中国で医師免許を取り上海の病院で医師として働いていた著者は、漢方の文献を参照しているうちに蠱病の症状と治療法の記述に触れて蠱毒全般の知識を蓄えていったとのこと。そのため本書の内容は数々の古文書の記述から現代の共産中国下での蠱毒にまつわる様々な事例紹介、そして蠱の作り方、使い方、回避術、中国各地での蠱術の伝承状況、さらに日本における蠱毒の事例紹介まで多岐にわたっていて、解説書としても読み物としても実に面白い。
蠱毒・蠱術が基本的には秘伝の呪いであり詳細はなお不明であるとしながらも、その全体的なフレームワークが整理されて示されていることにより、筆者がいま全体像のどの部分を説明しているのかを読者が迷わずに理解できるところがとても良いと思う。蠱毒はたくさんの毒虫を戦わせて生き残った一番強い虫を使う妖しい術、といった漠然とした知識しか知らない者にとっては教科書的な本。実際に役に立つかどうかはともかく、読み終えると体系立った知識が一つ身についた気分にはなる。
中国最凶の呪い 蠱毒 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2017/7/27
村上 文崇
(著)
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本の長さ256ページ
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言語日本語
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出版社彩図社
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発売日2017/7/27
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ISBN-104801302424
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ISBN-13978-4801302426
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商品の説明
著者について
村上文崇(むらかみ・ふみたか)
1970年生まれ。東京大学文学部卒。上海中医薬大学卒。
中国の医師免許取得後、上海の総合病院で診療に従事。
現在は帰国し、漢方、薬膳を研究する養生医学研究協会を主宰。
漢方、薬膳、中国の現代文化などに関するコンサルティングを行うTCMediCo代表。
著書に、『読む漢方薬 ストレスに負けない心になる「人生の処方箋」』(双葉社)『知識ゼロからの薬膳入門──身近な食材で今日からできる「正しい薬膳」の基本』(自由国民社)などがある。
また中国の現代文化、伝統医学について、ウェブサイトでも情報を発信している。
中国医学をテーマにした漫談を披露する漢方漫談家の顔をもつ。
1970年生まれ。東京大学文学部卒。上海中医薬大学卒。
中国の医師免許取得後、上海の総合病院で診療に従事。
現在は帰国し、漢方、薬膳を研究する養生医学研究協会を主宰。
漢方、薬膳、中国の現代文化などに関するコンサルティングを行うTCMediCo代表。
著書に、『読む漢方薬 ストレスに負けない心になる「人生の処方箋」』(双葉社)『知識ゼロからの薬膳入門──身近な食材で今日からできる「正しい薬膳」の基本』(自由国民社)などがある。
また中国の現代文化、伝統医学について、ウェブサイトでも情報を発信している。
中国医学をテーマにした漫談を披露する漢方漫談家の顔をもつ。
登録情報
- 出版社 : 彩図社 (2017/7/27)
- 発売日 : 2017/7/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4801302424
- ISBN-13 : 978-4801302426
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 203,366位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,275位文化人類学・民俗学 (本)
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