何をターゲットにしたのかが分からない、内容薄の本でした。
第1章の基本編
イラストレーターになろうとしている人なら知ってて当然のことを書いてます。
差分の説明とか、dpiの説明とか、CMKYとRGBの違いとか。
しかも、ものすごくあっさり、1ページでまとめてます。
これだけではイラストレーターの知識としては不十分でしょうし、ネット上で調べたほうが詳しく書いています。
第2章の実践編
イラストレーターが描いたイラストのメイキングです。
載っているイラストレーターの方々は、ちゃんと商業用カードゲームで活躍されている方々なので、
それなりのレベルのイラストが並んでいます。
他のハウツー本に見られるような、表紙だけ上手くて他は微妙、ということはありません。
ただし、作例が多い分、ひとつのイラストのメイキングは4p程度。
説明も「〜〜に注意して線画を描きます」とか「〜〜に注意して色を整えます」とかいったものすごい大雑把な説明なので、
自分が描くときの参考にはならないでしょう。
また、ほとんどのイラストが萌え絵、流行り絵の女の子ですので、
これといって特筆するようなテクニックや、あっと思わせてくれるような個性の表現は載ってませんでした。
普通の萌え絵や流行り絵を描くイラストレーターはあふれかえっていて、
某イラスト投稿SNSでは、新人がデビューするチャンスを掴むために開催されたコンテストで、
プロが投稿して仕事を奪おうとしてしまっているような時代に、
典型的な萌え絵のハウツーをされても仕事には繋がらないんじゃ?、と思います。
第3章のグラフィックカタログ
いろいろなカードゲームやソーシャルアプリから、イラストを十数枚程度をピックアップして載せてます。
ですが、A41pに十枚近く詰め込んでいるので、イラストがすごく小さいです。
へぇ、こんなカードゲームもあるんだ、程度にしか見れず、絵を描く際の参考にはならないと思います。
第4章のゲーム企業紹介
イラストレーターを求めている企業の広告みたいなコーナーです。
一部の企業は募集先URLとかも載ってます。
たぶん、「ゲーム イラスト 採用」とかで検索すれば出てくる内容かと・・・。
この本を買ったからといって、採用に有利になるということはないようですが(笑)。
タイトルには「仕事にできる」、商品説明には「副収入・お小遣いになる」「イラストを描くことを趣味とする人たちが、仕事として取り組めるようになる一冊」とありますが、
この本の内容がイラストレーターになる手助けになるかといえば、答えはNOだと思います。
私はイラストで生活費を稼ぐことくらいはできているけれどももっと仕事が欲しいと思いこの本を買ったのですが、
正直なところ、無意味でした。
イラストブックとしても高いですし、同額ならもっといい画集がありますし、
ハウツー本としても不十分ですし、情報本としてもそれほど有用な情報はありませんでしたし・・・。
あまりお奨めできません。
本当にイラストを描き始めたばかりで、「CMKY? 何それ、うまいの?」という人ならば、
とっかかりくらいにはなるかもしれません。
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