タイトルから「赤ペン添削塾」と赤ペンを打ち出している、全編赤ペン添削の本。解説も手書き文字で、いかにも指導を受けているような臨場感があります。
同じ出版社から発行されている「マンガキャラの集中トレーニング」の赤ペンコーナーがとても面白かったので、この本の発売が告知されてから楽しみにしていました。
先生の絵柄も今風で結構好みで、添削も的確だと思います。ただ、私が期待していたものとはちょっと違いました。
添削例となっている方も含め頭身にわりと統一感があり、こういうバランスで描きたいという方には参考になるところも多いのでしょうが、もっといろいろな絵柄の添削例を見たかったです。
また赤ペンも、元の絵の上に修正すべき箇所と解説が描かれてはいますが、「マンガキャラの集中トレーニング」にあったような「修正後」の絵は載っていません。あれがよかったのに!
かわりに「先生のアレンジ」と見出しのついた絵が載っていますが、絵柄は先生のものでポーズや構図も変わっており、元の絵の絵柄や特徴も意識されていないので、「ここを直しただけでこんなに違うのか」という驚きは乏しかったです。
おかしいところを直しただけの差分絵があると、どこがおかしいのかわからなかったけどここだったんだ、と気づきやすいと思うのですが。
赤ペン添削メインというより、ポーズ本の解説のとっかかりとして添削が載っているという印象です。
言っていることは普遍的なので、こういう見せ方もアリだと思います。ただ、同じ出版社からの「赤ペン」本ということで期待し過ぎてしまいました。
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