本書の趣旨を捉えきれていないかもしれないが、本書をこれまで世に出されたビジネス書やその他の書籍と同じと捉えてしまっては、非常に勿体無いとおもいます。
人は、年齢を重ねる毎に、経験が増し、知識が増える。
すると、本書で説明されている「パターン認識」によって、見聞きしたものを瞬時に過去のパターンと結びつけてしまい、深い観察、それ以上読み進めてみよう、見続けてみようという考えが消失してしまう。
よく、アマゾンレビューのような個人の感想の中にも、「よくある○○本」、「どこかで聞いた事のあるような内容」などといった文言が見られるが、確かにそのような本も一部にはあると思うが、もしかしたら、このようなレビューを書いてしまった人々は、自分の中のパターン認識に気付いていないのかもしれない。読書中にパターン認識が起こり、そこで集中力と観察力が途切れてしまい、自ら学びの機会を失っているかもしれない。
時に、本は何度も読み返した方が良いという意見を耳にするが、この効用はパターン認識から解放される一つの手段なのかもしれない。2度目、3度目と読むうちに、新しい観察と考察が浮かぶのは、パターン認識が一時的に解放された瞬間なのかもしれない。
美意識を形作る一つの要素に、この観察という能力がある。
ビジネスにおいて美意識の必要性、鍛え方、そしてこれまで美意識という数値化できないものが、何故評価されてこなかったのか等、非常に新鮮で、分かりやすく説明されている。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書) Kindle版
-
言語日本語
-
出版社光文社
-
発売日2017/7/20
-
ファイルサイズ2448 KB
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考Kindle版
ニュータイプの時代Kindle版
マンガと図解でわかる 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?Kindle版
外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)Kindle版
外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術Kindle版
センスは知識からはじまるKindle版
商品の説明
出版社からのコメント
◎もはや論理的思考・MBAでは戦えない……
◎「直感」と「感性」の時代
◎組織開発・リーダー育成を専門とする
コーン・フェリー・ヘイグループのパートナーによる、
複雑化・不安定化したビジネス社会で勝つための画期的論考
【本文より】
グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、
あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに
参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。
彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。
なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、
いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な
世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、
ということをよくわかっているからです。
では、そのように考える具体的な理由はなんなのでしょうか?
【小見出し抜粋】
名門美術学校の意外な上顧客/「論理」と「理性」では勝てない時代に/
「直感」はいいが「非論理的」はダメ/哲学を鍛えられていた欧州エリート/
クックパッド紛争は「アート」と「サイエンス」の戦いだった/
アカウンタビリティは「無責任の無限連鎖」/
千利休は最初のチーフクリエイティブオフィサー/
経営者はなぜデザイナーに相談するのか?/エキスパートは「美意識」に頼る/
全てのビジネスはファッションビジネス化する/
なぜマッキンゼーはデザイン会社を買収したのか?/
システムの変化にルールが追いつかない世界/
エリートを犯罪から守るための「美意識」/マインドフルネスと美意識/
「偏差値は高いが美意識は低い」という人たち
【著者紹介】
山口周(やまぐちしゅう) 1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、
同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、
ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・
人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。
現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、
組織開発、人材/リーダーシップ育成。
著書に『グーグルに勝つ広告モデル――マスメディアは必要か』
(岡本一郎名義)『天職は寝て待て――新しい転職・就活・キャリア論』
『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』
『外資系コンサルの知的生産術――プロだけが知る「99の心得」』
(以上、光文社新書)、
『外資系コンサルのスライド作成術――図解表現23のテクニック』
(東洋経済新報社)など。神奈川県葉山町に在住。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
◎「直感」と「感性」の時代
◎組織開発・リーダー育成を専門とする
コーン・フェリー・ヘイグループのパートナーによる、
複雑化・不安定化したビジネス社会で勝つための画期的論考
【本文より】
グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、
あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに
参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。
彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。
なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、
いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な
世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、
ということをよくわかっているからです。
では、そのように考える具体的な理由はなんなのでしょうか?
【小見出し抜粋】
名門美術学校の意外な上顧客/「論理」と「理性」では勝てない時代に/
「直感」はいいが「非論理的」はダメ/哲学を鍛えられていた欧州エリート/
クックパッド紛争は「アート」と「サイエンス」の戦いだった/
アカウンタビリティは「無責任の無限連鎖」/
千利休は最初のチーフクリエイティブオフィサー/
経営者はなぜデザイナーに相談するのか?/エキスパートは「美意識」に頼る/
全てのビジネスはファッションビジネス化する/
なぜマッキンゼーはデザイン会社を買収したのか?/
システムの変化にルールが追いつかない世界/
エリートを犯罪から守るための「美意識」/マインドフルネスと美意識/
「偏差値は高いが美意識は低い」という人たち
【著者紹介】
山口周(やまぐちしゅう) 1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、
同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、
ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・
人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。
現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、
組織開発、人材/リーダーシップ育成。
著書に『グーグルに勝つ広告モデル――マスメディアは必要か』
(岡本一郎名義)『天職は寝て待て――新しい転職・就活・キャリア論』
『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』
『外資系コンサルの知的生産術――プロだけが知る「99の心得」』
(以上、光文社新書)、
『外資系コンサルのスライド作成術――図解表現23のテクニック』
(東洋経済新報社)など。神奈川県葉山町に在住。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山口/周
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成。岡本一郎名義の著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成。岡本一郎名義の著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B073S1RJX2
- 出版社 : 光文社 (2017/7/20)
- 発売日 : 2017/7/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2448 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 217ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 1,982位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 12位光文社新書
- - 378位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
こちらもおすすめ
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
マンガと図解でわかる 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?単行本(ソフトカバー)
武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50単行本
仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)新書
知的戦闘力を高める 独学の技法単行本(ソフトカバー)
ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式単行本(ソフトカバー)
外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント単行本(ソフトカバー)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
743 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年8月5日に日本でレビュー済み
違反を報告
Amazonで購入
327人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
ベスト500レビュアー
Amazonで購入
論理的・理性的に導き出される「正解」はいわば誰にでも手に入るコモディティになってしまったことにくわえ、VUCA(不安定、不確実、複雑、曖昧)という言葉に象徴される今日の世界では、昨日の「正解」は今日の「不正解」になってしまう可能性がある。そんななかで正しい判断をするための指針となるのが「美意識」であるという話。状況分析には同意するが「美意識」という言葉がどうもしっくりこない。
自分のなかの「軸」を持ちましょう、ということだろうか。「筋がいい、わるい」という言葉がある。ロジカルに細かくは説明できないが、根っこの部分で健全そうかそうでないかを表現するときに使う。軸を持った人の考え方や決め方は「筋がいい」し、軸のない人のそれは「筋が悪い」。筋が悪いものごとの見分け方は「目的と手段が合致しているかどうか」だと常々思っている。日本には軸をもつために自身と向き合う「道」という方法論がある。書や茶の湯などはリーダーのたしなみだった。そういったものが後退していった背景には戦略コンサルティングファームによる洗脳とかMBAに対する信仰などがあったといわれればそうかもしれない。日本人は理性より論理より直観という文化的伝統がある種のコンプレックスとなって、経営のシーンでは、過剰に論理や理性に振れたのではという仮説もある程度あたっていると思う。
そこまではいいが、Googleには美意識があって素晴らしい、DeNAにはそれがないから色々やらかしてしまった、というのはあまりにも一元的な見方だと思う。いくら美意識なるものを持っていても、そちらを優先させたら競争に負けるとか、株主から追及されるとなったときどうするか、美意識を身につけることは大切だが、それを貫けるかどうかは平時には簡単にはわからないものだ。
美意識を鍛えるために絵を見ましょうとか、詩を読みましょうとか言っている部分は蛇足かなと思った。ノウハウに落とし込めないものが大事なのだという話を丁寧に展開してきたにもかかわらず、ここだけ市民講座のカタログみたいにな内容で残念だ。
この本の文脈でいう美意識(自分は軸という言葉の方がしっくりくるが)は芸術や教養そのもののことではない。そこに至るたくさんの入り口の一つとして絵画や文学があるというのはわかるが、注意の向け方しだいであらゆる経験は美意識の発見や鍛錬につながる。芸術の鑑賞眼を磨くことよりも、この「注意の向け方」が大事なのであって、そこを言語化するのはやはり難しい。
そういう言語化できないものを学ぶのがかつての徒弟制度であったり私塾であったりしたのだろう。たとえば『木のいのち 木のこころ』を読むと、職人の技と魂を教え伝えていくことにどれだけ多くの時間とエネルギーが必要かがよくわかる。いまさら徒弟制度でもないとは思うが、美意識なり軸なりを自分の内に持つには、自分が師匠と思える人の近くで観察すること、近くにいないなら(もう生きていない場合も含めて)その人について知ることからではないだろうか。いずれにしても簡単に身につけたり鍛えたりできるようなものではなく、それそのものを目的にすべきものでもない。
自分のなかの「軸」を持ちましょう、ということだろうか。「筋がいい、わるい」という言葉がある。ロジカルに細かくは説明できないが、根っこの部分で健全そうかそうでないかを表現するときに使う。軸を持った人の考え方や決め方は「筋がいい」し、軸のない人のそれは「筋が悪い」。筋が悪いものごとの見分け方は「目的と手段が合致しているかどうか」だと常々思っている。日本には軸をもつために自身と向き合う「道」という方法論がある。書や茶の湯などはリーダーのたしなみだった。そういったものが後退していった背景には戦略コンサルティングファームによる洗脳とかMBAに対する信仰などがあったといわれればそうかもしれない。日本人は理性より論理より直観という文化的伝統がある種のコンプレックスとなって、経営のシーンでは、過剰に論理や理性に振れたのではという仮説もある程度あたっていると思う。
そこまではいいが、Googleには美意識があって素晴らしい、DeNAにはそれがないから色々やらかしてしまった、というのはあまりにも一元的な見方だと思う。いくら美意識なるものを持っていても、そちらを優先させたら競争に負けるとか、株主から追及されるとなったときどうするか、美意識を身につけることは大切だが、それを貫けるかどうかは平時には簡単にはわからないものだ。
美意識を鍛えるために絵を見ましょうとか、詩を読みましょうとか言っている部分は蛇足かなと思った。ノウハウに落とし込めないものが大事なのだという話を丁寧に展開してきたにもかかわらず、ここだけ市民講座のカタログみたいにな内容で残念だ。
この本の文脈でいう美意識(自分は軸という言葉の方がしっくりくるが)は芸術や教養そのもののことではない。そこに至るたくさんの入り口の一つとして絵画や文学があるというのはわかるが、注意の向け方しだいであらゆる経験は美意識の発見や鍛錬につながる。芸術の鑑賞眼を磨くことよりも、この「注意の向け方」が大事なのであって、そこを言語化するのはやはり難しい。
そういう言語化できないものを学ぶのがかつての徒弟制度であったり私塾であったりしたのだろう。たとえば『木のいのち 木のこころ』を読むと、職人の技と魂を教え伝えていくことにどれだけ多くの時間とエネルギーが必要かがよくわかる。いまさら徒弟制度でもないとは思うが、美意識なり軸なりを自分の内に持つには、自分が師匠と思える人の近くで観察すること、近くにいないなら(もう生きていない場合も含めて)その人について知ることからではないだろうか。いずれにしても簡単に身につけたり鍛えたりできるようなものではなく、それそのものを目的にすべきものでもない。
2018年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オレンジ社会(資本主義社会)におけるシステム効率化の限界と、その対処について書かれている本
システムが急激に変化する現代社会においてはルールだけをよりどころにすることは危険であり、自分の価値観や美意識を持つことが重要である。エリートは目標の高さからサイエンスを突き詰めた結果、違法行為に走る可能性があるためなおさらクリーンな美意識をもつことが大切。
また、エリートはシステムへの高い適応力をもちシステムが単純であるほど高い評価を出せるが、システムが変動する社会においてはシステムを超えたものを生み出す必要があり、ぶれない主観(美意識)が必要であるとしている。
藤原正彦著「国家の品格」の中でエリートは論理的にA=BだからB=Cという3段論法でA→Zまで証明することはできるが、最初のAが間違っている可能性があり、Aを決めるのは道徳とか情緒であると書いてあったことを思い出した。
AIの進歩でシステムの効率化はさらに進み、システムの効率化や適応によって報酬を得てきたエリートはAIに取って代わられてしまうのかもしれないが、そのような時代だからこそアートや人間力を育むことが重要であり、そのような考え方も徐々に浸透してきている良い時代として現在を捉えたいと感じた。
システムが急激に変化する現代社会においてはルールだけをよりどころにすることは危険であり、自分の価値観や美意識を持つことが重要である。エリートは目標の高さからサイエンスを突き詰めた結果、違法行為に走る可能性があるためなおさらクリーンな美意識をもつことが大切。
また、エリートはシステムへの高い適応力をもちシステムが単純であるほど高い評価を出せるが、システムが変動する社会においてはシステムを超えたものを生み出す必要があり、ぶれない主観(美意識)が必要であるとしている。
藤原正彦著「国家の品格」の中でエリートは論理的にA=BだからB=Cという3段論法でA→Zまで証明することはできるが、最初のAが間違っている可能性があり、Aを決めるのは道徳とか情緒であると書いてあったことを思い出した。
AIの進歩でシステムの効率化はさらに進み、システムの効率化や適応によって報酬を得てきたエリートはAIに取って代わられてしまうのかもしれないが、そのような時代だからこそアートや人間力を育むことが重要であり、そのような考え方も徐々に浸透してきている良い時代として現在を捉えたいと感じた。
2018年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1.真善美の判断において論理、理性的判断は激変する世界においては後追いにならざるをえない。
分析的であり過去を参照する点で。
2.感性的美的判断は、その瞬時性(直観的である点で)、根源性(人格の深いところにかかわるという点で)、総合性において、企業行動の倫理性維持における
重要度を高めている。これまでの企業のルールでは対応できない事態が増えているゆえ。
3. これまで 日本の経営ではないがしろにされてきた 美的判断は、実は その時代超越的な 深い感覚に
根ざしているがゆえに、表面的な動向に左右されない robust ( 強固、がっしりした ) な基準を提供する。
4. それゆえ 美意識を鍛えるべきである、功利的な意味でも。なるほどと納得。
5. 著者の主張と直接的には結び付かないが 最近の日本におけるさっぱり系、ホワイト系のデザイン、
美的感覚の企業への広がりが想起される。
例 佐藤おおきのデザイン、無印の有楽町の店舗やその衣食住商品、アップルストアのセンスなど
分析的であり過去を参照する点で。
2.感性的美的判断は、その瞬時性(直観的である点で)、根源性(人格の深いところにかかわるという点で)、総合性において、企業行動の倫理性維持における
重要度を高めている。これまでの企業のルールでは対応できない事態が増えているゆえ。
3. これまで 日本の経営ではないがしろにされてきた 美的判断は、実は その時代超越的な 深い感覚に
根ざしているがゆえに、表面的な動向に左右されない robust ( 強固、がっしりした ) な基準を提供する。
4. それゆえ 美意識を鍛えるべきである、功利的な意味でも。なるほどと納得。
5. 著者の主張と直接的には結び付かないが 最近の日本におけるさっぱり系、ホワイト系のデザイン、
美的感覚の企業への広がりが想起される。
例 佐藤おおきのデザイン、無印の有楽町の店舗やその衣食住商品、アップルストアのセンスなど
2018年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私たちは学校教育の影響からか、論理的に考えることや演繹的に考えることは万能であるという風に刷り込まれている気がする。私自身も同様である。感情論や直感など、「アカウンタビリティ」のない判断について、嫌悪感を抱いていた。しかし、本書が指摘するように世界のVUCA化から、論理のみで先を見通すことができないというのは明らかであるし、正解のコモディティ化により、論理的思考スキルの価値が減衰するというのも、尤もな指摘である。大まかに言えば、本書は、サイエンス的な手法でアートの重要性を証明しているのである。山口さんらしい著書だ。

