本書は、日本の雇用・労働の問題点を、アメリカ(自由主義経済)、北欧(福祉国家的経済)、ドイツ(保守型)などのデータも合わせながら、多角的に捉えて紐解いていっています。
もちろん、海外のケースがそのまま当てはまるわけではないので、日本の雇用・労働の問題やその原因を1960年代の話からも解剖して考察しているのですが、圧倒的な情報量と分析に感動を覚えました。
この手の「働き方」系の本の多くは、海外のケースをそのまま当てはめがちな印象があるのですが、この本では色んなデータを使いながら、それらをあくまで「参考資料」として、日本に存在する根深い問題を独自に深く考察しています。新書ですが、1つの論文を読んでいるような読後感がありました。
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仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書) 新書 – 2015/5/22
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人口減少、長時間労働、格差――問題山積の日本の「仕事と家族」。豊富なデータによる国際比較を通して、日本が目指すべき道を示す。
- 本の長さ209ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2015/5/22
- ISBN-104121023226
- ISBN-13978-4121023223
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
男性中心の労働環境のため女性が活躍しづらく、少子化が深刻な日本。仕事と家族のあり方は限界にきている。一方、「大きな政府」を代表するスウェーデンと「小さな政府」を代表するアメリカは正反対の国と思われがちだが、実は働く女性が多く、出生率も高いという点で共通している。それはなぜか。歴史的な視点と国際比較を通じて日本の現在地を示し、目指すべき社会を考える。この国で働き、家族と暮らす全ての人へ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
筒井/淳也
1970年、福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1970年、福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者について
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社会学者。計量社会学、家族社会学。
一橋大学大学院社会学研究科満期退学。
博士(社会学)。
立命館大学産業社会学部教授。
Website: https://researchmap.jp/read0192468
Blog:「社会学者の研究メモ」http://jtsutsui.hatenablog.com/
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
星5つ中の4.1
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トップレビュー
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ベスト1000レビュアー
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ベスト500レビュアー
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統計データを大量に駆使して模範的な論文のような高水準な出来栄えに唸ること
間違いなしです。期待以上のお仕事でした。今回初めて知ったことも多々あり、
無学ながらに知的好奇心を満たすことが出来ました。現代社会を語るうえでも
必須になってくる書籍だと思います。地味ながらに良い仕事をしていると素人にも
伝わってくる一冊で未読者は潜りかもです。
間違いなしです。期待以上のお仕事でした。今回初めて知ったことも多々あり、
無学ながらに知的好奇心を満たすことが出来ました。現代社会を語るうえでも
必須になってくる書籍だと思います。地味ながらに良い仕事をしていると素人にも
伝わってくる一冊で未読者は潜りかもです。
2022年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ日本は働きづらく産みにくいのか。まさに自分が悩んでいたこと。答えを求めて手を取りました。
読んでみて納得の嵐。高度経済成長期の男性モデルの働き方こそが、さまざまな問題を生み出している源だと思いました。出生力が危機的になっている日本は今どうすべきなのか。海外との比較や緻密なデータ分析で、現状の日本の問題点や進むべき道が見えてくる良書。ぜひ多くの人に読んで欲しいです。
日本ではまだまだ女性は働きづらく産みにくい。現状を適切に理解して声をあげ続けることが大切だと思います。
読んでみて納得の嵐。高度経済成長期の男性モデルの働き方こそが、さまざまな問題を生み出している源だと思いました。出生力が危機的になっている日本は今どうすべきなのか。海外との比較や緻密なデータ分析で、現状の日本の問題点や進むべき道が見えてくる良書。ぜひ多くの人に読んで欲しいです。
日本ではまだまだ女性は働きづらく産みにくい。現状を適切に理解して声をあげ続けることが大切だと思います。
2019年3月29日に日本でレビュー済み
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何故育休明けに思うように仕事が出来ないのか、モヤモヤとした気持ちが第三者の目線で整理された。
2016年8月20日に日本でレビュー済み
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海外出張からの帰国便で一気に読了しました。
諸外国と比較した我が国での結婚・出産の推移、それと大きく関連する仕事のやり方といった、これまで長く疑問に思っていた事柄が、面白いほどに明確に説明され、すとんと胸に落ちてくることから、騙されているのではと思ってしまうほどの内容でした。
ここで注意すべきは、現在の雇用や労働の構造というものは、その時々の時代の要請から必然的に構築されてきたものであり、少なくとも一時は(諸外国と比較しても)上手く回っていると評価されていたものだということです。そして、時間が経ってその歪が明らかになるとともに、その道筋の延長では解決が見えなくなるだけでなく、諸外国と比較してその非効率性(グローバリズムとの親和性の低さを含む)のため競争力が落ちていくということも表しています。即ち、今となっては失敗は明らかです。
ところで、我が国企業や公的セクターの雇用や労働形態を、ここでいう無限定性から解き放ち、職務制に移行するとなると、これはまた大変なこととなります。我が国企業や公的セクターで、職務制の下での雇用に必要な、ジョブ・ディスクリプションを書いてそれを管理できる人がどれだけいるものでしょうか。外国企業ではジョブ・ディスクリプションをキチンと書いて職員に適用し、それを元に業務と組織を運用していくことが、中間管理職の基本的なマンデートとされるのですが、我が国ではぽっかり抜け落ちいる能力です。外資系企業経験者や海外駐在経験者の一部にはそれが可能な人がいるでしょうことでしょうけど、得てしてそういう人たちは我が国企業では相応の評価を得ていないものです。
同一労働同一賃金実現というのが第三次安倍内閣での重要施策の一つとされていますが、本気でこれを実現するのなら、いわゆる日本的経営の否定にも繋がり大変なこととはなりますが、数多くの社会問題の解決の一歩を踏み出すことができるのではと思っています。惰性で動き、新しいやり方を好まないだろう財界や労働界の抵抗は厳しいことでしょう。また、政権の一挙一動が気に入らない人たち(マスコミ含む)やネット上で勇壮な復古主義(懐古主義?)を叫ぶ人たちが足を引っ張るのも懸念されるところです。
作者が言うように、この本を元に個人の生き方をどうするというものではないのですが、起業といった物事を起こす立場にある人達は、これを先導して進めることで、ビジネスチャンスの拡大と社会への還元を図ることができるではと考えさせられました。
諸外国と比較した我が国での結婚・出産の推移、それと大きく関連する仕事のやり方といった、これまで長く疑問に思っていた事柄が、面白いほどに明確に説明され、すとんと胸に落ちてくることから、騙されているのではと思ってしまうほどの内容でした。
ここで注意すべきは、現在の雇用や労働の構造というものは、その時々の時代の要請から必然的に構築されてきたものであり、少なくとも一時は(諸外国と比較しても)上手く回っていると評価されていたものだということです。そして、時間が経ってその歪が明らかになるとともに、その道筋の延長では解決が見えなくなるだけでなく、諸外国と比較してその非効率性(グローバリズムとの親和性の低さを含む)のため競争力が落ちていくということも表しています。即ち、今となっては失敗は明らかです。
ところで、我が国企業や公的セクターの雇用や労働形態を、ここでいう無限定性から解き放ち、職務制に移行するとなると、これはまた大変なこととなります。我が国企業や公的セクターで、職務制の下での雇用に必要な、ジョブ・ディスクリプションを書いてそれを管理できる人がどれだけいるものでしょうか。外国企業ではジョブ・ディスクリプションをキチンと書いて職員に適用し、それを元に業務と組織を運用していくことが、中間管理職の基本的なマンデートとされるのですが、我が国ではぽっかり抜け落ちいる能力です。外資系企業経験者や海外駐在経験者の一部にはそれが可能な人がいるでしょうことでしょうけど、得てしてそういう人たちは我が国企業では相応の評価を得ていないものです。
同一労働同一賃金実現というのが第三次安倍内閣での重要施策の一つとされていますが、本気でこれを実現するのなら、いわゆる日本的経営の否定にも繋がり大変なこととはなりますが、数多くの社会問題の解決の一歩を踏み出すことができるのではと思っています。惰性で動き、新しいやり方を好まないだろう財界や労働界の抵抗は厳しいことでしょう。また、政権の一挙一動が気に入らない人たち(マスコミ含む)やネット上で勇壮な復古主義(懐古主義?)を叫ぶ人たちが足を引っ張るのも懸念されるところです。
作者が言うように、この本を元に個人の生き方をどうするというものではないのですが、起業といった物事を起こす立場にある人達は、これを先導して進めることで、ビジネスチャンスの拡大と社会への還元を図ることができるではと考えさせられました。
2016年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少子化=女性の働きづらさの問題は、他にもいろいろ原因はあるが、主として長時間労働、長時間通勤、転勤など日本的な男性の働き方を女性にも適用し、それができない女性には低賃金非正規労働を強いていたことに起因する、これはもうずい分前からフェミニストの論者などが指摘していたことで、本書の主張とも大筋一致するが、本書は詳しいデータを挙げて具体的に論証しているので評価できる。
また本書のユニークな点は、働く女性が多く出生率も上がっている国として、「大きな政府」のスウェーデンと「小さな政府」のアメリカというある意味対照的な二国を挙げている点で、これはもう他のレビューアーの方も十分言及されているので繰り返さないが、ひとつだけ本書であまり語られていない点。
アメリカでは公的育児支援の制度はほとんどないが、若いカップルが共働きで収入を増やせば、ベビーシッターを雇うなど市場で育児サービスを調達できる。それはたしかにその通りなのだが、それができるのは、アメリカでは外国人労働者や黒人低所得層などが低賃金でこうした家事・育児サービスを担っているからだ。これがなければ、いくら共働きでも中程度以下の所得層が十分な育児支援を受けることは難しいだろう。私の知人でも、夫婦でバリバリ働いている子持ちのカップルはみんなアジアやメキシコ系のナニーを雇って子育てを任せていた。
日本ではこの方法はとれないし、またしてはならないと思う。これからも大きな方向としては、公的育児支援を充実させ、一方で男性の(したがって女性の)働き方自体を変えていくしか方法はないと思う。完璧なシステムやモデルというのはないので、今後もこうした研究を続けてすこしづつでもよい働き方、家族の在り方へ向けて具体的な提言をしてほしい。
また本書のユニークな点は、働く女性が多く出生率も上がっている国として、「大きな政府」のスウェーデンと「小さな政府」のアメリカというある意味対照的な二国を挙げている点で、これはもう他のレビューアーの方も十分言及されているので繰り返さないが、ひとつだけ本書であまり語られていない点。
アメリカでは公的育児支援の制度はほとんどないが、若いカップルが共働きで収入を増やせば、ベビーシッターを雇うなど市場で育児サービスを調達できる。それはたしかにその通りなのだが、それができるのは、アメリカでは外国人労働者や黒人低所得層などが低賃金でこうした家事・育児サービスを担っているからだ。これがなければ、いくら共働きでも中程度以下の所得層が十分な育児支援を受けることは難しいだろう。私の知人でも、夫婦でバリバリ働いている子持ちのカップルはみんなアジアやメキシコ系のナニーを雇って子育てを任せていた。
日本ではこの方法はとれないし、またしてはならないと思う。これからも大きな方向としては、公的育児支援を充実させ、一方で男性の(したがって女性の)働き方自体を変えていくしか方法はないと思う。完璧なシステムやモデルというのはないので、今後もこうした研究を続けてすこしづつでもよい働き方、家族の在り方へ向けて具体的な提言をしてほしい。





