なにより、私は著者である塩沼さんの過酷な生い立ちから、このような過酷な修行に挑む精神性に大きな感銘を受けました。
・実父からの肉体的、精神的、金銭的暴力
・離婚後、病気を抱えた母と祖母の3人暮らし
・家はお風呂なしの6畳間と8畳間の2部屋
果たして、どれだけの人が塩沼さんの生い立ちから千日回峰行を成し遂げれるでしょうか?
「千日回峰」という宗教的な修行でなくても、どれだけの人が千日回峰に匹敵にする勉学や仕事を塩沼さんの生い立ちから成し遂げることができるでしょうか?
さらに、千日回峰は「1000日間歩く」という点数を稼ぐことだけが目標ではありません。
あらゆる恨みを捨て去り、感情をコントロールし、万物万民を思いやる高い精神性も求められます。
少なくとも、私は塩沼さんと同じ生い立ちであれば、もし非行少年にならずとも、千日回峰のような「偉業」を成し遂げる自信はありません・・・
昔から「暮らしが貧しくなれば、心までも貧しくなる」と言います。
家庭に金銭的、精神的余裕がないとまず、「頑張る」というやる気すらなかなかわきません・・・
私は満ち足りた生活の中で、不平不満をたくさん言って人への思いやりも少なかったと思います・・・
私の人生を変えてくれた本です。
ありがとうございます
人生生涯小僧のこころ (日本語) 単行本 – 2008/3/10
塩沼 亮潤
(著)
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本の長さ260ページ
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言語日本語
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出版社致知出版社
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発売日2008/3/10
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ISBN-104884748034
-
ISBN-13978-4884748036
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
片道二十四キロ、高低差千三百メートル以上の山道を十六時間かけて一日で往復。九年の歳月をかけて四万八千キロを歩く。そういう苦行を経験したから、悟れるのではない。大事なのは、行から得たものを生活の中でよく実践することである。逆に言えば、それぞれに与えられた場でそれぞれに与えられた役目を果たしていく中でも、多くのことを感じ、悟ることができる。だから、私たちの人生はすべて修行なのである。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩沼/亮潤
昭和43年仙台市生まれ。62年東北高校卒業。63年吉野山金峯山寺で出家得度。平成3年大峯百日回峰行満行。11年吉野・金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たす。12年四無行満行。18年八千枚大護摩供満行。現在、仙台市秋保・慈眼寺住職。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
昭和43年仙台市生まれ。62年東北高校卒業。63年吉野山金峯山寺で出家得度。平成3年大峯百日回峰行満行。11年吉野・金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たす。12年四無行満行。18年八千枚大護摩供満行。現在、仙台市秋保・慈眼寺住職。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 致知出版社 (2008/3/10)
- 発売日 : 2008/3/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 260ページ
- ISBN-10 : 4884748034
- ISBN-13 : 978-4884748036
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 17,754位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 77位仏教入門
- カスタマーレビュー:
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2019年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『人生生涯小僧の心』
塩沼亮潤
致知出版社
著者は語る。。『999日目に、怖くなった』
その時に思ったのが、初心に還る、遥か途上に戻るということであり、本のタイトルはそこからも来ている
以前から千日回峰行には興味があったが、満行した僧侶たちに漂う何とも言えないオーラ、あれほどの苦行を爽やかに成し遂げている上原行照氏や、息を吸う様に行じている酒井雄哉氏に、憧憬の念すら感じていた
そこで、この塩沼亮潤氏である
詳細は周知のとおりであると思うので省くが、その壮絶さには『苦しむ権利』という言葉が相応しく、『義務』という言葉の概念を感じない。。。
『やり遂げた喜びが生き甲斐と化す』行程を、丹念に積み重ねている
自分たちは3.11を経て半ば強制的に質素を知り、普段は何気ないはずの恩恵の有り難さを知り、そして少なからず強くなったはずである
しかし、この行者たちは積極的に、喜々として苦しみや辛さに飛び込んで行く
調子が良いという日はなく、悪いか最悪なのである
苦行の意味を探ったり、推測するのではなく、『やればわかる』『やらなければわからない』そういう世界である
スポーツでも格闘技でも、日々稽古鍛錬に打ち込み、それは外観にはっきりと現れ、少なからず利益に結びつく。。。
しかし、修行僧は人目に触れず、孤独のうちに黙々と地道に続けて行く。。。
完全なる自己の内面の範疇の世界である
一ヶ月目で爪がボロボロ、三ヶ月目には血尿、起きて滝行のあと、曲がらなくなった膝で宿坊から参籠所まで500段の階段を登り、そこからおにぎり2つと500ミリの水を持って、標高差1300メートル以上の山道を48キロ、16時間かけて往復する。。。
それを期間を設けて、天候やコンディションに関係なく1000日続けるのである
達成感と賞賛は、満業式の時だけ、999日間は暑い、寒い、痛い、苦しい、のみ。。。
それでも、行者は気が進まない日は一日もなかったと言う
『限界の中に咲いている、悟りの花を見てみたい』と、日々丁寧に根気よく、心を込めて一日一日を惜しむように行を積み重ねてゆく
四無行(食わず、飲まず、寝ず、横にならず)では、特に断水は死の苦しみである
水は飲まなくとも尿は必ず出るし、色もこげ茶に変わって行き、血液はドロドロ、体重が一日1キロ減ってゆく。。。
脈拍は座っていて90、ゆっくり歩いても120ほどあったと言う。。。
何があれば、そこまでのことができるのだろうか。。。
自分が感じたように、行に対する単純な憧憬もあるだろうが、もっと確かなものは『備えと覚悟』『目的意識』だと思う
体調管理は常軌を逸しているこの行では、限界がある。。。
亮潤氏は、心の備えが細心であり完璧なのである
エネルギー配分の大半を、最後に懸けた。。。
行の間は病院に行けず、やり遂げられなければ『自死』を迫られる掟の中で、行者は苦しみを日常に置き換えた。。。
生い立ちの中で、『何もない豊かさ』も知っていた。。。
目標が低ければ妥協が多くなり、高ければ困難が多くなる
行者は、この困難は自己の向上のために与えられたものと解釈する。。。
発想の転換の奇跡が、ここには満ち溢れている
亮潤氏が、苦行の後、出版等を通じて我々に示唆を与えてくれていることも、純粋で必然的なことなのである
日々、何時も訪れる『甘さ』に気付けない自分にとっての良い指針であり、背中を叩いて『地道の継続』を奨励してくれる書である。。。
彼らは小僧のままで良い。。それが当然なのだ
一切皆空。。世の中のものはそれ単独では価値を見い出せない
それがわかるのは、それを決めるのは他人なのである
彼らは、苦行の中から価値を見つけ出す
更に言えば、苦行の中に自分を追いやることで見つけ出せるモノの、価値を知っている
塩沼亮潤
致知出版社
著者は語る。。『999日目に、怖くなった』
その時に思ったのが、初心に還る、遥か途上に戻るということであり、本のタイトルはそこからも来ている
以前から千日回峰行には興味があったが、満行した僧侶たちに漂う何とも言えないオーラ、あれほどの苦行を爽やかに成し遂げている上原行照氏や、息を吸う様に行じている酒井雄哉氏に、憧憬の念すら感じていた
そこで、この塩沼亮潤氏である
詳細は周知のとおりであると思うので省くが、その壮絶さには『苦しむ権利』という言葉が相応しく、『義務』という言葉の概念を感じない。。。
『やり遂げた喜びが生き甲斐と化す』行程を、丹念に積み重ねている
自分たちは3.11を経て半ば強制的に質素を知り、普段は何気ないはずの恩恵の有り難さを知り、そして少なからず強くなったはずである
しかし、この行者たちは積極的に、喜々として苦しみや辛さに飛び込んで行く
調子が良いという日はなく、悪いか最悪なのである
苦行の意味を探ったり、推測するのではなく、『やればわかる』『やらなければわからない』そういう世界である
スポーツでも格闘技でも、日々稽古鍛錬に打ち込み、それは外観にはっきりと現れ、少なからず利益に結びつく。。。
しかし、修行僧は人目に触れず、孤独のうちに黙々と地道に続けて行く。。。
完全なる自己の内面の範疇の世界である
一ヶ月目で爪がボロボロ、三ヶ月目には血尿、起きて滝行のあと、曲がらなくなった膝で宿坊から参籠所まで500段の階段を登り、そこからおにぎり2つと500ミリの水を持って、標高差1300メートル以上の山道を48キロ、16時間かけて往復する。。。
それを期間を設けて、天候やコンディションに関係なく1000日続けるのである
達成感と賞賛は、満業式の時だけ、999日間は暑い、寒い、痛い、苦しい、のみ。。。
それでも、行者は気が進まない日は一日もなかったと言う
『限界の中に咲いている、悟りの花を見てみたい』と、日々丁寧に根気よく、心を込めて一日一日を惜しむように行を積み重ねてゆく
四無行(食わず、飲まず、寝ず、横にならず)では、特に断水は死の苦しみである
水は飲まなくとも尿は必ず出るし、色もこげ茶に変わって行き、血液はドロドロ、体重が一日1キロ減ってゆく。。。
脈拍は座っていて90、ゆっくり歩いても120ほどあったと言う。。。
何があれば、そこまでのことができるのだろうか。。。
自分が感じたように、行に対する単純な憧憬もあるだろうが、もっと確かなものは『備えと覚悟』『目的意識』だと思う
体調管理は常軌を逸しているこの行では、限界がある。。。
亮潤氏は、心の備えが細心であり完璧なのである
エネルギー配分の大半を、最後に懸けた。。。
行の間は病院に行けず、やり遂げられなければ『自死』を迫られる掟の中で、行者は苦しみを日常に置き換えた。。。
生い立ちの中で、『何もない豊かさ』も知っていた。。。
目標が低ければ妥協が多くなり、高ければ困難が多くなる
行者は、この困難は自己の向上のために与えられたものと解釈する。。。
発想の転換の奇跡が、ここには満ち溢れている
亮潤氏が、苦行の後、出版等を通じて我々に示唆を与えてくれていることも、純粋で必然的なことなのである
日々、何時も訪れる『甘さ』に気付けない自分にとっての良い指針であり、背中を叩いて『地道の継続』を奨励してくれる書である。。。
彼らは小僧のままで良い。。それが当然なのだ
一切皆空。。世の中のものはそれ単独では価値を見い出せない
それがわかるのは、それを決めるのは他人なのである
彼らは、苦行の中から価値を見つけ出す
更に言えば、苦行の中に自分を追いやることで見つけ出せるモノの、価値を知っている
2019年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の修行に対する考え方やその過程で感じた思いが記されている。
壮絶を絶するような内容でありながら、どこか当然乗り越えられるという覚悟が文書の端々から感じ取れる。
物や金があっても、決して幸せとは言えない。
小さなことを続けることで『自ら』喜びを感じとる大切さを考えさせられる。
自分も心を高めるため日々小さな修行をして行きたい。。
壮絶を絶するような内容でありながら、どこか当然乗り越えられるという覚悟が文書の端々から感じ取れる。
物や金があっても、決して幸せとは言えない。
小さなことを続けることで『自ら』喜びを感じとる大切さを考えさせられる。
自分も心を高めるため日々小さな修行をして行きたい。。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神秘的な僧侶の修行が描かれている。
決して聖人として書かれているのではなく、
一人の人間として生きておられるだけのこと。
しかし、その凄まじさにはただ頭が下がる。
映画にもなりそうなものだと感じた。
そして、ひとつの生き方を我々に説いてくれていますね。
決して聖人として書かれているのではなく、
一人の人間として生きておられるだけのこと。
しかし、その凄まじさにはただ頭が下がる。
映画にもなりそうなものだと感じた。
そして、ひとつの生き方を我々に説いてくれていますね。
2013年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、分類としては自己啓発本になるのかもしれないが、街に溢れているモノ達とは一線を画している。著者が悟った内容は他の本にも書いてあることかもしれないが、凄まじい修行を経ての言葉は全く重みが違う。
またそれらの言葉以上に印象的なのが、その修行の内容。千日回峰行も凄いが、私は四無行に衝撃を受けた。誰にでも出来ることではないだろうが、著者の修行を通じて人間の肉体的、精神的な強さを思い知った。
勇気をもらえる一冊です。
またそれらの言葉以上に印象的なのが、その修行の内容。千日回峰行も凄いが、私は四無行に衝撃を受けた。誰にでも出来ることではないだろうが、著者の修行を通じて人間の肉体的、精神的な強さを思い知った。
勇気をもらえる一冊です。