地方が抱える人口減少、少子高齢化、観光客の伸び悩み、雇用問題、医療問題、教育問題等、地方の活性化を阻む問題に一石を投じた良書。
これらの、負のスパイラルに連鎖する歯車を逆回転して好循環に変える快進撃を描いたノンフィクション小説。
興味が持たれるのは、補助金・助成型の「カネを出す助成サービス」ではなく、今ある既存産業の従事者が内在的にもつ障壁に対して「アイディアを出す解決サービス」を次々につくりだしている点だ。
サービス事業がやがて軌道に乗り、既存産業と相互に成長していける様は、冒険活劇的にワクワクさえする。
まちおこし地域おこしにかかわる、すべての方に読んで欲しい、公僕のベンチャー企業小説。
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二人の男 単行本 – 2018/4/12
高木 栄
(著)
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- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2018/4/12
- ISBN-104344916743
- ISBN-13978-4344916746
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
岩手県葛巻町。千メートル級の山々に囲まれたこの僻地の町は、耕作できる土地も乏しく、寒冷な気候のためこれといった農産物もなく、人々は林業や牧畜により生計を立ててきた。ゴルフ場やスキー場といった開発の話も来ないし、温泉が出る地でもない。若者は仕事を求めて町を出て、三人に一人以上は高齢者となり、人口はピーク時の半分以下に落ち込んでいく。町役場の畜産担当の中村哲雄と林業担当の鈴木重男は、町長の命により、「酪農とワインの町」の生死を掛けた一大事業に挑む!そして、ミルクとワインとクリーンエネルギーの町づくりへ―なぜ、「考えられないほど貧乏な町」が、「考えられないほど大規模な事業」に成功したのか?当事者への執念深い取材によって、町が生まれ変わるまでの43年間を明らかにした、感動のノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高木/栄
博士(経済学)、2013年3月に京都大学より。専門は、ベンチャー、リーダーシップ、組織など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
博士(経済学)、2013年3月に京都大学より。専門は、ベンチャー、リーダーシップ、組織など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2018/4/12)
- 発売日 : 2018/4/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 219ページ
- ISBN-10 : 4344916743
- ISBN-13 : 978-4344916746
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,097,807位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 933位地域開発
- - 37,202位教育学一般関連書籍
- - 109,784位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月6日に日本でレビュー済み
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役に立った
2018年5月28日に日本でレビュー済み
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本書を購読する読者層は様々であろう。地域創生、イノーべション論、農業六次化やワイン産業、組織論とリーダーシップ。いずれの関心から手にしたにせよ読者が向かい合うものはアカデミックなケーススタディではなく、リアルで熾烈な人間ドラマである。もちろん著者の専門的な解説には説得力をもって学べる点が大きいが、存在感に溢れた登場人物たちが葛巻という土地を命がけで愛した歴史をここまでリアルに現出するための取材を続けた著者の努力へ敬服する。トポフィリア(=場所への愛)とは人文地理学のトゥアンが提唱した概念であるが、この社会感情が自然発生的な愛着感情にとどまらず、人から人へと託され続ける魂のバトンリレーであるということが実感できる。学術的な目的をいったん脇におくとしても、葛巻という厳しい土地を生き抜いたリーダーたちの迫力ある叙事詩を味わう作品として広く勧めたい。