繁華街にある無認可保育園に勤める友羽は、ある日預かっている子の一人、冬馬が突然母親に置いて行かれた事を知る。冬馬が持っていたメモを頼りに父親だという楡に会いに行くが、彼は極道の若頭で、冬馬にも母親にも覚えがないと冷たく突き放す。もし本当に父親でもこんな人には任せられないと冬馬を連れて立ち去る友羽だが、何故か翌日から楡は友羽に接触してくるようになる。しかも、母親を探す引き換えに奇妙な取引まで持ちかけてきて――
割と王道な展開ですが、気弱に見えて芯のしっかりした友羽、複雑な環境で心を閉ざした冬馬、ぶっきらぼうだが人情深い楡のキャラはしっかりしていて見ていて不快感はありませんでした。
中盤以降楡の所属する組の跡目問題で揉めるのですが、こういった極道の内部抗争ものにはあまりない感じの意外なオチでちょっと驚きました。本当に何の問題もなくなったのかちょっと心配になる感じでしたが、楡さんがふっきれた感じだったので個人的には好きです。
ただ楡と冬馬が心通わせる描写が微妙だったのと、BL的なドキドキはあまり感じなかったのは残念かな、ベッドシーンもラストにもう一回くらい欲しかったかも。
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