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不毛地帯(一) (新潮文庫) 文庫 – 2009/3/17
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拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。
商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。
大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。
酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、
ついに昭和31年、帰還を果たした。
その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、
第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。
地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。
目次
一章 出会い
二章 壊滅
三章 社長室
四章 シベリア
五章 運命
六章 濁流
七章 戦犯
八章 地の果て
九章 門出
十章 祖国へ
十一章 再出発
十二章 春雷
登場人物
壹岐正…軍の最高統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリアで抑留される。帰国後、近畿商事に入社。
大門一三…近畿商事の社長。軍人上がりの壹岐を独断で採用。だが、次第に老害が目立つようになり……。
里井達也…近畿商事のナンバー2。大門社長の右腕。壹岐に激しいライバル心を燃やす。
鮫島辰三…近畿商事のライバル会社、東京商事のエース社員。仕事で壹岐とたびたび対決する。
秋津千里…壹岐と戦前からの知己、故秋津紀武中将の娘。陶芸家。
著者の言葉
「不毛地帯」とは精神的飢餓状態を意味しています。昭和四十年以降、経済成長は異常な勢いで進行し、確かに物質的には豊かになりましたが、あらゆる人間の欲望が金銭で解決できると思いこんでしまったために、精神的には全く頽廃してしまった、それは政治のみならず教育問題にまで及び、大人の世界ばかりか子供の世界にまで蔓延していますね。日本全体が不毛地帯と云っても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか……。(「戦後の日本人の歴史」より)
山崎豊子(1924-2013)
大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。
商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。
大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。
酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、
ついに昭和31年、帰還を果たした。
その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、
第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。
地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。
目次
一章 出会い
二章 壊滅
三章 社長室
四章 シベリア
五章 運命
六章 濁流
七章 戦犯
八章 地の果て
九章 門出
十章 祖国へ
十一章 再出発
十二章 春雷
登場人物
壹岐正…軍の最高統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリアで抑留される。帰国後、近畿商事に入社。
大門一三…近畿商事の社長。軍人上がりの壹岐を独断で採用。だが、次第に老害が目立つようになり……。
里井達也…近畿商事のナンバー2。大門社長の右腕。壹岐に激しいライバル心を燃やす。
鮫島辰三…近畿商事のライバル会社、東京商事のエース社員。仕事で壹岐とたびたび対決する。
秋津千里…壹岐と戦前からの知己、故秋津紀武中将の娘。陶芸家。
著者の言葉
「不毛地帯」とは精神的飢餓状態を意味しています。昭和四十年以降、経済成長は異常な勢いで進行し、確かに物質的には豊かになりましたが、あらゆる人間の欲望が金銭で解決できると思いこんでしまったために、精神的には全く頽廃してしまった、それは政治のみならず教育問題にまで及び、大人の世界ばかりか子供の世界にまで蔓延していますね。日本全体が不毛地帯と云っても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか……。(「戦後の日本人の歴史」より)
山崎豊子(1924-2013)
大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。
- 本の長さ656ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/3/17
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101104409
- ISBN-13978-4101104409
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2009/3/17)
- 発売日 : 2009/3/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 656ページ
- ISBN-10 : 4101104409
- ISBN-13 : 978-4101104409
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 94,514位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大学国文科卒。
毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。
1963(昭和38)年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争三部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009(平成21)年には最新長編小説『運命の人』を刊行。同年10月より、「山崎豊子 自作を語る」シリーズ全三巻、『作家の使命 私の戦後』『大阪づくし 私の産声』『小説ほど面白いものはない』を刊行。
カスタマーレビュー
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2021年2月5日に日本でレビュー済み
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今までは、シベリア抑留といえば、たぶん下級兵の経験談が多かったのでは。今回の主人公は大本営の作戦部の少佐で、戦犯として、シベリア抑留された。なんと、11年間抑留。抑留生活中、意外だったのは、同じ日本人抑留者なのに、ソビエトにおべっかを使うようにして、優遇された者がいたこと。また、ソビエトの非人道的行為にはあきれさせられた。全体としては、フィクションとの設定だが、山崎氏はいつも取材しての作品で、かなり事実が含まれているように思える。今まで、想像しなかったことだけに、勉強させられた。
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