"まずは二時間、何にも考えずに活字の世界に没頭すること。(中略)読書は、世界そのもの。そして世界は、喜びと驚きとトキメキに満ちている。"文学一家に生まれ、声優やエッセイストなど幅広く活躍する著者による本書は、海外SF、紙の本への愛情がストレートに伝わってきて心地よい。
個人的には巻末の親子対談を読むまで、恥ずかしながら著者が作家、そして海外文学紹介者として有名な池澤夏樹を父に持つ事に気付かなくて、ちょっと驚いたのですが。なるほど、だからか?と納得させられる様なマニアックな海外SF紹介が多い本書は簡潔ではあるものの、そのものズバリではない書評がなかなかに巧みで面白かった。
また、本書は2009年からの『本の雑誌』での数年間の連載をまとめたものでもあるのですが。iPadの発売や、それに伴う電子書籍の普及など、当時話題になった事も取り上げられていて【いつの時代も、そしてこれからも】紙の本や出版業界を取り巻く環境は厳しいと引き続き言われ続けていくとしても。フリーペーパー専門店や読書会のお店という一風変わった店を何年もやっている立場として、それでも!とアナログだからこその【ふと出会ってしまう】魅力をもっと伝えていきたい。そんな勇気も与えてくれました。
著者のファンはもちろん、文学好き、紙の本好きな誰かにオススメ。
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