京都生まれの語源を追いかけている。「京都語源都市」を標榜する著者の説明を少し垣間見てみよう。
「らちがあく」…上賀茂神社で現在も開かれている五月五日の競べ馬の神事が終わり、競馬場の柵である「埒(らち)」が取り払われるとき「らちがあく」と言った。また、八坂神社の祇園祭で禁苑の門が開き、御輿が出入りするとき「らちがあく」という。このように京都の神社祭礼行事とつながっている。
「へそくり」…紀貫之の詠んだ歌「ゆけどなほゆきやられぬは妹がう(績)むを(苧)づのうらなる岸の松原」(『土佐日記』)の「を(苧)」とは麻のこと、「う(績)む」とは紡ぐこと。退屈な船旅の中、平安時代の女性はたとえ貴族であっても、麻の繊維をより合わせて糸を紡ぐ手仕事に精出していた。そこから内緒で貯めた金を意味するようになったらしい。へそくりはやはり女性のするものだった(雅)
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。