7巻、8巻とネガティブめなレビューを書いてきて、なんかもう私はこの漫画の想定読者じゃないんだろうなーと思いながらも一縷の望みから新刊に手を出してみましたが…やはり印象は変わらずでした。というかむしろ悪くなってます。
一番大きな理由は、ありきたりな言い方ですが『キャラクターに感情移入できない』ということです。もう少し噛み砕いて言うなら、『キャラクターの心情が理解できない』でしょうか。では理解できないことが何故低評価に繋がるのかというと、そもそも感情移入のメリットとは『キャラクターの心情に自分の心情を重ね合わせ、その感動を共有/追体験できること』だと思っているのですが、理解ができない心情に自分を重ね合わせることはできないからです。
もちろん読み手である私はたかが1人の人間ですので、他人である全てのキャラの心情を理解することは土台無理なのは重々承知していますが、それを踏まえても理解できないことが多過ぎます。
何かこれだけだと抽象的な話だけで文句つけてるようで印象が悪いと思いますので、具体的なエピソードで説明したいと思います。※これ以降ネタバレ満載ですのでご注意ください
この巻に掲載された全国模試のエピソードが非常に象徴的でしたので、例にとって説明します。
まずこの話は、中野父が風太郎に再度退任を要求することからスタートします。その理由として中野父が述べた内容は、「学年1位の成績だったから家庭教師を依頼した。成績が落ちたので君はもう家庭教師に相応しくない」ということでした。家庭教師としての能力を図る上で自身の成績は目安程度にはなるでしょうが、本来は生徒である五つ子の成績で判断すべきだと思います。この時点でまず、少々理解に苦しむ主張です。『自分の勉強もままならないのに、他人の勉強を見ている場合じゃないだろう』という意見自体には一理あると思いますが、それならそもそも同級生に頼むなという話で。さらに中野父は代わりの家庭教師としてとある人物を連れてきますが、その人物は、
『風太郎に代わり新たに1位となった男子学生(もちろん、彼のこれまでの順位は風太郎よりも下)』
でした。家庭教師が負担となって学業が疎かになり、1位から転落したことを理由に退任を要求しておきながら、懲りずに学生を雇用しようとする…明らかに論理性を欠く提案です。今は一時的に風太郎より上かもしれませんが、任を解かれ勉強時間が復活した風太郎が再度1位に返り咲くことは目に見えていますし、武田自身も家庭教師に時間を取られ順位を下げる可能性は高いです。いたちごっこのように、その度に家庭教師を交代するのでしょうか?この点もまた理解困難です。
とは言えこれらの意見だけなら、『1位じゃないとか解放してあげようとかはあくまで口実で、とにかく風太郎を辞めさせたいんだろう』と解釈することはできます。できれば頭の良い(はずの)風太郎にそのあたりの欺瞞を突いて欲しかったですが…。でも本音を言えば、それが出来なかった理由も何となく推測できます。もし風太郎が武田起用の妥当性を問いかけた場合、もちろんそれで「それもそうだ」と中野父を帰らせる訳にはいきませんから、起用に値する何らかの根拠を武田に付与する必要があります。例えば、『家庭教師経験豊富』『誰々をどこそこに受からせた実績がある』とかですね。でもそれをした場合、その上を行くためには否が応でも風太郎を『家庭教師』という職業そのものに向き合わせる必要がありますし、彼がこれまで家庭教師としての技能向上のための努力を殆どして来なかったことが浮き彫りになってしまいます。穿った見方かもしれませんが、『家庭教師という職業について深く掘り下げて描くつもりはない』『一時的にでも風太郎の主人公としての格を下げる訳にはいかない』という作り手側の思惑を感じてしまいました。
で、それだけ強い気持ちで退任を要求して来ている中野父に対し、風太郎が言い放った言葉は…
「この仕事は俺にしか出来ない自負がある!」
カッコいい台詞ですが、果たして今この場で、この相手に言う言葉でしょうか?もちろん風太郎と五つ子の間に色々なすったもんだがあり絆が生まれているのは『読者には』分かっていますが、父親からしてみれば娘達を誑かして家を離れさせた元凶で、しかも付け加えて言うなら、そのせいで五つ子にはバイトという余計な負荷まで掛かっている状況です。「君が家庭教師をやった結果娘達は家から居なくなり、また娘達自身にも負担を掛けておきながら良く言えるね?」と逆に突っ込まれてもおかしくない訳で…。ことここに至っては「自負している」とかいう精神論じゃなく、そう言い切れる根拠を示し、中野父を説得もしくは許して貰えるようお願いするのが得策だと思うのですが。また、風太郎が口説いた訳ではないとは言え、教え子の一人から恋愛感情を抱かれていることを風太郎自身知ってしまっている状況でもあり…とにかく『よそ様の大切な子を預かっている』という意識が、風太郎に無さ過ぎるように感じてしまうんですよね。
それに対し中野父はというと、まあ激昂するようなこともなく淡々としたものです。激昂するようなキャラでもないですしそれはまあ良いでしょう。さらに風太郎は続けます。
「全国模試1位になってみせます!」
彼は本当に五つ子の家庭教師を、ひいては五つ子との絆を大切に思っているんでしょうか…?何でいきなりそんな無謀な目標を?いや、結果として無謀とまでは言えなかったのですが、事実1位は逃してますし。もし仮に、この時点であれだけの自信をもって1位を宣言することに根拠付けできるとしたら、風太郎が前回の全国模試で既に1位を取っている場合くらいですが、そんな描写はありませんし、またそうであれば中野父がそれを知らないのは不自然です。家庭教師にする人間の素性、特に能力の大きな目安となる全国模試の結果を調べていないということはまずないでしょう。
描写から察するに、風太郎が自分を奮い立たせるために敢えて高い目標を掲げた、というのが実情のようですが、自分だけじゃなく五つ子の成績のこともありますからね。これまでそれなりに頑張って来て校内1位すら維持できなかったのに、何故急に全国1位が取れると信じられたのか?頭が良いという風太郎の設定と、彼の計画性に欠ける行動がどうしても頭の中で結びつきません。五月は五月で「学年1位を取ります!」とか急に無謀なことを言い出しますし…この行動の意味も良く分かりませんでした。仮に五月が学年1位を取ったとして、風太郎が辞めさせられるのには変わりないのでは?
それはともかくとして、風太郎の宣言を受け、中野父は答えます。
「全国模試10位以内に入ったなら、家庭教師に相応しいと認めよう」
認めちゃうんですね…。中野父や武田が考える通り風太郎が家庭教師原因で自身の成績を落としてるとしたら、成績を上げるために真っ先に犠牲になるのは五つ子達でしょう。風太郎を辞めさせるために、五つ子を成績悪化の危険に晒すのは全く本末転倒です。何か父親すらも五つ子を大切に思ってるのか疑問に思えてきました。それと、この中野父の発言により風太郎が前回1位でない可能性はより高くなりました。仮に前回1位だったとすれば、2位以下の結果では成績低下に変わりありませんから。
とは言え全国模試10位以内という、恐らくはこれまでに無いレベルの高い目標を達成するためには、これまでと同じやり方ではまず通用しないでしょう。自身の勉強も、五つ子の指導もさらに効率的に行う必要があります。で、風太郎が実際に取った行動は…
『とにかく頑張る』
いやまあ、分かりますが、もう少し何かないものでしょうか。10位以内という明確な目標を達成するためには、それなりの計画性とか目標の定量化とかが要るような気がしますが。ガムシャラに勉強するだけで達成できるような、甘い目標ではないと思います。見えない所で色々やってるのかも知れませんが、その片鱗を少しだけでも見せてくれれば説得力も増すのですが…。あと、五つ子の指導も至っていつも通りの描写しかありません。ちょっと気になったんですが、まさか試験期間中もバイトして無いですよね?『バイト休んで勉強に集中する』ような描写がなかったように感じたのですが…(見落としだったらすみません)。仮に五つ子がバイトしながらだとしたら、達成難度がさらに上がってしまいます。
で、まあ何だかんだありながらも結局は自身の目標を達成、五つ子の成績も向上して中野父を認めさせる訳ですが、↑のような流れを見ていますので、申し訳ありませんがご都合主義に感じてしまいます。しかも、試験の最後でぶっ倒れてるんですよね?もちろん倒れた原因は腐った牛乳なので勉強だけが原因じゃないのですが、傍から、というか中野父から見れば無理が祟ったようにしか見えません。であれば、元々中野父が懸念していた「家庭教師が負担になっている」ということをまさに証明するような結果な訳ですが、中野父の反応は「見事だ」…。今後ずっと、ぶっ倒れながらでも家庭教師をやれと言うのでしょうか?
という感じで、読んでる間ずっと頭に『?』が浮かぶような状況でした。その他、一花の例の行動も当然ながら理解できず。幾ら彼女に自己中心的な面があったとは言え、あれだけ仲の良かった妹を影で陥れるような真似をするに足る積み重ねやきっかけがあったとは私には思えません。それに、仮に一時的には上手く行って風太郎と付き合えても、今後ずっと恋人と実の姉妹を騙し続けるなんてことが出来るはずがありません。思考能力がどっかいっちゃったんでしょうか?
レビュータイトルにも書きましたが、『物語が脳内で成立しない』というのが個人的にはしっくりきます。ただしこれはあくまでキャラクターを独立した人格として捉えた場合であって、作者に動かされてると認識してしまえば色々と辻褄は合います。実際、読んでるとどんどん繋がってくるんですよね。『この展開を描きたかったからこんな変な行動をさせたのか…』という感じで。前巻の五月の森なんかがまさにそれです。この巻で言えば、中野父が武田を連れてきた時に「何でそんなに同学年の学生に拘るんだろう?優秀で時間のある大学生とかで良くない?あと絶対に女性の方が良くない?」と不思議に思ったものですが、その後の展開を見るに『風太郎が倒せるレベル』『学校内で風太郎とやり取りができる』『勝負の後、風太郎の男友達ポジションになれる』等の条件を満たしている必要があったんだろうな、と。一花があんな極端な行動を取った理由も、次巻あたりで明らかになるんでしょう。
巻頭のキャラクター紹介は面白かったです。あと絵は相変わらず綺麗で五つ子の造形も可愛いです。とは言え本筋のストーリーは…頭空っぽにして読めば面白いのかもしれませんが、序盤の数巻で『これは真面目に向き合う価値のある作品だ』と判断してしまったが故に、どうしても最近の展開への違和感が拭い切れないんですよね。
こんだけ色々言っといてなんですが、あまり不満ばかり垂れ流すのも本意ではありませんので、この作品のレビューは一旦今巻で終了します。再び面白いと思えた時に、レビュー復帰したいと思います。願わくばまた。
五等分の花嫁(9) (講談社コミックス) (日本語) コミック – 2019/4/17
春場 ねぎ
(著)
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-
本の長さ192ページ
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言語日本語
-
出版社講談社
-
発売日2019/4/17
-
寸法11.6 x 1.3 x 17.3 cm
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ISBN-104065148790
-
ISBN-13978-4065148792
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マガジン読んでないのでコミックスでの一気読みを毎回楽しみにしてますが、今回も面白かったです。
まず、登場人物紹介の欄が前巻の5つ子ゲームの五月の姿で誰かを当てるゲームの答えになっています。四葉は笑いました。僕も実際四葉しか分からなかったです。
今回は風太郎の自称ライバルみたいなのも登場します。作中で言われてる通り、最初はいかにも胡散臭い奴でしたが面白くて憎めないキャラですね。僕は好きです。後は中野パパが今回も結構登場しますね。
一花や四葉の闇の部分が見えてきます。ただ、四葉は闇といっても他者を陥れるものでなく、やっぱり自己評価がまだ低いのかもという感じです。それと今までほかの姉妹とは別枠感がありましたが、直接的ではないけどヒロインレースに入ってきたというか、風太郎への内心が少し見えてきたかなって感じです。対して一花の闇は子供の頃にあったらしい黒い性格がついに前巻にも増して表に出てきた感じですかね。ただ、この性格も含めて魅力的なので批判的な気持ちは無いですが。
二乃はとにかくストロングスタイル。最初興味無いキャラでしたが今は凄く魅力的に映ります。バイトの制服と髪型可愛い。五月はラストで意味深なシーンがありましたがギャグ担当部分が多かった。
表紙の三玖は、今回あまり活躍が...まぁ表紙は本編とは別に法則というか順番があるからたまたま合致しなかったということでしょうが、もうちょい活躍が欲しかったです。(前巻の二乃はめっちゃマッチしてたのに)せっかく前巻で本物の三玖を当てられたことだし。
まず、登場人物紹介の欄が前巻の5つ子ゲームの五月の姿で誰かを当てるゲームの答えになっています。四葉は笑いました。僕も実際四葉しか分からなかったです。
今回は風太郎の自称ライバルみたいなのも登場します。作中で言われてる通り、最初はいかにも胡散臭い奴でしたが面白くて憎めないキャラですね。僕は好きです。後は中野パパが今回も結構登場しますね。
一花や四葉の闇の部分が見えてきます。ただ、四葉は闇といっても他者を陥れるものでなく、やっぱり自己評価がまだ低いのかもという感じです。それと今までほかの姉妹とは別枠感がありましたが、直接的ではないけどヒロインレースに入ってきたというか、風太郎への内心が少し見えてきたかなって感じです。対して一花の闇は子供の頃にあったらしい黒い性格がついに前巻にも増して表に出てきた感じですかね。ただ、この性格も含めて魅力的なので批判的な気持ちは無いですが。
二乃はとにかくストロングスタイル。最初興味無いキャラでしたが今は凄く魅力的に映ります。バイトの制服と髪型可愛い。五月はラストで意味深なシーンがありましたがギャグ担当部分が多かった。
表紙の三玖は、今回あまり活躍が...まぁ表紙は本編とは別に法則というか順番があるからたまたま合致しなかったということでしょうが、もうちょい活躍が欲しかったです。(前巻の二乃はめっちゃマッチしてたのに)せっかく前巻で本物の三玖を当てられたことだし。
2019年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スクランブルエッグ編が終わり6人は三年生へ、まさかの全員同じクラスになるとか
普通あり得ないが、マルオの力は絶大ですね。 あとで理事長との付き合いがあることがわかり…いろいろ融通利くようですね。
さてさて9巻ではタイトルにもある、''戦い''がメインテーマになってるようです。
一花の家賃五等分に始まり、二乃vs三玖のバイト争奪戦、誕生日プレゼント合戦など、フータローに対する愛の戦!
上杉vs武田の新川中島の戦いは全国模試!
フータローの大きな気持ちの変化が良くわかるのと、姉妹たちの努力が光りました。
五羽鶴はとても印象的でした。
フータローに自分は一人ではないことを人ではなく、これまで勉強という一つの協力関係が、答案用紙で折られてることで気づかせてくれてます。 互いが互いに信頼しあってるのが良くわかります。
武田も偏屈イケメンキャラで恋愛模様にっつこんでくるかと思えば、夢を持つ純粋なスゲーいいやつでしたね。
父(理事長)から不正に答案用紙をもらっても、破り捨て、実力で倒すと宣言! フータローも認めてましたし、最後まで読まないとわからないことも多いなーって思いました。
そして、9巻最終話の女の戦では、物語の鍵、零奈の正体が明らかに??なったのかな?まだ確定ではないでしょうけど。
五月と四葉は心の感情が文面に現れないので、表情と実際の発言で考えるしかないですのですが、この二人のとぢらかもしくは一方が零奈のような気がしてます。
特に四葉は今巻、表情が一つポイントです。他の女生徒にフータローと付き合ってるのかと問いただされると、悲しい寂しい顔をしながら''ありえません''ですからね。
これまでのお話を読む限りでは自分の気持ちを抑えて、自分以外の姉妹に譲ってるように思います。
第56話の観覧車で話した、一人だけ落第になってしまったあたりが枷になってなんでしょうかね。
何か隠してるのは明白なので修学旅行編は何かありますよ!ぜったい!
最後に気になったのは五月の発言ですね。
隠し事を''一つ,,話す、
黙っていられない、
もう一つの顔があるのです、
この三点は10巻の京都修学旅行編シスターズウォーでわかるのかな?
一つと言っているので複数はあるのかな?
有名レビュアー『M・A・Y』はその一つだとは思うけど…わからない。
姉妹によるフータローを巡る恋愛合戦!
変化球勝負の一花
直球勝負の二乃
キメ玉勝負の三玖
唯一勝負に不戦敗?の四葉
隠し玉勝負の五月
勝つのは誰なんでしょう?
そんな楽しみを10巻発売で待ちわびることにします。
普通あり得ないが、マルオの力は絶大ですね。 あとで理事長との付き合いがあることがわかり…いろいろ融通利くようですね。
さてさて9巻ではタイトルにもある、''戦い''がメインテーマになってるようです。
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五羽鶴はとても印象的でした。
フータローに自分は一人ではないことを人ではなく、これまで勉強という一つの協力関係が、答案用紙で折られてることで気づかせてくれてます。 互いが互いに信頼しあってるのが良くわかります。
武田も偏屈イケメンキャラで恋愛模様にっつこんでくるかと思えば、夢を持つ純粋なスゲーいいやつでしたね。
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そして、9巻最終話の女の戦では、物語の鍵、零奈の正体が明らかに??なったのかな?まだ確定ではないでしょうけど。
五月と四葉は心の感情が文面に現れないので、表情と実際の発言で考えるしかないですのですが、この二人のとぢらかもしくは一方が零奈のような気がしてます。
特に四葉は今巻、表情が一つポイントです。他の女生徒にフータローと付き合ってるのかと問いただされると、悲しい寂しい顔をしながら''ありえません''ですからね。
これまでのお話を読む限りでは自分の気持ちを抑えて、自分以外の姉妹に譲ってるように思います。
第56話の観覧車で話した、一人だけ落第になってしまったあたりが枷になってなんでしょうかね。
何か隠してるのは明白なので修学旅行編は何かありますよ!ぜったい!
最後に気になったのは五月の発言ですね。
隠し事を''一つ,,話す、
黙っていられない、
もう一つの顔があるのです、
この三点は10巻の京都修学旅行編シスターズウォーでわかるのかな?
一つと言っているので複数はあるのかな?
有名レビュアー『M・A・Y』はその一つだとは思うけど…わからない。
姉妹によるフータローを巡る恋愛合戦!
変化球勝負の一花
直球勝負の二乃
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唯一勝負に不戦敗?の四葉
隠し玉勝負の五月
勝つのは誰なんでしょう?
そんな楽しみを10巻発売で待ちわびることにします。
2019年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第69話~第77話までの収録。当作初のサブタイトル連番のない画期的な内容となっている。
連番がないということは相関関係が進展しているという意味も持っているために実に中野家の五つ子と上杉風太郎の関係に大きな変化を齎しているといって良いだろう。
注目するべき点は、風太郎を激しく攻難していた二乃の変化と、進級して新キャラとして登場する武田祐輔の存在。ただの咬ませ犬としての存在ではないことを祈念して止まないが、それ以上に風当たりが強くなるのが、五連星α星の中野一花。五等分の花嫁ファン層と思われる過激派クラスタから大バッシングを受ける行動に投じるが、そこは冷静に、大人の視点で読み進めた方がより面白くなるだろうと判断。
評価は★5。作者・春場氏の操舵技術の本領が、今後試されることになるだろう。
連番がないということは相関関係が進展しているという意味も持っているために実に中野家の五つ子と上杉風太郎の関係に大きな変化を齎しているといって良いだろう。
注目するべき点は、風太郎を激しく攻難していた二乃の変化と、進級して新キャラとして登場する武田祐輔の存在。ただの咬ませ犬としての存在ではないことを祈念して止まないが、それ以上に風当たりが強くなるのが、五連星α星の中野一花。五等分の花嫁ファン層と思われる過激派クラスタから大バッシングを受ける行動に投じるが、そこは冷静に、大人の視点で読み進めた方がより面白くなるだろうと判断。
評価は★5。作者・春場氏の操舵技術の本領が、今後試されることになるだろう。
2019年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
姉妹の過半数がフータローを好きになってしまったので、本格的に奪い合いが始まってしまった。
いじらしい正統派な三女
ツンデレからの直球勝負の次女
最低裏切りオニギリの長女
以上3名がバチバチ火花を散らしている(なお私は長女推し)
ちょっとドロドロし始めたので苦手な人は苦手かもしれないが、相変わらずねぎ先生は話の作りや見せ方上手いので私は最高に楽しめた。
女優で姉妹の中で成績もトップという、スペックでは最強の長女が恋愛では遅れをとってることに焦ってなりふり構わず勝ちに行ってるのは可愛い。
また、フータロー君のカッコ良さも光る巻。
いきなり出てきた武田信玄的なイケメンライバル、コイツも嫌いな人はいると思うが、コイツはコイツで物語には必須であろう。
そんなやつをものともしないフータローはガチのイケメン。なんとなくGTOの鬼塚先生が腹に銃弾を受けながら模試を受けた話を思い出した。
ドンドン話が進むから終わってほしくない気持ちが半端ないことになっているが、次巻が非常に待ち遠しい。
いじらしい正統派な三女
ツンデレからの直球勝負の次女
最低裏切りオニギリの長女
以上3名がバチバチ火花を散らしている(なお私は長女推し)
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女優で姉妹の中で成績もトップという、スペックでは最強の長女が恋愛では遅れをとってることに焦ってなりふり構わず勝ちに行ってるのは可愛い。
また、フータロー君のカッコ良さも光る巻。
いきなり出てきた武田信玄的なイケメンライバル、コイツも嫌いな人はいると思うが、コイツはコイツで物語には必須であろう。
そんなやつをものともしないフータローはガチのイケメン。なんとなくGTOの鬼塚先生が腹に銃弾を受けながら模試を受けた話を思い出した。
ドンドン話が進むから終わってほしくない気持ちが半端ないことになっているが、次巻が非常に待ち遠しい。
他の国からのトップレビュー

Chris S.
5つ星のうち5.0
I like this series...
2019年8月29日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Book came still sealed and in great condition.