この本が書かれてから何十年も経過しているのだから当然だが、
時代遅れで全く参考にならない。
そもそも現代は昔と違い移り変わりの激しい時代であり、
20歳とかで立てた計画の通りに人生は推移しない。
昔は1つの職業が無くなるまでの猶予期間が長かった。
そこで一生懸命働いてスキルを身につけ出世して蓄財できていれば安泰だった。
なので著書のような手堅い選択から地道にコツコツ貯めていく系のやり方が通じやすかった。
しかし現代は全く様相は異なる。
前あった職業がイノベーションで無くなることなんてザラである。
古い例を出せば百科事典は教養として
一家に一冊とセールスマンが営業して販売していたが、
マイクロソフトがCD-ROMにまとめて販売して部数は減り、
さらに無料のウィキペディアが出現してたちまち部数は減少した。
百科事典の販促部門など縮小されたのは想像に難くない。
なので誰かが百科事典のセールスマンとして栄達を極めるという
人生計画を立ていたらそれは破綻していた。
現代ではよほど守られた仕事に従事する人以外、
昔のような手堅い戦略をとること、それ自体が無理筋な気がする。
転職が当たり前になり人材の流動化が進み
一般人がネットを通して世界中の情報に
容易に触れることができ、
あまつさえ日本や世界中に個人が情報を発信できるようになった今、
昔のようにわずかな選択肢で一番得する選択肢を選んでいけば
人生が豊かになるはずという考えは通用しないと思う。
別に副業が素晴らしいという訳ではないが、
10円100円をコツコツ貯めている間に、
友人がYouTubeで10万円稼いでいてもおかしくない。
かように移り変わりが激しく個人が発信できるようになった今、
大昔に書かれた戦略論は陳腐化している。
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