不純異性交遊の最終巻だが、性的描写が過激な割にはストーリー性も更に踏み込もうとした様子が窺える。
それ自体は良いのだが、逆に凝りすぎてキャラクタの心情描写が妙に飛躍してしまった部分もあり、せっ
かく気に入ったキャラクタもこの巻で距離を置いてしまうというパターンに見舞われた。
ストーリー性が際立った場合は、そちらに軸点を置き、性描写を控える。逆ならまた然り。
中村氏はその両方を調和しようとした結果、キャラクタ個々がぶっ飛んでしまったと言って過言ではない。
確かにエロいが、余韻が残らない。そこが残念である。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
