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五年の梅 (新潮文庫) 文庫 – 2003/9/28

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商品の説明

受賞歴

第14回(2002年) 山本周五郎賞受賞

内容紹介

友を助けるため、主君へ諫言をした近習の村上助之丞。蟄居を命ぜられ、ただ時の過ぎる日々を生きていたが、ある日、友の妹で妻にとも思っていた弥生が、頼れる者もない不幸な境遇にあると耳にし──「五年の梅」。表題作の他、病の夫を抱えた小間物屋の内儀、結婚を二度もしくじった末に小禄の下士に嫁いだ女など、人生に追われる市井の人々の転機を鮮やかに描く。生きる力が湧く全五篇。

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登録情報

  • 文庫: 305ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/9/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101192219
  • ISBN-13: 978-4101192215
  • 発売日: 2003/9/28
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 16件のカスタマーレビュー
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トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
2001年の山本周五郎賞の受賞作品。
「後瀬の花」「行き道」「小田原鰹」「蟹」「五年の梅」の短編五話掲載。
どのお話も日々を精一杯生きる人たちの転機が書かれてる。
“生きる力が湧く”短編集とあるが、まさにその通りの作品だと思った。
どの作品もそうだが、とくに「小田原鰹」が私は好きだな。
人間いくつになってもどんな人でも、やり直しはできるって勇気づけられる。
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形式: 文庫
本著は五編を収めた短編集。 いずれも、それぞれに思い通りにならない日々の暮らしの中で、勇気をもって前向きに意を決する姿を描く。「人は変われるのだ」、「自分の心持ちが変われば、物事の見え方も変わるのだ」ということを伝えてくれる内容です。単純かもしれませんが、元気をもらえる一冊です。
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形式: 単行本
全5編からなる山本周五郎賞受賞作品です。
こういう本を読むと、本当に読書っていいなあと実感できます。各編とも、すべて過去を振り返り、悔い改めようとする人々の葛藤をせつなくかつ深く掘り下げて語っています。
いずれも、視線が暖かくて読後感もよく心に残る作品ばかりです。
特によかったと思える2編を紹介しておきます。
「小田原鰹」
鹿蔵は、自分勝手な性格で、女房や子供に対してきつく当たり逃げられ一人になる。 そのうち、詐欺にも巻き込まれ不幸のどん底に落ち、廻りの信用もなくなるが、ある日鰹が知らぬ女から送られてきて、廻りの人間に与え始め信用を回復していく・・・・
これはなんといっても、離れた年老いた男女のそれぞれの気持ちの表現の仕方が見事だと思いました。
!「五年の梅」
許婚に別れを告げて別離していた助之丞は、過去を後悔し女(弥生)の事を思い出す。 弥生も失意の内に違う男の許へ嫁いでいたが、助之丞を忘れられずにいた・・・・
特にいいのは、弥生の子供を助けようとする一途な行動が胸を熱くさせます。最後がなんともいえないほどいいです。(まず読んでください!) 
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投稿者 くま 投稿日 2016/11/21
形式: 単行本
山本周五郎賞受賞作らしい。その山本周五郎とナント藤沢周平の後継者だという小さな書評を読んだので手にとった。当たり前ではあるが、人間観察の手法も、文体も、2人とは大きく違っていた。

「後瀬の花」まるで高級クラブのホステスに入れ込んだサラリーマンが、2人手にとって夜逃げをしたような内容。落ちの付け方が、今まで見たことのないようなやり方で、先ず最初の短編としてはショック。最近の時代劇小説って、こうなの?

「行き道」まるで、介護疲れをしている妻の迷いのような設定。人に助言をしながら、本当は自分に言い聞かせているのは、老若男女古今東西あることだろう。

「小田原鰹」鹿蔵のような男は、現代でも何人か居るように思える。というか、金と不幸を人のせいにしか出来ない人間が、人との繋がりの大切さに気がつくまでに十数年かかった鹿蔵は、現代でもまだ珍しいパターンなのかもしれない。

「蟹」出世よりも、大切な人を大事にする優秀な男に出逢って、初めて恋をする、わけありの女性の話。

「五年の梅」短慮だけど、誠実で行動力のある若者の五年越しのラブストーリー。

ひとつわかったのは、藤沢周平には決してなれない。あまりにも明る過ぎる。山本周五郎を目指して、何処まで行くか。
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形式: 文庫
山本周五郎賞受賞作。

乙川さんの短編は背景描写がクドイため間延びした印象の作品が多いのだが、
この作品集はいずれもテンポが良く、とても読みやすい。
特に後半になるほど作品に引き込まれ、「小田原鰹」「蟹」「五年の梅」などは読み進むのが楽しかった。

ただ、この本の文庫版には注意点がある。
私が読んだのは第7刷だったが、巻末の川本三郎氏の解説は、解説ではなく「あらすじ説明」であり、
各編の事のいきさつから意外な結末まで、あますところなく見事にまとめられている。
「未読の読者のため詳細には触れず・・・」などという配慮はなされていないので、解説を先に読む方はご注意を。
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形式: 単行本 Amazonで購入
倫理的主題を取り上げた作品として秀逸です。

何れも江戸の世の庶民、無宿人から下級武士までが登場。
英雄、豪傑、なに不自由ない大富豪、大大名、絶世の美女は登場せず。
各々事情様々なれど人生の艱難辛苦に打ちひしがれ、
疲弊しつつ、格闘しつつもいつの間にか期せずして人生の実、醍醐味を味わう。
そのような共通したほろ苦くも甘美な作品群です。

とにかく作品構成、文章の淡麗さ、四季の瑞々しい風景描写、抑制しきった内面描写、
巧まずして研磨し抜いての山奥の清水の如き流れ、
一切の破綻なくまるで完成しきった名人の手になる工芸品、
そのような感興を得ました。

ただ、今日を舞台にした主題としてはなかなか構成が難しい、
なんだか昔はよかったよねぇ、という感想は悲しいですが。
最近の若手作家では得難い読書本来の多大な御利益を得られること請け合いです。
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