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人喰い (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズIII-8) 単行本 – 2019/3/21
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全米を揺るがした未解決事件の真相に迫り
人類最大のタブーに挑む衝撃のノンフィクション!
1961年、大財閥の御曹司が消息を絶った。
首狩り族の棲む熱帯の地で。
この時点で、マイケルが「いかに」殺され、食べられたのかは、一連の調査や文献からすでにはっきりしていたのである。 著者ホフマンにとってどうしても解せなかったのは、「なぜ」マイケルが殺され、食べられなければならなかったのかということだった。(解説より)
解説:奥野克巳(文化人類学者)
【書評・メディア情報】
翻訳ミステリー大賞シンジケート(5月8日)/紹介
山梨日日新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
愛媛新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
高知新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
河北新報(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
埼玉新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
週刊東洋経済(5月18日号)/書評(内藤順氏・HONZ編集長)
朝日新聞(6月1日)/書評(長谷川眞理子氏・総合研究大学院大学学長、人類学)
サンデー毎日(6月2日)/書評(木村衣有子氏)
岩手日報(6月9日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
北海道新聞(6月9日)/書評(永江朗氏・ライター)
pen(7月15日号)/書評(大石高典氏・文化人類学者)
婦人公論(7月23日号)/書評(豊﨑由美氏)
週刊読書人(7月19日)/書評(高瀬毅氏・ノンフィクション作家)
週刊読書人(7月26日)/2019年上半期の収穫から(小川さやか氏・立命館大学先端総合学術研究科准教授、文化人類学、アフリカ研究)
2021年
本の雑誌(9月号)/「海外ノンフィクション全集を作ろう! 」
人類最大のタブーに挑む衝撃のノンフィクション!
1961年、大財閥の御曹司が消息を絶った。
首狩り族の棲む熱帯の地で。
この時点で、マイケルが「いかに」殺され、食べられたのかは、一連の調査や文献からすでにはっきりしていたのである。 著者ホフマンにとってどうしても解せなかったのは、「なぜ」マイケルが殺され、食べられなければならなかったのかということだった。(解説より)
解説:奥野克巳(文化人類学者)
【書評・メディア情報】
翻訳ミステリー大賞シンジケート(5月8日)/紹介
山梨日日新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
愛媛新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
高知新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
河北新報(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
埼玉新聞(5月12日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
週刊東洋経済(5月18日号)/書評(内藤順氏・HONZ編集長)
朝日新聞(6月1日)/書評(長谷川眞理子氏・総合研究大学院大学学長、人類学)
サンデー毎日(6月2日)/書評(木村衣有子氏)
岩手日報(6月9日)/書評(高野秀行氏・ノンフィクション作家)
北海道新聞(6月9日)/書評(永江朗氏・ライター)
pen(7月15日号)/書評(大石高典氏・文化人類学者)
婦人公論(7月23日号)/書評(豊﨑由美氏)
週刊読書人(7月19日)/書評(高瀬毅氏・ノンフィクション作家)
週刊読書人(7月26日)/2019年上半期の収穫から(小川さやか氏・立命館大学先端総合学術研究科准教授、文化人類学、アフリカ研究)
2021年
本の雑誌(9月号)/「海外ノンフィクション全集を作ろう! 」
- 本の長さ436ページ
- 言語日本語
- 出版社亜紀書房
- 発売日2019/3/21
- 寸法13.7 x 3.3 x 19.5 cm
- ISBN-104750515736
- ISBN-13978-4750515731
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
一九六一年、大財閥の御曹司が消息を絶った。首狩り族の棲む熱帯の地で。全米を揺るがした未解決事件の真相に迫り、人類最大のタブーに挑む衝撃のノンフィクション!
著者について
カール・ホフマン(Carl Hoffman) 1960年生まれ。アメリカのジャーナリスト。「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」の編集者。「アウトサイド」「スミソニアン」「ナショナル・ジオグラフィック・アドヴェンチャー」「ウォールストリート・ジャーナル」などの詩誌の仕事で75ヶ国以上の国を旅し、多くの旅行記を寄稿している。著書に、2001年「Hunting Warbirds:The Obsessive Quest for the Lost Airplanes of World War II」(邦訳『幻の大戦機を探せ』)、2010年「The Lunatic Express:Discovering the World Via Its Most Dangerous Buses,Boats,Trains and Planes」(『脱線特急 最悪の乗り物で行く、159日間世界一周』)、2014年「Savage Harvest:A Tale of Cannibals,Colonialism and Michael Rockefeller's Tragic Quest for Primitive Art」(本書)、2018年「The Last Wild Men of Borneo:A True Story of Death and Treasure」。生まれも育ちもワシントンDCで、三児の父親である。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホフマン,カール
1960年生まれ。アメリカのジャーナリスト。「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」の編集者。「アウトサイド」「スミソニアン」「ナショナル・ジオグラフィック・アドヴェンチャー」「ウォールストリート・ジャーナル」などの紙誌の仕事で75ヶ国以上の国を旅し、多くの旅行記を寄稿している。生まれも育ちもワシントンDCで、三児の父親である
奥野/克巳
1962年、滋賀県生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中にメキシコ先住民を単独訪問し、東南・南アジアを旅し、バングラデシュで仏僧になり、トルコ・クルディスタンを旅し、大卒後、商社勤務を経てインドネシアを一年間放浪後に文化人類学を専攻。一橋大学社会学研究科博士後期課程修了
古屋/美登里
神奈川県生まれ。早稲田大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1960年生まれ。アメリカのジャーナリスト。「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」の編集者。「アウトサイド」「スミソニアン」「ナショナル・ジオグラフィック・アドヴェンチャー」「ウォールストリート・ジャーナル」などの紙誌の仕事で75ヶ国以上の国を旅し、多くの旅行記を寄稿している。生まれも育ちもワシントンDCで、三児の父親である
奥野/克巳
1962年、滋賀県生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中にメキシコ先住民を単独訪問し、東南・南アジアを旅し、バングラデシュで仏僧になり、トルコ・クルディスタンを旅し、大卒後、商社勤務を経てインドネシアを一年間放浪後に文化人類学を専攻。一橋大学社会学研究科博士後期課程修了
古屋/美登里
神奈川県生まれ。早稲田大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 亜紀書房 (2019/3/21)
- 発売日 : 2019/3/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 436ページ
- ISBN-10 : 4750515736
- ISBN-13 : 978-4750515731
- 寸法 : 13.7 x 3.3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 241,449位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,654位文化人類学・民俗学 (本)
- - 4,524位英米文学研究
- - 25,305位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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19 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりに衝撃的な内容。ロックフェラー家というアメリカの超大富豪の御曹司が、ニューギニアで謎の失踪、その真相は--。
1960年代に起きた事件だが、著者は当時の宣教師らが残した史料を丹念に読み解くとともに、現地を実際に訪ね歩いて調査する。史料を読むことと、現地を自分の目で取材すること。その両方があってこそ、ノンフィクション作品は面白くなるということを改めて感じさせられる1冊。その2つのアプローチが、最後の現地村落での滞在取材でひとつの成果に結実していく。
ちなみにこれはどうしようもないことなのだが、翻訳ノンフィクションゆえ固有名詞のカタカナが長くて頭に入ってきづらく、しかも部族の名前や宣教師の名前が似通っていて、最初のうちは頭にすっと入ってこない。それゆえ読みづらさを感じる人も結構いると思うのだが、そこを突破して読み進める価値のある1冊。
1960年代に起きた事件だが、著者は当時の宣教師らが残した史料を丹念に読み解くとともに、現地を実際に訪ね歩いて調査する。史料を読むことと、現地を自分の目で取材すること。その両方があってこそ、ノンフィクション作品は面白くなるということを改めて感じさせられる1冊。その2つのアプローチが、最後の現地村落での滞在取材でひとつの成果に結実していく。
ちなみにこれはどうしようもないことなのだが、翻訳ノンフィクションゆえ固有名詞のカタカナが長くて頭に入ってきづらく、しかも部族の名前や宣教師の名前が似通っていて、最初のうちは頭にすっと入ってこない。それゆえ読みづらさを感じる人も結構いると思うのだが、そこを突破して読み進める価値のある1冊。
2020年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旅行でパプアニューギニアに行ったことがあるので、ジャングルやマングローブ林がとてもリアルに感じられました。
生きる世界が違うというのは、どういう事なのか、考えさせられました。正しいとか間違いだとか、常識、非常識みたいな考え方は、生きる世界が重なっている場合に適用でき、生きる世界の違う人々にそれを押し付けると、困った事になってしまうんでしょう。
生きる世界が重なっている人らにしても、自分の価値観や立場だけでなく、他者の価値観や立場を理解して付き合うことが、トラブルを避けるコツになるのかと思いました。
この本に書かれているのは、アミニズムの世界観が生活に強い影響を与えていた数十年前のPNGの話ですが、そこまで大きな隔たりはなくても、性別とか年代とか、特定の物を持つ持たないで価値観や生き方にギャップがありますが、そういう隔たりにも当てはまるとおもいます。
生きる世界が違うというのは、どういう事なのか、考えさせられました。正しいとか間違いだとか、常識、非常識みたいな考え方は、生きる世界が重なっている場合に適用でき、生きる世界の違う人々にそれを押し付けると、困った事になってしまうんでしょう。
生きる世界が重なっている人らにしても、自分の価値観や立場だけでなく、他者の価値観や立場を理解して付き合うことが、トラブルを避けるコツになるのかと思いました。
この本に書かれているのは、アミニズムの世界観が生活に強い影響を与えていた数十年前のPNGの話ですが、そこまで大きな隔たりはなくても、性別とか年代とか、特定の物を持つ持たないで価値観や生き方にギャップがありますが、そういう隔たりにも当てはまるとおもいます。
ベスト50レビュアー
『人喰い――ロックフェラー失踪事件』(カール・ホフマン著、奥野克巳監修、古屋美登里訳、亜紀書房)は、衝撃のノンフィクションです。気の弱い人は読まないほうがいいでしょう。
1961年、大財閥のネルソン・ロックフェラーの長男で23歳のマイケル・ロックフェラーが旅行先のニューギニアで消息を絶ち、父親たちによる大掛かりな捜索が展開されたものの、マイケルの行方を知ることはできませんでした。
この失踪事件から50年後、現地を訪れた著者は、マイケルが接触したと思われるアスマットの人間たちと1カ月間、生活を共にすることで、遂に事件の真相に辿り着くことができたのです。
遥か沖合で双胴船が荒波を受けて転覆したため、泳ぎに自信のあるマイケルは、浜辺を目指して泳ぎ出します。「(アスマットの)男たちは(浜辺に近づいた)マイケルを囲んだ。マイケルは激しく呼吸しながらも笑顔を見せた。・・・フィンとペプがマイケルの両腕をつかんで浜辺のほうへ引っ張っていった。・・・アジムはペプを見た。『おまえがやれ』とアジムは言った。・・・ペプは躊躇わなかった。彼のまわりには身内や仲間がいた。この地位を得たのは非常に勇敢で、(敵の)大勢の男を殺し、たくさんの首を狩ってきたからだ。ペプは吠えると背中を丸め、水面に浮かんでいる白人の男の肋骨のところへ槍を深く突き刺した。マイケルは悲鳴をあげ、獣のような低い唸り声を絞り出した」。
「フィンとペプとアジムが、マイケルの胸を地面から浮かせて、その頭を前に押しだし、首の後ろに斧を振り下ろした。マイケル・ロックフェラーは死んだ。アジムがその体をひっくり返し、喉を竹製のナイフで裂き、頭部を上から押しつけると、脊椎の骨がカツンと鳴った。人間も豚も、みな同じだ。マイケルは聖なる肉だった。・・・火はパチパチとはぜ、煙をあげ、燃え盛った。肉の塊がその中に置かれ炙り焼かれた。焼き上がると(50人の)男たちは黒くなった脚と腕を火から取り出し、骨から肉をこそぎ、ぽろぽろした白灰色のサゴ澱粉と混ぜて長い棒状のものにしてみんなで食べた」。
著者の関心は、アスマットによるマイケルの首狩りとカニバリズム(人喰い)が、なぜ行われたのかに向かいます。著者が到達した推論は、2つにまとめることができます。1つは、1958年にオランダ植民地統治官に襲撃されて5人の仲間を殺され、白人に対する復讐を心に期していたアスマットが、浜辺に泳ぎ着いた無防備の白人青年に遭遇し、首を狩り、肉を食べて、復讐の儀式を行ったというものです。もう1つは、アスマットが首を狩り、肉を食べるのは、「殺して自らの主張をし、相手を食べて自らの一部とするというアスマットの文化の精神を表す行為」だという文化人類学的考察です。
1961年、大財閥のネルソン・ロックフェラーの長男で23歳のマイケル・ロックフェラーが旅行先のニューギニアで消息を絶ち、父親たちによる大掛かりな捜索が展開されたものの、マイケルの行方を知ることはできませんでした。
この失踪事件から50年後、現地を訪れた著者は、マイケルが接触したと思われるアスマットの人間たちと1カ月間、生活を共にすることで、遂に事件の真相に辿り着くことができたのです。
遥か沖合で双胴船が荒波を受けて転覆したため、泳ぎに自信のあるマイケルは、浜辺を目指して泳ぎ出します。「(アスマットの)男たちは(浜辺に近づいた)マイケルを囲んだ。マイケルは激しく呼吸しながらも笑顔を見せた。・・・フィンとペプがマイケルの両腕をつかんで浜辺のほうへ引っ張っていった。・・・アジムはペプを見た。『おまえがやれ』とアジムは言った。・・・ペプは躊躇わなかった。彼のまわりには身内や仲間がいた。この地位を得たのは非常に勇敢で、(敵の)大勢の男を殺し、たくさんの首を狩ってきたからだ。ペプは吠えると背中を丸め、水面に浮かんでいる白人の男の肋骨のところへ槍を深く突き刺した。マイケルは悲鳴をあげ、獣のような低い唸り声を絞り出した」。
「フィンとペプとアジムが、マイケルの胸を地面から浮かせて、その頭を前に押しだし、首の後ろに斧を振り下ろした。マイケル・ロックフェラーは死んだ。アジムがその体をひっくり返し、喉を竹製のナイフで裂き、頭部を上から押しつけると、脊椎の骨がカツンと鳴った。人間も豚も、みな同じだ。マイケルは聖なる肉だった。・・・火はパチパチとはぜ、煙をあげ、燃え盛った。肉の塊がその中に置かれ炙り焼かれた。焼き上がると(50人の)男たちは黒くなった脚と腕を火から取り出し、骨から肉をこそぎ、ぽろぽろした白灰色のサゴ澱粉と混ぜて長い棒状のものにしてみんなで食べた」。
著者の関心は、アスマットによるマイケルの首狩りとカニバリズム(人喰い)が、なぜ行われたのかに向かいます。著者が到達した推論は、2つにまとめることができます。1つは、1958年にオランダ植民地統治官に襲撃されて5人の仲間を殺され、白人に対する復讐を心に期していたアスマットが、浜辺に泳ぎ着いた無防備の白人青年に遭遇し、首を狩り、肉を食べて、復讐の儀式を行ったというものです。もう1つは、アスマットが首を狩り、肉を食べるのは、「殺して自らの主張をし、相手を食べて自らの一部とするというアスマットの文化の精神を表す行為」だという文化人類学的考察です。
2019年6月20日に日本でレビュー済み
サイト「Honz」に掲載されたレビュー”『人喰い ロックフェラー失踪事件』マイケルはなぜ喰われたのか?”を読んだのをきっかけに、本書を手にしました。
この本は、著者であるカール・ホフマンの徹底した取材と調査の積み重ねで作られています。
ノンフィクションであり、丁寧なルポルタージュでもあります。
読み始めた時、文章に★がたくさんついているので「註かな?」と思って巻末を確かめると、引用元となった資料を示した註が30ページも記載されていました。
丁寧に事実を積み重ねていった結果、見えてくる様々な風景、発見がありました。
当初は「ロックフェラー財閥の御曹司が失踪…そんな事件あったんだ」といった、ワイドショー的な好奇心で読み始めましたが、自分の価値観や常識、良識と思っていたものがメタメタに打ち砕かれるような体験でした。
忘れがちですが、地域によって、環境も歴史も違い、文化も全く違う。
「人を殺す」「人を食う」といった行為が持つ意味も、私たちとアスミット(人肉食の習慣があった現地の人々)では全く違うのだということを思い知らされました。
後半、特に最後の25章が始まってからの疾走感と言いますか、読み応えは圧巻でした。
取材で判明した事実を書き連ねたルポルタージュなのに「良質なミステリを読むような」感覚があり、最終ページを読み終えた後、もう一度最初から、様々な自分の想いや疑問符を確かめるように読み直しました。事実は小説より奇なり、とはよく言ったものです。
表紙の画像が頭蓋骨、そしてタイトルが『人喰い』。430ページにもわたる厚さ。
書店や図書館で見かけても、気軽に手に取りにくいような気もしますし、私も手にしてから読むまでに時間を費やしましたが、ぜひ手に取って、読んで欲しいと思う作品です。
素晴らしい読書体験でした。ひるまずに手にとって良かったです。
この本は、著者であるカール・ホフマンの徹底した取材と調査の積み重ねで作られています。
ノンフィクションであり、丁寧なルポルタージュでもあります。
読み始めた時、文章に★がたくさんついているので「註かな?」と思って巻末を確かめると、引用元となった資料を示した註が30ページも記載されていました。
丁寧に事実を積み重ねていった結果、見えてくる様々な風景、発見がありました。
当初は「ロックフェラー財閥の御曹司が失踪…そんな事件あったんだ」といった、ワイドショー的な好奇心で読み始めましたが、自分の価値観や常識、良識と思っていたものがメタメタに打ち砕かれるような体験でした。
忘れがちですが、地域によって、環境も歴史も違い、文化も全く違う。
「人を殺す」「人を食う」といった行為が持つ意味も、私たちとアスミット(人肉食の習慣があった現地の人々)では全く違うのだということを思い知らされました。
後半、特に最後の25章が始まってからの疾走感と言いますか、読み応えは圧巻でした。
取材で判明した事実を書き連ねたルポルタージュなのに「良質なミステリを読むような」感覚があり、最終ページを読み終えた後、もう一度最初から、様々な自分の想いや疑問符を確かめるように読み直しました。事実は小説より奇なり、とはよく言ったものです。
表紙の画像が頭蓋骨、そしてタイトルが『人喰い』。430ページにもわたる厚さ。
書店や図書館で見かけても、気軽に手に取りにくいような気もしますし、私も手にしてから読むまでに時間を費やしましたが、ぜひ手に取って、読んで欲しいと思う作品です。
素晴らしい読書体験でした。ひるまずに手にとって良かったです。