大変着眼点が良く、共感できる部分が多いのだが、科学的論証としては弱い。
特にやたらに欧米と日本を対置するのに参考文献が欧米メインなのでは、まったく日本の特殊性を表現できていない。むしろ日本の特長という観点ではなく人類一般の特性として論じた方が説得力が出たであろう。
恐らく著者が欧米というのはアングロサクソン系のことを指したいのだろうが、「欧米人」では十把一絡げが過ぎる。イタリア人などは日本人と近い面も多いことを知らないのだろう。事実とイメージを混同してはならない。
総じて感覚的には大いに共感できる内容だし、説得力のある面やあまり紹介されていないであろう知見も多いので、思いと事実を分けて書けるように注意していただければ、より素直に読める本になっただろうし、不要な批判も招かなくて済むだろうにと残念に思った。
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商品の説明
内容紹介
つねに外界と接し、脳より先に快不快を判断し、わたしたちの行動や心理に強い影響を与えている皮膚。本書では、直接「触れ合う」効能はもとより、ただ「寄り添う」だけで相手を勇気づけたり、元気づけたりするという「皮膚がもつ「癒しの力」の正体に迫る。
さらに、認知症に効果があるといわれるユマニチュードや、セラピューティックケア、タクティールケアなど介護やホスピスの現場で注目されている「触れるケア」の効能についても言及。実際に自分でもできる皮膚から元気になる方法も提案する。
内容(「BOOK」データベースより)
不調、ストレスの原因は「触れ合い」不足にあった!人に愛情を持って触れると、お互いの脳でオキシトシンというホルモンが分泌され、リラックスし、ストレスが癒され、絆が深まる。また、直接触れなくても、愛情を持って寄りそうだけで皮膚はお互いを感じ、癒しに向けた治癒力を発揮する。気鋭の身体心理学者が、知られざる皮膚の癒しの力に迫る一冊。
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