この著者の作品を読むのは2冊目、やや過激なタイトルの「戦争にチャンスを与えよ」を読んで、徹底的な現実主義的戦略家の直接的な
分析と表現に非常に魅かれたが、いっぽう、何か変人の雰囲気のある著者の強引過ぎる物言いに些かの忌避感も覚えていた。だが、
この作品「中国4.0」は、戦略学博士の奥山真司氏によるインタビューを同氏が纏めた形になっており、同氏の理解の深さもあり、非常に
分かりやすく、読んで良かったと思わせる著作になっている。
この本の大きなテーマは中国。ルトワック氏の中国分析は極めて明快で示唆的だ。彼は、この15年で中国は、3回大きな戦略の変更をしており、
それを中国1.0、2.0、3.0と銘打つ。中国1.0では、平和的な経済優先主義で、多くの国の信頼を得つつあった中国が、それを胡錦濤の
弱腰外交とみる勢力が、全面的に強硬な拡張主義に転換する。それが中国2.0、そして、特に日本やベトナムなどから総スカンを食らい、
大国同士の2国間外交を軸に据えようとするも、これも米国が乗って来ず、結果現在は、「選択的積極主義」に方針変更した中国3.0に
移っていると分析している。
これらの戦略の間違いは、中国自身、元来戦略という概念に極めて疎く、カネと権力を混同する錯誤、いつまでも今の状況が続くと思う
線的予測の錯誤、そして2国間関係を重視するという錯誤から来ていると明確に言い切っている。少なくとも同氏の分析は、現象面から
見て言い得ており、やや過剰な物言いはあるが、正しいと首肯出来る。このような中国はしかしながら、習近平政権で極めて不安定な要素を
内包しており、これへの日本の対応についても、同氏は極めて明確なアドバイスを出している。幾ら頑張っても「シーパワー(海軍力)」は「海洋パワー
(政治外交軍事力などを包括した対応力」に勝ることはないという分析も的確だ。
文中、韓国に触れている箇所もあるが、韓国が執拗に日本を責めるのは、当時、日本に対して何もできなかった、彼らの祖父たちへの怒りの
表現だという。一部の韓国人が効いたら怒りでふるえそうなことを堂々と言っている。
私は、大学時代高坂正堯教授に師事したが、高坂さんが今生きておられれば、何度もうなづきそうな現実的かつ包括的な中国論であろう。
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中国4.0 暴発する中華帝国 ((文春新書)) 新書 – 2016/3/18
| エドワード ルトワック (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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著者エドワード・ルトワックは、軍事戦略、地政学、外交政策の研究における世界的な権威。現在は、アメリカ国務省、国防総省を始め、数多くのアメリカ政府・軍事機関で顧問を務めています。主著『戦略――戦争と平和の論理』は名著として世界的に知られ、邦訳書も1970年代から数多く出されてきました。 しかし、日本でその名をいっそう高め、専門家だけでなく広く一般に知られるようになったのは、何と言っても、2013年刊行の話題作『自滅する中国――なぜ世界帝国になれないのか』(奥山真司監訳、芙蓉書房出版)によってでした。この本は、定価本体2,300円+税ですが、7刷まで版を重ねています。 2000年代後半、平和共存路線から強硬路線に転換した中国は、その強硬姿勢ゆえに、かえって対中包囲網の形成を促し、自滅の道を進む。この本は、急速に台頭する中国の戦略的愚かさをこう喝破しています。 ルトワックは、鄧小平時代(「平和的台頭」の時代)の中国を「中国1.0」、その後の胡錦濤時代を「中国2.0」と名付けています。つまり、2012年に書かれた『自滅する中国』がカバーしているのは、「中国2.0」までです。 ルトワックによれば、2013年以降の習近平体制とともに「中国3.0」が始まりました。『自滅する中国』では、「中国の強硬路線に対し、日米を中心とした対中包囲網がつくられ、結局、中国は自滅する」と指摘していましたが、「中国3.0」は、ベトナム、フィリピン、韓国などに対し、宥和政策を積極的に展開し、対中包囲網そのものに手を突っ込み、包囲網の分断を図ってきました。 ところが、中国は「中国3.0」に留まることもできず、いまや「中国4.0」になりつつある、とルトワックは見ています。 「中国4.0」とは、習近平政権と軍が対立を深め、内部に不安定要因を抱える、現在、そして今後の中国を指しています。 習近平は、軍の削減を進めていますが、軍の暴走はいつ起きてもおかしくない状況です。戦争を引き起こしてでも軍がおのれの存在感を示す可能性あり、例えば、先日の対日戦勝記念パレードの際には、兵士の銃から実弾を抜かれていたようです。これは、軍がいつ裏切ってもおかしくないと習近平政権が恐れている証しだとルトワックは言います。 内部にこうした不安定要因を抱えた中国は、今後どうなるのか? そしてアメリカや日本や周辺国は、暴発する中国という問題にどう向き合うべきなのか? みずからも気鋭の戦略論の研究者で、著者と深い信頼関係で結ばれた奥山真司氏が、聞き手兼訳者を務め、ルトワックの見解を存分に聞き出した、日本オリジナルの最新の中国情勢論です。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/3/18
- ISBN-104166610635
- ISBN-13978-4166610631
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商品の説明
出版社からのコメント
中国の対外政策をテーマにした本書は、机上の空論とは違った迫力があります。イギリス軍に従軍し、イスラエル軍、アメリカ軍の軍属アドバイザーとして数多くの“現場"を経験している、いわば“本物"の戦略家による分析だからです。主張はかなり明快です。複雑な現実から本質を見抜き、簡潔に提示してくれます。本書を読めば誰でも中国の状況が手に取るように理解できます。それだけに「中国軍による尖閣占拠は充分あり得ることで日本の関係部局は具体策を事前に用意すべし」という進言には重みがあります。
内容(「BOOK」データベースより)
二〇〇〇年以降、「平和的台頭」(中国1・0)路線を採ってきた中国は、二〇〇九年頃、「対外強硬」(中国2・0)にシフトし、二〇一四年秋以降、「選択的攻撃」(中国3・0)に転換した。来たる「中国4・0」は?危険な隣国の真実を世界最強の戦略家が明らかにする。
著者について
エドワード・ルトワック(Edward N.Luttwak)
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。著書に『戦略――戦争と平和のロジック』(未邦訳)『自滅する中国――なぜ世界帝国になれないのか』『クーデター入門――その攻防の技術』『ペンタゴン――知られざる巨大機構の実体』『アメリカンドリームの終焉――世界経済戦争の新戦略』『ターボ資本主義――市場経済の光と闇』など。
奥山真司(おくやま・まさし)訳者
1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員。著書に『地政学』、訳書にルトワック著『自滅する中国――なぜ世界帝国になれないのか』など。
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。著書に『戦略――戦争と平和のロジック』(未邦訳)『自滅する中国――なぜ世界帝国になれないのか』『クーデター入門――その攻防の技術』『ペンタゴン――知られざる巨大機構の実体』『アメリカンドリームの終焉――世界経済戦争の新戦略』『ターボ資本主義――市場経済の光と闇』など。
奥山真司(おくやま・まさし)訳者
1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員。著書に『地政学』、訳書にルトワック著『自滅する中国――なぜ世界帝国になれないのか』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ルトワック,エドワード
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任
奥山/真司
1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任
奥山/真司
1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/3/18)
- 発売日 : 2016/3/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4166610635
- ISBN-13 : 978-4166610631
- Amazon 売れ筋ランキング: - 169,113位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 92位中国のエリアスタディ
- - 363位文春新書
- - 1,962位政治入門
- カスタマーレビュー:
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ルトワックは、時代の変り目を読むのが巧い。
著書「日本4.0」で江戸時代1.0、明治を2.0、戦後を3.0、4.0を自ら戦える国(先制攻撃等能力保
持)となる。とした。
そして、中国1.0は平和的抬頭、2.0は対外的強硬路線、3.0は戦力的破綻、4.0は、九段戦(牛の舌)を引っ込める事としている。つまり、南シナ海の領有顕の主張を放棄する事、もう一つは、空母の建造中止が提案されている。
ただ、習主席は独裁者の常として裸の王様となっている。また、情報フのィードバック・システムも機能していない。なので、判断を誤る可能性は十分ある。
そして今、中国5.0が始まっていると思える。
去る10月24日、日中首脳会談が行われた。
そして、上限額3兆円の日中通貨スワップ協定及び一帯一路での協力が合意された。日本での評判は、良くない。
だが、スワップ協定は人民元暴落の予防措置であり「元」が、「円」の権威にしがみついたのである。安倍総理のスピーチライターである谷口智彦氏が過って発言していた。向こうから頼んで来るという事は、こちらが強いという事であると。無論、その裏付けは在日米軍でありその軍門に下ったことを意味する。
もう一つの一帯一路は、既に各地で綻びが出ていて破綻しつつある。
日中第三国市場協力フォーラムとは、日本企業が一帯一路の破産管財人となるに等しい。過って、日本はリーマン・ショック後、アメリカのハゲタカに喰い散らかされたのであった。今回は、その逆となる可能性を秘めている。
当然乍ら、安倍総理はトランプ大統領の了解なしには動いているとは思えない。今の時点での訪中は寧ろ、連繋して中国解体作業に乗り出したのではなかろうか。
(追記2018.11.14)
2015年、邦銀はアングロサクソン(米英銀行)の独壇場であった対外融資額抜いて世界トップとなった。
中国は、言うまでもなく国際金融市場からの借り入れに依存している。
トップとなった理由は、日本のデフレによる金融緩和・円安である。つまり、日本のデフレなくして国際金融は、成立しなくなっている。
消費税増税は、デフレ圧力を強め余った金は中国へ流れることになる。中国は、喜ぶ。日本国民には、災難である。
バランスシートを見れば日本の財政は、健全である。緊縮でなく何故、成長政策を採らないのだろうか。
あのIMFでさえ認めているのに。政治家も経団連もメディアも皆、一省庁に過ぎない財務省に誑かされている。
3兆円のスワップ協定は、日本企業の為でなく中国企業救済策である。元がダブついていても、ローカル通貨は国際通貨(ドル・円)とは交換出来ないからである。それが可能なのは、円である。
財務省・日銀は当然、承知している。なのに、なぜである。経団連も、過去の経団連ではない。ただの商売人である。
ハニートラップに引っかかったのであろうか。
安倍総理の訪中前のアメリカ訪問は、何だったのだろうか。チグハグではなかろうか。
安倍総理の黄昏が近づいている気がする。そして、後は誰もいない。
著書「日本4.0」で江戸時代1.0、明治を2.0、戦後を3.0、4.0を自ら戦える国(先制攻撃等能力保
持)となる。とした。
そして、中国1.0は平和的抬頭、2.0は対外的強硬路線、3.0は戦力的破綻、4.0は、九段戦(牛の舌)を引っ込める事としている。つまり、南シナ海の領有顕の主張を放棄する事、もう一つは、空母の建造中止が提案されている。
ただ、習主席は独裁者の常として裸の王様となっている。また、情報フのィードバック・システムも機能していない。なので、判断を誤る可能性は十分ある。
そして今、中国5.0が始まっていると思える。
去る10月24日、日中首脳会談が行われた。
そして、上限額3兆円の日中通貨スワップ協定及び一帯一路での協力が合意された。日本での評判は、良くない。
だが、スワップ協定は人民元暴落の予防措置であり「元」が、「円」の権威にしがみついたのである。安倍総理のスピーチライターである谷口智彦氏が過って発言していた。向こうから頼んで来るという事は、こちらが強いという事であると。無論、その裏付けは在日米軍でありその軍門に下ったことを意味する。
もう一つの一帯一路は、既に各地で綻びが出ていて破綻しつつある。
日中第三国市場協力フォーラムとは、日本企業が一帯一路の破産管財人となるに等しい。過って、日本はリーマン・ショック後、アメリカのハゲタカに喰い散らかされたのであった。今回は、その逆となる可能性を秘めている。
当然乍ら、安倍総理はトランプ大統領の了解なしには動いているとは思えない。今の時点での訪中は寧ろ、連繋して中国解体作業に乗り出したのではなかろうか。
(追記2018.11.14)
2015年、邦銀はアングロサクソン(米英銀行)の独壇場であった対外融資額抜いて世界トップとなった。
中国は、言うまでもなく国際金融市場からの借り入れに依存している。
トップとなった理由は、日本のデフレによる金融緩和・円安である。つまり、日本のデフレなくして国際金融は、成立しなくなっている。
消費税増税は、デフレ圧力を強め余った金は中国へ流れることになる。中国は、喜ぶ。日本国民には、災難である。
バランスシートを見れば日本の財政は、健全である。緊縮でなく何故、成長政策を採らないのだろうか。
あのIMFでさえ認めているのに。政治家も経団連もメディアも皆、一省庁に過ぎない財務省に誑かされている。
3兆円のスワップ協定は、日本企業の為でなく中国企業救済策である。元がダブついていても、ローカル通貨は国際通貨(ドル・円)とは交換出来ないからである。それが可能なのは、円である。
財務省・日銀は当然、承知している。なのに、なぜである。経団連も、過去の経団連ではない。ただの商売人である。
ハニートラップに引っかかったのであろうか。
安倍総理の訪中前のアメリカ訪問は、何だったのだろうか。チグハグではなかろうか。
安倍総理の黄昏が近づいている気がする。そして、後は誰もいない。
2018年12月16日に日本でレビュー済み
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ルトワックを推薦する人がいて興味があったので比較的新しい目のを選んで読み始めるが40%で閉じることに。
理由は以下。
中国の戦略見誤りの引き合いに出された旧日本軍の戦略についての文
「カリフォルニアに上陸してワシントンまで行軍して占領できるか?」
「アメリカの首都を攻撃できる可能性はゼロだったはずだ。そうだとすればもともとこの戦争は、勝利する可能性がゼロの戦争だったのである」
当時誰もワシントン攻略など構想してはいなかった。そんなことも知らない人が語る戦略本。
もっと言うなら、日米開戦の経緯も真珠湾攻撃のみがきっかけだというスタンスに立っているのも微妙。
過去にはすごい実績を上げた人なのかもしれないけど歳をとって取材をやめて頭の中で膨らませた妄想だけで惰性で書いた本かなと感じました。著者を全否定しないためという意味も込めてあえて酷い目のタイトルにしました。
今後気が向いたら他の本(もっと古い本)も読むかもしれません。
理由は以下。
中国の戦略見誤りの引き合いに出された旧日本軍の戦略についての文
「カリフォルニアに上陸してワシントンまで行軍して占領できるか?」
「アメリカの首都を攻撃できる可能性はゼロだったはずだ。そうだとすればもともとこの戦争は、勝利する可能性がゼロの戦争だったのである」
当時誰もワシントン攻略など構想してはいなかった。そんなことも知らない人が語る戦略本。
もっと言うなら、日米開戦の経緯も真珠湾攻撃のみがきっかけだというスタンスに立っているのも微妙。
過去にはすごい実績を上げた人なのかもしれないけど歳をとって取材をやめて頭の中で膨らませた妄想だけで惰性で書いた本かなと感じました。著者を全否定しないためという意味も込めてあえて酷い目のタイトルにしました。
今後気が向いたら他の本(もっと古い本)も読むかもしれません。
VINEメンバー
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日本で刊行される中国関係の書物、特に政治や経済に関するものは親中派か嫌中派かの色合いが出ていて、判断に迷ってしまうものが間々見られる。
本書の著者は中国の専門家ではなく、戦略の専門家であり、徹底したリアリストである。親中でも嫌中でもなく過去と現実に即した分析であり予測である。これこそリアリストの本領という内容であり、日本の論壇に不足している素養であろう。
著者の分析の鋭さと鮮やかさには驚き、学ぶべきところが多いが、全てについて触れるとレビューというより要約になってしまうし、下手な要約を読むくらいなら直接本書を読む方が遥かに有益である。特に気になった論考について触れることにしたい。
まず、本書の分析の軸となるのが中国1.0(平和的台頭)、中国2.0(対外強硬路線)、中国3.0(選択的攻撃)、そして来るべき中国4.0という対外政策の変遷、そして国家のあり方を規定する「変数」と「パラメータ」の考え方である。
第二次世界大戦後の中国の対外政策の変遷と今後の方向性を中国という国家の特質や日本・アメリカ・ソ連(ロシア)といった諸外国との関係やそれぞれの国が犯した失策とも絡めた明快な分析となっている。「大国は小国に勝てない」というロジックから大国となった中国にはこれまでにはない方針の変更が求められていくのであろうが、本書にあるように最適な戦略こそ実行不可能という状況にあるのであろう。日本としては隣の大国中国の動向に今後も翻弄されていくのは不可避の未来だろうと感じた。
日本人の多くは程度の差こそあれ、親中か嫌中かであり、中立という人は少ないであろう。親中派も嫌中派にとっても本書の戦略的分析は非常に得るものが多いのではないだろうか。中国に興味のある方にはぜひ読んでもらいたい書である。
本書の著者は中国の専門家ではなく、戦略の専門家であり、徹底したリアリストである。親中でも嫌中でもなく過去と現実に即した分析であり予測である。これこそリアリストの本領という内容であり、日本の論壇に不足している素養であろう。
著者の分析の鋭さと鮮やかさには驚き、学ぶべきところが多いが、全てについて触れるとレビューというより要約になってしまうし、下手な要約を読むくらいなら直接本書を読む方が遥かに有益である。特に気になった論考について触れることにしたい。
まず、本書の分析の軸となるのが中国1.0(平和的台頭)、中国2.0(対外強硬路線)、中国3.0(選択的攻撃)、そして来るべき中国4.0という対外政策の変遷、そして国家のあり方を規定する「変数」と「パラメータ」の考え方である。
第二次世界大戦後の中国の対外政策の変遷と今後の方向性を中国という国家の特質や日本・アメリカ・ソ連(ロシア)といった諸外国との関係やそれぞれの国が犯した失策とも絡めた明快な分析となっている。「大国は小国に勝てない」というロジックから大国となった中国にはこれまでにはない方針の変更が求められていくのであろうが、本書にあるように最適な戦略こそ実行不可能という状況にあるのであろう。日本としては隣の大国中国の動向に今後も翻弄されていくのは不可避の未来だろうと感じた。
日本人の多くは程度の差こそあれ、親中か嫌中かであり、中立という人は少ないであろう。親中派も嫌中派にとっても本書の戦略的分析は非常に得るものが多いのではないだろうか。中国に興味のある方にはぜひ読んでもらいたい書である。






