にもわからない。今年のことがよくわからないのだから。
この新書一冊で令和の生き方を会得しようという私が虫が良すぎました。
でも「平和のためのたたかい」とか「美しい日本」とか声高に往来で叫んでいる
やつのそばは、耳を覆って足早に通り過ぎたい。なんかヤバそうな気がする。
ばくぜんとだけど。
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ベスト500レビュアー
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本書中もっとも重要な両氏の対話として、評者は8章の「公益と秩序」のためには言論の自由はない、とする自民党改憲案」の件を、本書『令和を生きる』をまだ読んでいないかたたちに喧伝したいために挙げておきたいので下の・・・・・内に転載しました。
・・・・・
半藤:自民党改憲草案のなかから、いちばんわかりやすい改正ポイントを見出すことができるのが、憲法第二十一条第一項です。現行憲法では、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」とある。これにつづけて第二項として、自民改憲草案はこういう文言を加えました。
「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない」
第二項を新設することによって、二十一条の一項をあってなきがこときものにしょうとしている。これは、ことによったら戦前の治安維持法よりもひどいかもしれません。
池上:ええ。つまり「公益と秩序」のためには言論の自由はない、ということですからね。緊急事態に備えるためには言論封殺も必要、と考えている日本会議の主張にこれもぴったり合っている。
半藤:中華人民共和国の、憲法五十一条には、「中華人民共和国公民は、その自由及び権利を行使するにあたって、国家は、社会及び集団の利益並びに他の公民の適法な自由及び権利を損なってはならない」とありまして、あちらも「公益と秩序」のためには言論の自由はないと言っている。「公益と秩序」というのは、「国家を優先して、個人はそのために働くだけ」ということなのです。こと個人の権利や表現の自由に関して自民党は、わが国を一党独裁国家とおなじにする気です。
自民党は第十三条も書きかえました。
現行憲法では「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」とあります。
つまり、ひとりずつがもっている個人としての基本的人権は、法律上も国の方針からも優先して尊重されなければいけない。現行憲法におけるもっとも基本的な考え方が反映された条文であり、現行憲法の肝なんです。ところがそれを反故にしょうとしている。問題の自民党案がこれ。
「全ての国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」とした。
ここでもまた「公益及び公の秩序」。国家の許す範囲でならば権利を認めてやる、という極めて高圧的な内容になっている。
池上:「公益及び公の秩序に反していない限り」「人として尊重される」、・・・・・・うーん。人として尊重されるけれど、個人としては尊重されないと?
半藤:「個人」を「人」と一般化することによって個人より国家を優先させた。言葉をなぞらえながら、巧妙に逆の意味合いにつくりかえているのです。最初は、なんで「個人」を「人」と言い替えるのかといぶかしく思っていましたが、よく考えるととんでもない話だとわかりました。
池上:この改憲案は国会の憲法審査会では評判がわるくて、事実上棚上げにしているような恰好ですが。
半藤:しかし、自民党のなかではしっかり生きているんですよ、あのままの内容で。自民党改憲草案に透けて見えるの国家改造というのは、わたくしに言わせりゃただの反動です。歴史に何も学ばず歴史を無視し、ただ多数の力で押し切ろうとしてるとんでもない動きだと思います。
これにかなりの国民が乗っかってしまい、いまや憲法改正の賛否が拮抗しているという。とくに若い世代が、ネットの産経新聞の影響からかどうか、改正のほうに傾いているというのでしょう?
・・・・・・(P207~208)
評者は、この件を読みながら、一党独裁のような安倍政権下で起きた現下の「新型コロナ・パンデミック」による「緊急事態宣言」では生ぬるいと憲法改正論者たちが「憲法改正」と騒ぎだすことを危惧してしまいました。
本書のなかで元号がかわる時期に必ず変事が起きると、両氏が語っていましたが、両氏の対談が一年前なので、今回のコロナ危機など予想もしなかったのでしょう。
「遅速、稚拙、危機対応能力皆無」の現下の安倍政権のことを対談のテーマとして両氏に語ってほしいと思いながら本書『令和を生きる』の続編を期待しながら本書を読み終えたのです。
(5月3日の追記)
案の定、自民党は、この「新型コロナ・パンデミック」での危機的状況を利用して国民の不安を煽ることで憲法改正を唱え始めました。
・・・・・
半藤:自民党改憲草案のなかから、いちばんわかりやすい改正ポイントを見出すことができるのが、憲法第二十一条第一項です。現行憲法では、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」とある。これにつづけて第二項として、自民改憲草案はこういう文言を加えました。
「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない」
第二項を新設することによって、二十一条の一項をあってなきがこときものにしょうとしている。これは、ことによったら戦前の治安維持法よりもひどいかもしれません。
池上:ええ。つまり「公益と秩序」のためには言論の自由はない、ということですからね。緊急事態に備えるためには言論封殺も必要、と考えている日本会議の主張にこれもぴったり合っている。
半藤:中華人民共和国の、憲法五十一条には、「中華人民共和国公民は、その自由及び権利を行使するにあたって、国家は、社会及び集団の利益並びに他の公民の適法な自由及び権利を損なってはならない」とありまして、あちらも「公益と秩序」のためには言論の自由はないと言っている。「公益と秩序」というのは、「国家を優先して、個人はそのために働くだけ」ということなのです。こと個人の権利や表現の自由に関して自民党は、わが国を一党独裁国家とおなじにする気です。
自民党は第十三条も書きかえました。
現行憲法では「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」とあります。
つまり、ひとりずつがもっている個人としての基本的人権は、法律上も国の方針からも優先して尊重されなければいけない。現行憲法におけるもっとも基本的な考え方が反映された条文であり、現行憲法の肝なんです。ところがそれを反故にしょうとしている。問題の自民党案がこれ。
「全ての国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」とした。
ここでもまた「公益及び公の秩序」。国家の許す範囲でならば権利を認めてやる、という極めて高圧的な内容になっている。
池上:「公益及び公の秩序に反していない限り」「人として尊重される」、・・・・・・うーん。人として尊重されるけれど、個人としては尊重されないと?
半藤:「個人」を「人」と一般化することによって個人より国家を優先させた。言葉をなぞらえながら、巧妙に逆の意味合いにつくりかえているのです。最初は、なんで「個人」を「人」と言い替えるのかといぶかしく思っていましたが、よく考えるととんでもない話だとわかりました。
池上:この改憲案は国会の憲法審査会では評判がわるくて、事実上棚上げにしているような恰好ですが。
半藤:しかし、自民党のなかではしっかり生きているんですよ、あのままの内容で。自民党改憲草案に透けて見えるの国家改造というのは、わたくしに言わせりゃただの反動です。歴史に何も学ばず歴史を無視し、ただ多数の力で押し切ろうとしてるとんでもない動きだと思います。
これにかなりの国民が乗っかってしまい、いまや憲法改正の賛否が拮抗しているという。とくに若い世代が、ネットの産経新聞の影響からかどうか、改正のほうに傾いているというのでしょう?
・・・・・・(P207~208)
評者は、この件を読みながら、一党独裁のような安倍政権下で起きた現下の「新型コロナ・パンデミック」による「緊急事態宣言」では生ぬるいと憲法改正論者たちが「憲法改正」と騒ぎだすことを危惧してしまいました。
本書のなかで元号がかわる時期に必ず変事が起きると、両氏が語っていましたが、両氏の対談が一年前なので、今回のコロナ危機など予想もしなかったのでしょう。
「遅速、稚拙、危機対応能力皆無」の現下の安倍政権のことを対談のテーマとして両氏に語ってほしいと思いながら本書『令和を生きる』の続編を期待しながら本書を読み終えたのです。
(5月3日の追記)
案の定、自民党は、この「新型コロナ・パンデミック」での危機的状況を利用して国民の不安を煽ることで憲法改正を唱え始めました。
2021年7月25日に日本でレビュー済み
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大人になると新聞は読むけれど、まとまって自分の生きた時代を振り返ることは少ない。でも、この日本の賢者2人の対談という形で振り返ると、自分の生きた時代のあれこれが、ジグゾーパズルがピタピタとはまっていくように、その画像が見えてきて理解できる。
是非、多くの人に、戦後の特に最近の自民党がどれだけおかしくなっているかを客観的に2人の話から見直して、このとんでもない自民党・公明党政権から抜けださないと、日本は大変なことになります。
これは、日本の未来を見据えた2人からの警告本です。
是非、多くの人に、戦後の特に最近の自民党がどれだけおかしくなっているかを客観的に2人の話から見直して、このとんでもない自民党・公明党政権から抜けださないと、日本は大変なことになります。
これは、日本の未来を見据えた2人からの警告本です。





