遅刻癖、モノをよく失くすなど典型的なADHD的性格で今までの人生かなり損をしてきました。しかし、自分がADHDではないかと気づいたのはここ1〜2年のことでした。それまで、何で時間を守れないんだろう、何で何回もモノを失くすんだろうと悩み自分を責めてきました。一時期鬱状態に陥ったこともあります。しかも、私は無駄に高学歴なため変に周りに期待されるため、その分周囲からガッカリされることも多く益々自分を責め落ち込んでしまうという悪循環でした。
本書は、漫画を挟みながらADHDの特徴と克服するためのコツが記されています。ADHDは、脳の「ワーキングメモリー」がひとより少ないことで多動性障害や注意欠陥が生じてしまうということを説明して下さっています。漫画の主人公の行動や思考に共感する部分が多く、ストーリーと視覚をもって頭に訴えかけてくれるためADHDの特性と克服方法をよく理解することが出来ます。また、巻末に「コツメモ」というADHDによる弊害を克服するためのリストがまとめられていますので、一度読んでしまえばそれを活用することが出来るようになっています。特定のことを気をつけてルーティン化してしまえば、変わることが出来ると思えるのでとても気が楽になります。
本書は、ADHDで悩む本人にも家族や周囲の人間にも奨められる良書だと思います。
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