今夜は心だけ抱いて (日本語) 単行本 – 2006/3/1
唯川 恵
(著)
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本の長さ335ページ
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言語日本語
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出版社朝日新聞社
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発売日2006/3/1
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ISBN-104022501707
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ISBN-13978-4022501707
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
若いカラダと熟れたココロ、熟れたカラダと若いココロ。女はどっちで恋をする。最新恋愛小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
唯川/恵
1955年石川県金沢市生れ。十年間の銀行勤務を経て、84年『海色の午後』でコバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー。恋愛小説やエッセイで多くの読者の共感を集めている。02年『肩ごしの恋人』(集英社文庫、04年)で第126回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1955年石川県金沢市生れ。十年間の銀行勤務を経て、84年『海色の午後』でコバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー。恋愛小説やエッセイで多くの読者の共感を集めている。02年『肩ごしの恋人』(集英社文庫、04年)で第126回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 335ページ
- ISBN-10 : 4022501707
- ISBN-13 : 978-4022501707
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 1,222,843位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 4,973位直木賞受賞(126-150回)作家の本
- - 35,415位日本文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち2.9
星5つ中の2.9
14 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年6月3日に日本でレビュー済み
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私はこの作品をよんで,二人の主人公のどちらにも感情移入が出来ずに苦しんだ.考えてみれば当り前で,この二人のどちらにも identity がない.そして identity のない存在に人は感情も愛情も持てないのだ.作者は恋愛小説の名手ときくが,一番手前の所でそこへの道を閉ざす誤算を冒したのだろう.それに,最後で一つの心を所在不明(恐らく二重人格者一名と,残骸一名が出来たか)にすると言う怖ろしい状況を作った.これで気持ちよくさよならしろ,とは言う方が無理だと思うのだが.失敗作.
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年12月28日に日本でレビュー済み
人の人間の心が入れ替ってしまうというお話はこれまで数多く発表されてきたけど、
今作は入れ替った10代と40代の母娘のそれぞれの恋愛と性に重きを置いた作品。
2人の親子関係や歩み寄りを丁寧に綴るのがテーマではありません。
女性心理を描くのが得意な唯川さんらしい「入れ替りもの」と言えるでしょうね。
しかし、この母親、気持ち悪かったな。
経験があるから我慢できないのかもしれないけど、娘の肉体を大切にしてないように感じられるのがどうも不快でなりません。
性体験があるかどうかもわからない娘の体を預かっておいて、吉岡さんや須加さんとああいうことをする母親がいますか?
これには思いっきり引きました。この不快感が、私のこの作品への全体的な評価を思いっきり下げました。
一方で娘の方は、深尾さんと大人の恋を育んでいく。両者の対象的な恋模様が面白かったです。
「大人たちは愛の言葉の代わりに、胸の奥にある引き出しを開け、
その中にしまい込んでいたものを少しずつ見せてゆくものらしい」 という一文は素敵だったなぁ。
この場面で深尾さんが話した子供時代のやんちゃなエピソードにも大人の女でもキュンとする。
恋のはじまりの淡い時間・・・この場面は何度も読み返してしまいました。
今作は入れ替った10代と40代の母娘のそれぞれの恋愛と性に重きを置いた作品。
2人の親子関係や歩み寄りを丁寧に綴るのがテーマではありません。
女性心理を描くのが得意な唯川さんらしい「入れ替りもの」と言えるでしょうね。
しかし、この母親、気持ち悪かったな。
経験があるから我慢できないのかもしれないけど、娘の肉体を大切にしてないように感じられるのがどうも不快でなりません。
性体験があるかどうかもわからない娘の体を預かっておいて、吉岡さんや須加さんとああいうことをする母親がいますか?
これには思いっきり引きました。この不快感が、私のこの作品への全体的な評価を思いっきり下げました。
一方で娘の方は、深尾さんと大人の恋を育んでいく。両者の対象的な恋模様が面白かったです。
「大人たちは愛の言葉の代わりに、胸の奥にある引き出しを開け、
その中にしまい込んでいたものを少しずつ見せてゆくものらしい」 という一文は素敵だったなぁ。
この場面で深尾さんが話した子供時代のやんちゃなエピソードにも大人の女でもキュンとする。
恋のはじまりの淡い時間・・・この場面は何度も読み返してしまいました。
2015年8月16日に日本でレビュー済み
ひとことで言っておもしろいです!二人の心が入れ替わってしまうというのは
古今東西を問わずとてもよくある話ですが、肝はそういうひな形を使って何を
語るかということでしょう。
単行本の帯にあったように、「若い身体さえあれば熟れた心など要らないと
思っていた」・「熟れた心さえあれば若い身体など要らないと思っていた」(詳細は自信なし‥)という、各自がそれまで持ち得なかったものを手に入れて初めて反対の立場の人間の心がよくわかるということが、実にリアルに共感を誘う描き方がされています。
たまに「あれ、これどっちだっけ?」と混乱しながらも最期まで楽しく読めました。
氏の作品にし基本の設定だけでなく、全体にコミカルな味わいがあり、ああこんな
お話も書けるのねと親しみが増しました。
ただ、同じ設定であまりにも有名な名作、東野圭吾氏の「秘密」に似ている部分が
少なからずあり(一番気になったのは、ラストで「”娘”のほうが記憶を失ったふりを
していたこと」を匂わせる部分)。口の悪い人には、パクリじゃんか!と言われて
しまうかもしれませんね(笑)。
古今東西を問わずとてもよくある話ですが、肝はそういうひな形を使って何を
語るかということでしょう。
単行本の帯にあったように、「若い身体さえあれば熟れた心など要らないと
思っていた」・「熟れた心さえあれば若い身体など要らないと思っていた」(詳細は自信なし‥)という、各自がそれまで持ち得なかったものを手に入れて初めて反対の立場の人間の心がよくわかるということが、実にリアルに共感を誘う描き方がされています。
たまに「あれ、これどっちだっけ?」と混乱しながらも最期まで楽しく読めました。
氏の作品にし基本の設定だけでなく、全体にコミカルな味わいがあり、ああこんな
お話も書けるのねと親しみが増しました。
ただ、同じ設定であまりにも有名な名作、東野圭吾氏の「秘密」に似ている部分が
少なからずあり(一番気になったのは、ラストで「”娘”のほうが記憶を失ったふりを
していたこと」を匂わせる部分)。口の悪い人には、パクリじゃんか!と言われて
しまうかもしれませんね(笑)。
2014年11月13日に日本でレビュー済み
NHKのドラマが田中美佐子、土屋太鳳の素晴らしい演技もあり見応えのあったものでしたので、ドラマと比較する意味で読みました。
この本を読むと、原作の持っているある意味毒、欠点をうまくドラマが回避していることがわかります。SEXシーンを含め柊子の行動を制限し、ヒロとの仲違いを新たに入れました。
確かに唯川恵作品に中では突飛であるし、柊子の行動で理解できないところはあります。でも、そんなに悪くないなと思うのです。姑を見舞いにいくくだりは、ほろっとしてしまいました。恐らくNHKのドラマも、放映回数がもっとあればこのシーンを入れたと思います。
私にとってNHKのドラマがあったからこそ、唯川恵という作家を知ったわけで、その意味でも大切にしたい作品です。
この本を読むと、原作の持っているある意味毒、欠点をうまくドラマが回避していることがわかります。SEXシーンを含め柊子の行動を制限し、ヒロとの仲違いを新たに入れました。
確かに唯川恵作品に中では突飛であるし、柊子の行動で理解できないところはあります。でも、そんなに悪くないなと思うのです。姑を見舞いにいくくだりは、ほろっとしてしまいました。恐らくNHKのドラマも、放映回数がもっとあればこのシーンを入れたと思います。
私にとってNHKのドラマがあったからこそ、唯川恵という作家を知ったわけで、その意味でも大切にしたい作品です。
2017年9月30日に日本でレビュー済み
若い時の過ちを悔やみ、今の知識、経験を持ったままで若い頃に戻れるものなら戻って、人生をやり直したい? ○○をやると失敗するという知識が邪魔をして、チャレンジしないのでは、人生やり直しても、また後悔するだけ。
無難に、無難に、置きに行く人生って楽しい? 学んで経験して、知恵が人生を豊かにしてくれるんだぜ。 大人だって間違えるし、失敗もするし、子供が思うほどには完璧なんかじゃないんだぜ。
あの時はバカなことをしたなぁ~、○○すれば良かったな~って、年齢を重ねたから解ることがある。 若い頃は、その時で、最高の選択をしたわけで、今さら後悔することに何ら意味はない。 悔やむ暇があるなら、今やりたいことをやらないと、また、後悔する、きっと。
無難に、無難に、置きに行く人生って楽しい? 学んで経験して、知恵が人生を豊かにしてくれるんだぜ。 大人だって間違えるし、失敗もするし、子供が思うほどには完璧なんかじゃないんだぜ。
あの時はバカなことをしたなぁ~、○○すれば良かったな~って、年齢を重ねたから解ることがある。 若い頃は、その時で、最高の選択をしたわけで、今さら後悔することに何ら意味はない。 悔やむ暇があるなら、今やりたいことをやらないと、また、後悔する、きっと。
殿堂入りNo1レビュアー
最初は洋物?と思いました。
主人公の仕事で翻訳している文章が出ているという設定。
作家ならではの、本を作る登場人物は現実味がある。
出版社を畳む話など。
長年、別離していた親娘が、人格が入れ替わるという話。
もっと直線的に、相手を理解できるようになると思いきや、
唯川恵らしい、へそ曲がりの一歩手前的な何かが面白い。
解説の温水ゆかりが書いていたが、
結末は、唯川恵らしく、余韻を残し、文学作品らしい、途切れ方だったと思います。
単純なお芝居を読みたい人には納得感がないかも。
主人公の仕事で翻訳している文章が出ているという設定。
作家ならではの、本を作る登場人物は現実味がある。
出版社を畳む話など。
長年、別離していた親娘が、人格が入れ替わるという話。
もっと直線的に、相手を理解できるようになると思いきや、
唯川恵らしい、へそ曲がりの一歩手前的な何かが面白い。
解説の温水ゆかりが書いていたが、
結末は、唯川恵らしく、余韻を残し、文学作品らしい、途切れ方だったと思います。
単純なお芝居を読みたい人には納得感がないかも。
2006年6月19日に日本でレビュー済み
幼いころ、離れ離れになった母子がある事故がもとで体が入れ替わる。そして知る、互いの立場の長所、短所。やがて二人はそれぞれの運命を受け入れ、憎しみあっていた二人の関係も改善される、といった内容。
小説を読んでいると、作家が「熱」を持って書いているなと思えるときがある。その勢いについつい読み手も乗せられて、引っ張られていく。
唯川氏はその「熱」を比較的早い段階で感じることのできる作家だった。
しかしながら、本書は「熱」が感じられなかった。設定があまりに突飛過ぎて、作者自身がそのストーリーの組み立てのみに心を悩ませ、肝心の心の奥底を描ききることには失敗している。女性の心を表現するのが卓越している作家だけに、残念でならない。次回作に期待しよう。
小説を読んでいると、作家が「熱」を持って書いているなと思えるときがある。その勢いについつい読み手も乗せられて、引っ張られていく。
唯川氏はその「熱」を比較的早い段階で感じることのできる作家だった。
しかしながら、本書は「熱」が感じられなかった。設定があまりに突飛過ぎて、作者自身がそのストーリーの組み立てのみに心を悩ませ、肝心の心の奥底を描ききることには失敗している。女性の心を表現するのが卓越している作家だけに、残念でならない。次回作に期待しよう。