イギリスが好きなので、ネットで見かけて軽い気持ちで読み始めました。
歴史と言うとどうしても権力を持つ者たちを中心とした資料が多く、一般庶民の生活はどんな風だったのか?が具体的にイメージしにくく、「なんとなく」ステレオタイプなイメージを抱きがちだったのですが、それぞれの職業についての漠然とした印象も、本書でより明確になりました。
特に最初の「農民」についての解説が面白かったです。領主との関係も一方的ではなく、羊が広く飼育されるようになった理由にもそんな思惑があったのか、と驚きました。
未熟ながらも法にのっとって裁判等も行われていたようですが、結構むちゃくちゃで、そういう意味では暗黒の時代というイメージもそう間違ってはいないと思いますが、それでも人々はしたたかに生きていたのですね。
ただ、文章がやや直訳調というか、私には少し読みにくかったです。翻訳者さんのあとがきはとても読みやすい文章でしたので、原文がそうなのだろうと思いますが、この代名詞が示しているのはあれのことかな、とか、文脈からここは少し余談な話にそれていて本筋はもうちょっとあとに続くんだな、とか、日本語を読んでいるのにまるで拙い英語力で英文を読み解いているかのような気分にしばしば陥りました。
ライトな英国好きですので、人名もたいていはわかりますが、時代の前後関係がややこしくなるときもあり、対比年表形式の資料もあれば有り難かったかな、と思いました。
そういう意味で軽く読み飛ばすのはちょっと難しいですが、それなりにじっくり読むのに適した興味深い一冊です。
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中世英国人の仕事と生活 単行本 – 2017/3/22
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暗黒というイメージで語られることの多い中世ヨーロッパ。しかし本当にそうだったのか?
さまざまな身分の人々の役割と生活、それが中世を通してどう変化していったのかを、いきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫る。
本書は、こうした固定概念のいくつかを検証し、解体して、それを実際の世界に生きる実際の人々の姿に置き換えようとするものだ。
この四〇〇年余りの年月の真の姿は、ステレオタイプのイメージよりもずっと面白くて、感動的で、驚きと刺激に満ちている。(序章より)
【目次】
序章
第一章 農民 Peasant
第二章 吟遊詩人 Minstrel
第三章 無法者 Outlaw
第四章 修道士 Monk
第五章 哲学者 Philosopher
第六章 騎士 Knight
第七章 乙女 Damsel
第八章 王 King
訳者あとがき
注
参考文献
さまざまな身分の人々の役割と生活、それが中世を通してどう変化していったのかを、いきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫る。
本書は、こうした固定概念のいくつかを検証し、解体して、それを実際の世界に生きる実際の人々の姿に置き換えようとするものだ。
この四〇〇年余りの年月の真の姿は、ステレオタイプのイメージよりもずっと面白くて、感動的で、驚きと刺激に満ちている。(序章より)
【目次】
序章
第一章 農民 Peasant
第二章 吟遊詩人 Minstrel
第三章 無法者 Outlaw
第四章 修道士 Monk
第五章 哲学者 Philosopher
第六章 騎士 Knight
第七章 乙女 Damsel
第八章 王 King
訳者あとがき
注
参考文献
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2017/3/22
- ISBN-104562053925
- ISBN-13978-4562053926
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
さまざまな身分の人々の役割と生活をいきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫る。モンティ・パイソンのメンバーにして歴史家のテリー・ジョーンズがときあかす、中世英国の真相!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジョーンズ,テリー
イギリスの作家、歴史学者。中世イングランドに関する一般書のほか、児童書の執筆を行なっている。コメディー・グループ「モンティ・パイソン」のメンバーおよび脚本家として知られ、俳優、映画監督、テレビ・ラジオの番組制作者としても活躍
エレイラ,アラン
テレビ・ラジオの歴史番組のプロデューサーおよび脚本家として、40年以上にわたって活躍し、受賞歴もある。テリー・ジョーンズとは数々の歴史映画を共同制作している
高尾/菜つこ
1973年生まれ。翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
イギリスの作家、歴史学者。中世イングランドに関する一般書のほか、児童書の執筆を行なっている。コメディー・グループ「モンティ・パイソン」のメンバーおよび脚本家として知られ、俳優、映画監督、テレビ・ラジオの番組制作者としても活躍
エレイラ,アラン
テレビ・ラジオの歴史番組のプロデューサーおよび脚本家として、40年以上にわたって活躍し、受賞歴もある。テリー・ジョーンズとは数々の歴史映画を共同制作している
高尾/菜つこ
1973年生まれ。翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 原書房 (2017/3/22)
- 発売日 : 2017/3/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 332ページ
- ISBN-10 : 4562053925
- ISBN-13 : 978-4562053926
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,756位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 135位イギリス・アイルランド史
- - 1,086位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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テリー・ジョーンズと言えば、あの“silly walks”で知られるイギリスのコメディ・グループ「モンティ・パイソン」のメンバーとして有名かもしれない。
だが、本書を読めば、彼が優秀なコメディアンであった以上に、優れた歴史家でもあったという事に気付かされるのではなかろうか。
最高に可笑しいコメディアンに依る超一流の研究書…それが本書であり、二つの顔を持つテリー・ジョーンズの魅力を堪能出来るに違いない。
さて、本書は「農民」「吟遊詩人」「無法者」「修道士」「哲学者」「騎士」「乙女」「王」の8章から成っているが、この目次を見ただけでも、本書が如何にシンプルに中世英国の全貌を暴いているかがお解り頂けると思う。
先ずは、私達が抱いている“貧しくて教養が無い弱者”としての農民のイメージを覆し、元祖エンターテイナーとしての吟遊詩人の歴史への貢献度を実証し、更にはロビン・フッドの物語を取り上げながら、果たして彼等のような存在は実際にあり得たのか…魂の救済の役割を担った筈の修道士は本当に純粋なる信仰心だけで生きていたのか…或いは、錬金術が実は科学のルーツであった事、騎士や乙女の物語は単なる「おとぎ話」ではない事等、私達が抱く素朴な疑問に対して“表と裏”の実情を以て丁寧に答えてくれるのだ。
特に、当初は清貧を目指した筈の修道院に権力が集まってしまうジレンマや金銭で信仰を買う構図について具体例を挙げながら語り尽くしている所は奥が深く、これに加えて欧州全体を席巻した十字軍の活動と異端問題にも言及しているので、改めて「信仰」と「聖職者」のあり方について多くを考えさせられたように思う。
決して“美しい物語”だけでは終わらない世界…その全てを豊富な情報と臨場感を以て再現してくれる本書は、私達を当時の英国の日常にタイム・スリップさせてくれるであろう。
また、最終章の「王」は、私達に冷静な判断力を求める内容として極めて重要である。
リチャード一世は果たして“善王”なのか…リチャード二世は何故“悪王”なのか…そして、リチャード三世は本当に怪物だったのであろうか…ここでは解り易く「リチャード」の名前を持つ王を例に挙げて論じているが、実はこの実例には私達が歴史を学ぶ上で陥りがちな危険性を示している。
即ち、後世を引き継いだ者に依るプロパガンダ、或いは、歴史上の人物をモデルに描かれた小説等々、真実が歪められた事実は幾らでもあるという事を読み解きながら、私達の歴史への理解と誤解に警鐘を鳴らしているのだ。
これは何も英国史だけに限った事ではない。
語り継がれた伝説がいつの間にか定説になってしまったり、意図的に創作された物語を史実として鵜呑みにしてしまったりという事はよくありがちなので、本書を通して、歴史を正しく理解する事の大切さを学んだように思う。
解り易さと具体性、物語のような面白さと真剣に学べる学術性の高さ…いや、それだけではない…当時の英国に飛び込んでしまうかのような臨場感がありながらも、その一方で、一歩離れて観察出来るような客観性をも持ち合わせており、これ程までに充実した著作にお目に掛かる事は滅多にないかもしれない。
“歴史家テリー・ジョーンズ”が本領発揮した一冊として、実に面白かった。
だが、本書を読めば、彼が優秀なコメディアンであった以上に、優れた歴史家でもあったという事に気付かされるのではなかろうか。
最高に可笑しいコメディアンに依る超一流の研究書…それが本書であり、二つの顔を持つテリー・ジョーンズの魅力を堪能出来るに違いない。
さて、本書は「農民」「吟遊詩人」「無法者」「修道士」「哲学者」「騎士」「乙女」「王」の8章から成っているが、この目次を見ただけでも、本書が如何にシンプルに中世英国の全貌を暴いているかがお解り頂けると思う。
先ずは、私達が抱いている“貧しくて教養が無い弱者”としての農民のイメージを覆し、元祖エンターテイナーとしての吟遊詩人の歴史への貢献度を実証し、更にはロビン・フッドの物語を取り上げながら、果たして彼等のような存在は実際にあり得たのか…魂の救済の役割を担った筈の修道士は本当に純粋なる信仰心だけで生きていたのか…或いは、錬金術が実は科学のルーツであった事、騎士や乙女の物語は単なる「おとぎ話」ではない事等、私達が抱く素朴な疑問に対して“表と裏”の実情を以て丁寧に答えてくれるのだ。
特に、当初は清貧を目指した筈の修道院に権力が集まってしまうジレンマや金銭で信仰を買う構図について具体例を挙げながら語り尽くしている所は奥が深く、これに加えて欧州全体を席巻した十字軍の活動と異端問題にも言及しているので、改めて「信仰」と「聖職者」のあり方について多くを考えさせられたように思う。
決して“美しい物語”だけでは終わらない世界…その全てを豊富な情報と臨場感を以て再現してくれる本書は、私達を当時の英国の日常にタイム・スリップさせてくれるであろう。
また、最終章の「王」は、私達に冷静な判断力を求める内容として極めて重要である。
リチャード一世は果たして“善王”なのか…リチャード二世は何故“悪王”なのか…そして、リチャード三世は本当に怪物だったのであろうか…ここでは解り易く「リチャード」の名前を持つ王を例に挙げて論じているが、実はこの実例には私達が歴史を学ぶ上で陥りがちな危険性を示している。
即ち、後世を引き継いだ者に依るプロパガンダ、或いは、歴史上の人物をモデルに描かれた小説等々、真実が歪められた事実は幾らでもあるという事を読み解きながら、私達の歴史への理解と誤解に警鐘を鳴らしているのだ。
これは何も英国史だけに限った事ではない。
語り継がれた伝説がいつの間にか定説になってしまったり、意図的に創作された物語を史実として鵜呑みにしてしまったりという事はよくありがちなので、本書を通して、歴史を正しく理解する事の大切さを学んだように思う。
解り易さと具体性、物語のような面白さと真剣に学べる学術性の高さ…いや、それだけではない…当時の英国に飛び込んでしまうかのような臨場感がありながらも、その一方で、一歩離れて観察出来るような客観性をも持ち合わせており、これ程までに充実した著作にお目に掛かる事は滅多にないかもしれない。
“歴史家テリー・ジョーンズ”が本領発揮した一冊として、実に面白かった。






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