Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。

  • Apple
  • Android
  • Windows Phone
  • Android

無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle 価格: ¥ 500
100万冊以上を読み放題でお読みいただけます。 詳細はこちら
読み放題で読む
または

これらのプロモーションはこの商品に適用されます:

Kindle または他の端末に配信

Kindle または他の端末に配信

[西森元]の人生はボンクラ映画
Kindle App Ad

人生はボンクラ映画 Kindle版

5つ星のうち 4.0 1 件のカスタマーレビュー

その他()の形式およびエディションを表示する 他のフォーマットおよびエディションを非表示にする
Amazon 価格
新品 中古品
Kindle版
"もう一度試してください。"
¥ 500

商品の説明

内容紹介

「今から録音を流します」
 手元のノートパソコンのマウスをクリックした。
 「ばかやろー!、上司を出せ!」
 静かな部屋に大音量の罵声が響きわたった。西本の両隣の二人がびくっと震えるのがわかった。当然、西本もびっくりしている。びっくりさせるための音量でもあった。
 罵声の合間に、恐縮したような「はい、はい」という相づちの声が聞こえてくる。情けない声だった。
 若い男はマウスをクリックして音声を停めた。そして西本たちを見渡すと言い放った。
 「みなさんが担当する電話は、このような電話です。この録音を聞いて、自分には無理だと感じた方は、ご遠慮なくお帰りください。無理に残られてもお互いの時間の無駄ですから」
 なるほど、これで人数を絞るのか、びくついて帰るような奴はお呼びでないと言うことなのだな、そう感じたとたん、西本の胸に「バカにしやがって」という怒りが湧いてきた。絶対に帰るものかと決めた。若い男の口調にも腹が立った。その口調の裏に「選ぶもの」の優越感を感じとったからだ。
 その時、左隣の四十男が「自分には無理だと思います」と言って立ち上がった。室内の全員に軽く会釈をすると、背を丸め、試合に負けた敗残者のように部屋を出ていった。
 ますます腹が立った。採用しないのはかまわないが、敗北感を抱かせて帰らせるなんて、どれほど上から目線なんだと思った。

 西本が二十八年勤めた東海エージェンシーを辞めたのは東日本大震災の年だった。うつ病の休職開けから三年目の春だ。
 すっかり世捨て人になった西本はハローワークで五十代求職者の厳しい現実に直面する。
 ようやくバイク便のライダーとして働き始めるのだが、そこは西本同様に心に傷を負った連中が集まっていた。
 やがて退職金も使い果たし、妻に懇願されて派遣社員として再就職に成功するのだが、そこは、メーカーの苦情電話担当という、とんでもない戦場だったのだ。
 漫画家くずれの元ライバルメーカー社員、音楽事務所社長、テレビタレントなど、奇妙な派遣相談員たちとの交流と、全国から電話をかけてくるクレーマーとの会話など、多くの出会いが西本の心を開いていく。 「うつで会社を辞めざるを得なかった」のではなく、「うつのおかげで会社を辞めるきっかけができたのだ」
 うつ病高齢者・西本のうつを抜けていく心の軌跡を、爆笑のエピソードで描く。
 人生なんて「なんとかなる」、そんな気持ちでこの作品を読み終えてもらえれば、作者冥利につきる。
 ぜひ、読んでください。

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 1023 KB
  • 紙の本の長さ: 112 ページ
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B06XGMZGL1
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 1 件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア 有料タイトル - 10,267位 (Kindleストア 有料タイトルの売れ筋ランキングを見る)
  • さらに安い価格について知らせる
    この商品を出品する場合、出品者サポートを通じて更新を提案したいですか?


カスタマーレビュー

5つ星のうち 4.0
星5つ
0
星4つ
1
星3つ
0
星2つ
0
星1つ
0
カスタマーレビューを表示
あなたのご意見やご感想を教えてください

トップカスタマーレビュー

形式: Kindle版 Amazonで購入
危機と無縁の順風満帆な中高年はごく少数かと思うけど、頭上3ⅿからもう一人の自分が、渦中の自分を眺めた時に忘れていたユーモアセンスを呼び起こせれば危機を脱する日も近いような気がする。
 この作品は深刻な状況にある主人公が人生の崖っぷちから生還する過程を描いていて中高年には共感できると思う。崖っぷちに追いやられるも、真正ヤサグレオヤジの一歩手前で留まったのは自身を三人称で語れる作家体質か、はたまた家父長としてのバランス感覚のなせる技なのか。頭上3mは離人症の一歩手前なのかもしれないが。
 登場人物のキャラを誇張しエピソードをもっと盛ればエンタメとしてもっと笑いを取れたのに、そんなあざとさに対する作者の照れなのか作品の意図する所がより高次なのかは凡夫には伺い知ることはできない。
 ★4つなのは、一歩手前で留まるバランス感覚がブレーキになって羽織ヤクザになりきれない所。しかし同時にその一歩手前のバランス感覚こそが作品の魅力でもあると思う。
コメント このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 評価を送る...
フィードバックありがとうございました。
申し訳ありませんが、お客様の投票の記録に失敗しました。もう一度試してください。
違反を報告
click to open popover