「ニート」の名づけ親のひとり玄田先生の2010年の本。タイトルは『人間に格はない』である。これは玄田先生の師匠、石川経夫先生の「玄田君、人間には、格などないんですよ」という言葉からとったものである。
格という言葉は、「人格の問題ですよね」「品格がありますね」とか「格差が広がる」というふうに使われる。つまり、自分や世間一般より上とか下とか、人を序列や順位で考え評価し表現する仕方である。そこには、〝個人には差がある〟という大前提が抜け落ちている。
石川先生の言葉は、経済学者としての自身の態度を表している。ただ、経済学者だけでなく、「ニート」の支援者としても当てはまる言葉だ。すなわち、若者のなかには職業能力の差はあれど、だからといって一人一人を格付けしたり、決めつけたりはしてはいけないし、もしそうしたら恐ろしく愚かなことだと自分自身を戒めなくてはいけない。
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人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場 単行本 – 2010/2/1
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- 本の長さ330ページ
- 言語日本語
- 出版社ミネルヴァ書房
- 発売日2010/2/1
- ISBN-104623056228
- ISBN-13978-4623056224
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「格差」「無業」「非正規雇用」「長時間労働」を手がかりに混迷をきわめた2000年代の労働市場の実態を明らかにする。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
玄田/有史
1964年島根県生まれ。1988年東京大学経済学部卒業。1992年東京大学大学院経済学研究科第2種博士課程退学。その後、学習院大学経済学部教授を経て、東京大学社会科学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1964年島根県生まれ。1988年東京大学経済学部卒業。1992年東京大学大学院経済学研究科第2種博士課程退学。その後、学習院大学経済学部教授を経て、東京大学社会科学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : ミネルヴァ書房 (2010/2/1)
- 発売日 : 2010/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 330ページ
- ISBN-10 : 4623056228
- ISBN-13 : 978-4623056224
- Amazon 売れ筋ランキング: - 462,950位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 224位総務・人事・労務管理の労働問題
- - 17,717位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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2018年11月7日に日本でレビュー済み
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2010年6月16日に日本でレビュー済み
私たち人事屋はどれほどこうした問いに自覚的であったろうか。 ・長時間労働の離職・転職、あるいは心身に与える影響(7章)。 ・非正社員とのコミュニケーションが彼らのやる気や成長に与える影響(6章)。 ・大人が若者に仕事の話をしてやることの効果(9章)。 ・「転職は三回まで」。そんな一人だけの暗黙ルールが社会の仕組みに歪みを与える連鎖(4章)。 私たち人事は日々、一人ひとりが正しいと思うことをやっている。しかしそれが個々では間違っていなくても、その影響にたとえ関心がなくても、もちろん悪意でやっていることは絶対にないにせよ、時に社会を歪ませ、時に社会をミスリードするならばほっとけない。「無邪気な人事屋」では済まされない。社会を良くするのも悪くするのも企業であれば、その企業人事をあずかる私たちが「客観的データ」を押さえ、「学術論文」に目を通すのは当然のこと。また、そうしたクセづけを若い人にさせるのも「君たち」の役回りではないか。著者の訴えは厳しい。「無邪気な居眠り運転」はもうしない、したくない。だから多くの人事屋さん、労務屋さんにこの本をすすめたい。「今日の人事」を「明日の社会」につなげるために。ちなみに、各章末の「むすびにかえて」と「図表」を先に読む手もあってもいい。
2010年3月28日に日本でレビュー済み
「はしがき」と「あとがき」がいい。経済学の本で、これほど情感あふれる序文と結言を読んだのは初めてである。この本が単なる論稿ではなく、様々な人の想いが詰まった本だということを強く感じた。
本書は、2000年代の労働市場の実態の解明という、厳然たるアカデミックな本である。その上で、本書が提示した「格差」「無業」「非正規雇用」「長時間労働」の4つのキーワードは秀逸である。このキーワードは、これまで個別に目にすることが多かった労働市場における各問題を、俯瞰させる役割も果たしているように思えた。無業者が職を得たり、非正規雇用者が正社員となったとしても、そこではまた新たな困難に直面するという、労働市場における問題の連鎖を認識させる。
本書を読了した際に一番感じたのは、労働市場におけるこうした問題の複雑さと根深さである。本書で精緻に収集され、分析されたデータを見ると、たとえばある人が無業である理由を、「本人の問題か、環境の問題か」などと単純に断定できるものではないと思い知った。
本書のタイトルは、著者の師である石川経夫氏の言葉だという。また著者自身は、「どうすれば、誰もがハッピーに暮らせるかを、あきらめず、愚直に考え続ける。それが経済学」だという。ともすれば個人の責任に帰してしまいがちな「働く」ということについての問題を、冷静な目で眺めることの必要性を教えてくれる一冊である。
本書は、2000年代の労働市場の実態の解明という、厳然たるアカデミックな本である。その上で、本書が提示した「格差」「無業」「非正規雇用」「長時間労働」の4つのキーワードは秀逸である。このキーワードは、これまで個別に目にすることが多かった労働市場における各問題を、俯瞰させる役割も果たしているように思えた。無業者が職を得たり、非正規雇用者が正社員となったとしても、そこではまた新たな困難に直面するという、労働市場における問題の連鎖を認識させる。
本書を読了した際に一番感じたのは、労働市場におけるこうした問題の複雑さと根深さである。本書で精緻に収集され、分析されたデータを見ると、たとえばある人が無業である理由を、「本人の問題か、環境の問題か」などと単純に断定できるものではないと思い知った。
本書のタイトルは、著者の師である石川経夫氏の言葉だという。また著者自身は、「どうすれば、誰もがハッピーに暮らせるかを、あきらめず、愚直に考え続ける。それが経済学」だという。ともすれば個人の責任に帰してしまいがちな「働く」ということについての問題を、冷静な目で眺めることの必要性を教えてくれる一冊である。
VINEメンバー
近年、注目されている若年層の雇用問題、非正規雇用、長時間労働などを扱った論文の収録集。すべて実証分析、つまり回帰分析を行っているが、回帰分析は相関関係の可能性を示すだけで、因果関係を示すものではない。因果関係まで踏み込んでこそ政策的な提言ができるのだが、回帰分析だけで政策的含意を語るのは乱暴である(この点は著者もコラムで自戒している)。また、回帰分析を行うに当たってはモデルの構築が重要になるのだが、説明変数、被説明変数ともに、しばしば疑問のあるもの(たとえばきわめて主観的な変数)が使われる。あるいは入れるべき変数がない。データの制約からやむをえない面もあるのだが、こうしてつくられたモデルを使用して得られた回帰分析の結果はロバストとはいえない。さらに、実証分析を行う前に、国際比較をしておいてほしい。若年層の雇用問題はかなりの程度先進国に共通しているし、非正規雇用は先進国全体に広がっているのだから、日本固有の問題なのか、成熟した経済をもつ国に共通する問題なのか明確にすべきである。その結果によっては問題へのアプローチも変わってくる。また、回帰分析を行う前には必ず仮説を提示しているのだが、フィールドワークを行っていれば出てこないはずの仮説が見受けられる。労働の需要サイドである企業の分析がないことも問題だ。労働は企業と労働者によって成立するのだから、企業サイドからのアプローチは不可欠である。ウェブアンケートも行っているのだから、できないことはないだろうと思う。もっとも、ウェブアンケートはサンプルバイアスが大きすぎて結果の信頼性が落ちるという難点がある。
批判的なことばかり書いたけれども、この本は問題提起の本だと思うので、欠点があるのは当然だと思う。その欠点を著者を含めた経済学者や社会学者、あるいは行政の担当者や企業経営者が今後どう解決していくか。欠点があるからこそ、この本には価値がある。とても一般向けとはいえないが、読む際には著者の論が正しいか検討しながら読むべきである。それこそ著者の望むところであろう。
ところで、本書のタイトルは故石川経夫氏の言葉からとったそうで、そのときの様子も書かれている。そのエピソードを読む限り、石川先生は人格という言葉を知らなかったか、誤解していたとしていたとしか思えないし、言い返せず、本のタイトルにまでした著者もまた人格の意味を知らなかったことになるのだが、それでよいのだろうか。人格とは、人柄、パーソナリティといった意味であり、人間としてのランクといったニュアンスはまったくないのだから。
批判的なことばかり書いたけれども、この本は問題提起の本だと思うので、欠点があるのは当然だと思う。その欠点を著者を含めた経済学者や社会学者、あるいは行政の担当者や企業経営者が今後どう解決していくか。欠点があるからこそ、この本には価値がある。とても一般向けとはいえないが、読む際には著者の論が正しいか検討しながら読むべきである。それこそ著者の望むところであろう。
ところで、本書のタイトルは故石川経夫氏の言葉からとったそうで、そのときの様子も書かれている。そのエピソードを読む限り、石川先生は人格という言葉を知らなかったか、誤解していたとしていたとしか思えないし、言い返せず、本のタイトルにまでした著者もまた人格の意味を知らなかったことになるのだが、それでよいのだろうか。人格とは、人柄、パーソナリティといった意味であり、人間としてのランクといったニュアンスはまったくないのだから。
2010年7月15日に日本でレビュー済み
これまでにも、幾多の手堅い論考を世に問うてきた玄田有史・東大教授。その最新作は、『人間に格はない』だった。聖者の警句のごときタイトルだが、著者の恩師、故・石川経夫教授の言葉なのだという。石川教授は、日本の「労働市場の二重構造」を理論的に分析し、格差問題に早くから警鐘を鳴らしてきた人物だ(名著『所得と富』は、すでに古典の域にある。2010年5月、岩波書店より復刻された)。
一瞥すれば分かるように、本書は、紛れもなく玄田教授の論文集である。と同時に、師の教えを正確に継承・発展させた弟子の返答でもある。第5章「二重労働市場論へのオマージュ」は、2000年代以降の非正規労働者の実態を計量分析することで、師の予言が正しく、さらに格差問題が深刻化している実相を明らかにした。玄田教授は言う。「どのような批判を受けようと、無関心が目の前に広がっていようと、みずからの信じる道を歩み続ける勇気。それを、私は石川先生の二重構造論への取り組みから学んだ」と。師弟二代にわたる挑戦は続く。格差に目を背けたくない者、必携の図書である。
一瞥すれば分かるように、本書は、紛れもなく玄田教授の論文集である。と同時に、師の教えを正確に継承・発展させた弟子の返答でもある。第5章「二重労働市場論へのオマージュ」は、2000年代以降の非正規労働者の実態を計量分析することで、師の予言が正しく、さらに格差問題が深刻化している実相を明らかにした。玄田教授は言う。「どのような批判を受けようと、無関心が目の前に広がっていようと、みずからの信じる道を歩み続ける勇気。それを、私は石川先生の二重構造論への取り組みから学んだ」と。師弟二代にわたる挑戦は続く。格差に目を背けたくない者、必携の図書である。
2010年4月18日に日本でレビュー済み
非正規雇用、格差問題、就職氷河期、正社員の長時間労働化など現代のこの国をめぐる労働問題について、実証分析を重ねた論文集。
すべて、統計やデータを元に仮設を検証していくスタイルをとっており、説得力のあるものに仕上がっている。
本書の随所に著者の恩師である石川氏への思いがちりばめられているが、著者の分析力もなかなかである。
それもそのはず、話題の希望学の提唱者の一人ということがわかり、納得させられた。
それにしても、今の日本的終身雇用の基礎にあるのが、解雇権乱用禁止の判例に端緒があり、これが企業の正社員採用抑制につながっているというのは皮肉なことである。
すべて、統計やデータを元に仮設を検証していくスタイルをとっており、説得力のあるものに仕上がっている。
本書の随所に著者の恩師である石川氏への思いがちりばめられているが、著者の分析力もなかなかである。
それもそのはず、話題の希望学の提唱者の一人ということがわかり、納得させられた。
それにしても、今の日本的終身雇用の基礎にあるのが、解雇権乱用禁止の判例に端緒があり、これが企業の正社員採用抑制につながっているというのは皮肉なことである。








